FACTFULNESS(ファクトフルネス)

FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣

著者:ハンス・ロスリング、オーラ・ロスリング、アンナ・ロスリング・ロンランド

内容(「BOOK」データベースより)

ここ数十年間、わたしは何千もの人々に、貧困、人口、教育、エネルギーなど世界にまつわる数多くの質問をしてきた医学生、大学教授、科学者、企業の役員、ジャーナリスト、政治家―ほとんどみんなが間違えた。みんなが同じ勘違いをしている。本書は、事実に基づく世界の見方を教え、とんでもない勘違いを観察し、学んだことをまとめた一冊だ。

著者について
ハンス・ロスリング
ハンス・ロスリングは、医師、グローバルヘルスの教授、そして教育者としても著名である。世界保健機構やユニセフのアドバイザーを務め、スウェーデンで国境なき医師団を立ち上げたほか、ギャップマインダー財団を設立した。
ハンスのTEDトークは延べ3500万回以上も再生されており、タイム誌が選ぶ世界で最も影響力の大きな100人に選ばれた。2017年に他界したが、人生最後の年は本書の執筆に捧げた。

オーラ・ロスリングとアンナ・ロスリング・ロンランド
オーラはハンスの息子で、アンナはその妻。ギャップマインダー財団の共同創設者。オーラはギャップマインダー財団で2005年から2007年、2010年から現在までディレクターを務めている。
アンナとオーラが開発した「トレンダライザー」というバブルチャートのツールをグーグルが買収した後は、グーグルでオーラはパブリックデータチームのリーダー、アンナはシニア・ユーザビリティデザイナーを務めた。
2人はともに功績を認められ、さまざまな賞を受賞している。

ずっとずっと読めていなかったのですが、やっと読むことができました。

最初に13の質問があるのですが、これがすごい。当たり前だと思っているようなことが、すべて誤りであることに気づかされます。ほとんどが不正解なんです。

著者がこの本で提示してくれるのは、「シンプルな世界の見方」そしてそれさえ身につければ、細かい数字を覚えなくとも、世界の全体像をつかめるようになるということ。(p.13)

●ドラマチックすぎる世界の見方
世界では戦争、暴力、自然災害、人災、腐敗が絶えず、どんどん物騒になっている。金持ちはより一層金持ちになり、貧乏人はより一層貧乏になり、貧困は増え続けている一方だ。何もしなければ天然資源ももうすぐ尽きてしまう。(p.20) 

●事実に基づく世界の見方
時を重ねるごとに少しずつ、世界は良くなっている。何もかもが毎年改善するわけではないし、課題は山積みだ、だが、人類が大いなる進歩を遂げたのは間違いない。(p.21)

この事実に基づく世界の見方に10の視点を提示してくれています。

ファクトフルネスのルール 注意すべき観点
話の中の「分断」を示す言葉に気づくこと
  • 「平均の比較」に注意しよう
  • 「極端な数字の比較」に注意しよう
  • 「上からの景色」であることを思い出そう
ネガティブなニュースに気づくこと
  • 「悪い」と「良くなっている」は両立する
  • 良い出来事はニュースになりにくい
  • ゆっくりとした進捗はニュースになりにくい
  • 悪いニュースが増えても、悪い出来事が増えたとは限らない
  • 美化された過去に気を付けよう
「グラフは、まっすぐになるだろう」という思い込みに気づくこと
  • なんでもかんでも、直線のグラフに当てはめないようにしよう
「恐ろしいものには、自然と目がいってしまう」ことに気づくこと
  • 世界は恐ろしいと思う前に、現実を見よう
  • リスクは、「危険度」と「頻度」、言い換えると「質」と「量」の掛け算で決まる
  • 行動する前に落ち着こう
ただひとつの数字が、とても重要であるかのように勘違いしてしまうことに気づくこと
  • 比較しよう
  • 80:20ルールを使おう
  • 割り算をしよう
ひとつの集団のパターンを根拠に物事が説明されていたら、それに気づくこと
  • 同じ集団の中にある違いを探そう
  • 違う手段の間の共通項を探そう
  • 違う集団の間の違いも探そう
  • 「過半数」に気をつけよう
  • 強烈なイメージに注意しよう
  • 自分以外はあほだと決めつけないようにしよう
いろいろなもの(人も、国も、宗教も、文化も)が変わらないように見えるのは、変化がゆっくりと少しずつ起きているからだと気づくこと
  • 小さな進歩を追いかけよう
  • 知識をアップデートしよう
  • おじいさんやおばあさんに話を聞こう
  • 分化が変わった例を集めよう
ひとつの視点だけでは世界を理解できないと知ること
  • 自分の考え方を検証しよう
  • 知ったかぶりはやめよう
  • めったやたらとトンカチを振り回すのはやめよう
  • 数字は大切だが、数字だけに頼ってはいけない
  • 単純なものの見方と単純な答えには警戒しよう
誰かが見せしめとばかりに責められていたら、それに気づくこと
  • 犯人ではなく、原因を探そう
  • ヒーローではなく、社会を機能させている仕組みに目を向けよう
「いますぐに決めなければならない」と感じたら、自分の焦りに気づくこと
  • 深呼吸しよう
  • データにこだわろう
  • 占い師に気をつけよう
  • 過激な対策に注意しよう

昔、データ分析を始めたころに、「データ分析虎の巻」というノートを作っていたことを思い出しました。ここに書いてあること結構書いてたんですよね。といいながら、戒めにはなるのですがそれぞれ即座に適応させるためには経験が必要ですね。

上記のファクトフルネスのルールの図表があって、それは共著者の上杉さんのページに、載ってますのでご覧いただけたらと思います。

ほかにも本書を読まなくてもいいくらいの詳しい内容が書かれていますので、一度ご覧いただけたらと思います。

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