かつての若手・新世代ブルースギタリストも65歳。歌もギターも上手いが、大ブレークしないのは、歌謡ブルースだからではないか?

ロバートクレイの音楽背景


ビートルズの大ファンで、ギターをはじめ、その後ブルースに傾倒。
ジミヘン、BBキング、アルバート・コリンズ、マジック・サムに影響を受けたとのこと。
個性的に突っ込むギタープレーにはアルバート・コリンズ、ソウルフルなボーカルにはマジック・サムの影響を感じる。


使用ギター


ストラトキャスターのハードテイル。ハードテイルは、単にアームがないのではなく、ブリッジ自体がシンクロナイズドブロックがない、テレキャスター的構造。

ロバートクレイストラト

音は、ハーフトーンの印象が強いが、実はセンターピックアップ中心かも。あまりリアは使わない印象。昔、雑誌で読んだが、ブルースマンは、センターが好きな人、多いらしい。


ロバートをコピーしてみる


1987年、エリック・クラプトンの前座として来日。拙者は、日本武道館で見た。
メチャクチャ上手かった。大学生だった私は、バンドでコピーしたりして、結構好きだったが、「新世代ブルース」とか呼ばれるコンテンポラリーな楽曲、バンドサウンド、特にマイナーブルースがあまり好きになれず、熱心なファンにはなれず。
コピーしてみると、本当に難しい。音数が多い。
ブルースによくあるコール&レスポンス的にソロを組み立てる感じがなく、スタジオ盤もアドリブ手的で、引っ掛かりの多いリズム・譜割りは、相当聴きこまないと、覚えられない。そもそもオルタネイトの規則的な上下運動に基づかない、ピッキングなのだと思う。

思う出したように新作を追加買いしてきたが、デビュー以来、現在までほとんど変わることがない。

In My Soul
Robert Cray Band
スティーブジョーダンがプロデュース。
変わらないロバートもプロデューサーで変わるんだなって。
アーシーなサウンドになり、ゴージャス「歌謡」感が薄れた良作。
初期に戻ったとも言えるが、中途半端にファンキーな曲調が無くなり、地味になった。それがいい。



NOTHIN BUT LOVE
ROBERT CRAY
ゴージャズ路線はこれ。
息子も歌えるぐらい聴いたが、
大味な分、飽きるのも早い。





ギタープレーで一番好きなのは、これ
Don't Be Afraid of the Dark
Robert Cray
4曲目、拙者の嫌いなマイナーブルース「アイキャントゴーホーム」、でもギターフレーズは凄い。
5曲目「ナイトパトロール」の後奏
8曲目シャッフル曲「アクロス・ザ・ライン」のドラムのフィルに合わせたパッカーシブな3連符フレーズは、流石、上手い。

ダブルストップのたたみ掛けるフレージングは、特徴あって、カッコいい。是非真似したい。


Bad Influence
Robert Cray
今回は、このアルバムの1曲目「Phone Booth」に挑戦したが、手ごわい。
結局、全然ダメでコピーはあきらめたが、録画したので投稿する。









ヴォーカルの「演歌こぶし」がなくなって、もうちょっとクールなブルースになれば、もっと好きだったけどな。