季節はずれのインテルメッツォ(続)

音楽、文学、絵画、スポーツ、シェパード等々についての雑記帖。

オリエント急行の時代

2020年09月22日 | 音楽
https://youtu.be/udBOfPpIfUs

往年の大テノール、ベンジャミーノ・ジーリが主人公のコメディの一場面を紹介しようか。

ある小さな町、ジーリ扮する店員が働く音楽の店に歌手が買物にやって来る。

歌手がある歌のメロディを口ずさむとジーリ扮する店員が間違いを指摘する。

素人に何が分かる、自分は20年間これを歌っているのだと歌手は威丈高である。

それでは貴方は20年間間違えて歌っていたのだと店員は言い、最後には本気で歌い始める。

筋書きはこの様に他愛もない、馬鹿馬鹿しいものである。

しかしこの時代の歌手がどれほど愛すべき存在として扱われていたかが分かり、僕はその空気を楽しむ。

店員が歌った結末は動画を見て貰えば誰でも理解できる。

イタリア語は全く分からないが、3、40年昔ドイツ語吹替えで見て面白く思った。この場面の細部はどんな会話だったか、もう思い出せないが、そんな事はどうでも良いとしか言えない。

たまには息抜き動画でも紹介しようかと思って、ふとこの場面を思い出し、あれこれ検索してやっと見つけた。

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