内閣大改造は政権支持派こそ迷惑だったのかもしれない。 | Tempo rubato

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アニメーター・演出家 平松禎史のブログ


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「ユーリ!!! on ICE 劇場版 : ICE ADOLESCENCE」 公開延期のお知らせ

https://yurionice.com/news/detail.php?id=1076218

 

“YURI!!! on ICE the movie : ICE ADOLESCENCE” Notice of release postponement

https://yurionice.com/en/news/detail.php?id=1076222

 

 

 

 

 

山本寛監督作品『薄暮』 6月21日より上映。

ボクは「朧月夜」を弾く場面を担当しました。

https://www.hakubo-movie.jp/

 

下北沢トリウッドでの舞台挨拶は「おかわり」があるかもしれません。情報をお待ち下さい。

 

10月4日より徳島県徳島市のufotableCINEMAにて公開決定!

https://twitter.com/Twilight_anime/status/1169946447476707328

 

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 台風被害の最中におこなわれた内閣改造は、すでに報道でご存知な通り財務大臣・官房長官の2名以外を総とっかえした大規模人事だった。そのうち13人が初入閣を果たした。

 政務官では「日本の未来を考える勉強会」代表の安藤裕議員が退任し、同会代表呼びかけ人の青山周平議員が入った。

 

 ジャーナリストの有本香氏は、この内閣を「顔見せ人事」と前向きに評価していた。要するに、次世代を担う若手を国民に周知させ育てるための人事なのだ、ということでしょう。首相の説明をなぞったものです。

 

 

 しかしながら、今回の内閣改造では、熱心な安倍政権支持者の反応がイマイチ鈍いようです。

 

 ボクのような政権批判(ていうか20年つづく間違った政策)を毎日批判している身からしても、なぜここまで大規模な内閣改造が必要だったのかよくわからないのです。支持率は5割前後に伸びており内閣は堅調だった。辞職を迫られるような深刻な失敗やスキャンダルもない(あっても気にしない政権でしょうが)。年末までにあるかもしれないと言われる解散総選挙にしても、大改造しなくても十分勝てる状態だろうと思っていたからだ。

 大改造の理由が見つからない。

 加えて、政権支持派内でも評価の分かれる小泉進次郎議員の入閣も「なんで?」と首をひねったのではなかろうか。父親の純一郎氏はもはや反安倍勢力になっており、その影響が心配されている。本人の意志はともかく、内閣をかき回されるのではないか、という政治的な心配だ。

 加えて菅原一秀経産相もスキャンダルの「爆弾」を抱えているようで、不安材料です。

 

 安倍政権支持層のうち、「なんとなく頼りになりそう」だから支持し続けていた人の多くは不安が募っているのだと思う。

 

 6年8ヶ月余り経っても景気は良くならない。

 度重なる自然災害は事後の関連被害が次第に大きく長くなっている。

 外交はお世辞にも頼りになるとは言えない、どころか、明らかな失点が多い。

 予定が決まっていたとは言え、内閣改造で台風15号の対処が遅れたことは否定できない。

 その上、閣僚の大半が新入閣でどう評価して良いかわからない。

 

 内閣改造直後の世論調査は「フレッシュさ」で支持率が上がったようなものだが、停電被害が想像以上に拡大長期化した現在にもう一度行えば、結果は違ってくるかもしれません。

 

 様々な不安が拭えないため、新内閣への反応がイマイチ鈍いのだろうと推測します。

 

 経済も外交もダメ。自然災害では政府の役割放棄が被害を拡大長期化させた現実。

 そんな日々の中、「顔見せ人事」などとのんきなことを考えられる一般人はいないでしょう。

 

 

 閣僚の顔と名前が変わっても、政策方針が変わらないのでは、貧困化と格差拡大、衰退先進国状態は酷くなることはあっても、改善だけはしないと断言できます。

 なぜなら、デフレ20年と6年8ヶ月余りの政策方針で、悪化しつづけた現実があるからだ。

 野党も基本的な政策方針は政府与党と同じです。

 

 安倍政権支持層も、薄々気がついているのでしょう。だから現実を突きつけられるとつらい。不安になる。今更支持を取り下げることもできない。

 そんな状況での内閣大改造は、迷惑だったに違いない…。

 

 

  まー、どうでもイイんですけどね。

 

 

 いくら内閣改造をしても、誰が新しい総理になっても、どんな政党が政権を握っても、政策方針を転換…ピボットできない限り、悪くなる現実を転換することはできないのです。

 できなかったでしょう?

 

 「誰が」でなく「中身で」考えよう。

 

 

中野剛志さんの新刊 どう転換すれば良いか、希望が見つかる本。

 

 

藤井聡教授の新刊 成長するための土壌を再創造しよう。

 

佐藤健志さんの近著 安倍政権支持に疲れた人に希望と絶望をお届けする本。

 

 

 

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