現場における伝言ゲーム
建築における施工や修繕というのは特有の手間がかかるものです。
今日のネタは優秀な社員さんばかりの一流企業にお勤めの方にはピンとこないかもしれません。
建築現場というのは、100%DIYの人を除けば、誰か人に頼みごとをしなければ始まりません。
例えばこんな指示。
Aという品物が午前中に入荷されるのでB地点においてほしい
さらに、
C地点にDという品物が置いてある。午後に回収業者が来るので場所を案内して撤去させてくれ。
実に簡単な指示がふたつだけです。
しっかし、こんな簡単なことでもしっかり見届けないと全然違うことになったり、まったく履行されなかったりするのが現場というものです。
例えば上記の例だと場所が入れ違っていたり、C地点にあるもの全てごっそり持っていかれたりとかね。
私はこんな簡単な指示すらまともに伝わらない現場の怖さというものをよ~く知っているので、指示はイラスト入りの紙に書いて渡すし、一度現場に連れて行って実際に自分でやる仕草を見せるくらいまで念を入れます。そしてものすごくしつこく何度も言います。
しか~し、それでもダメなことがよくあります。
なので、結局、指示はするものの、自分もその場に立ち会って確実に履行されることを見届けないと安心できなくなっちゃうのです。この年末に頼んだことが履行されていないことに後日に発覚なんてなったらもう年内間に合わなくなったりしますからね。
で、せっかく人に頼んだのに自分の仕事が減らないという。。。
見積りというのはざっくりなら自分で数字入れて出しますけど、予算が厳しい現場ほどしっかり各業者に何度も下見させて何度も見積内容を手直しさせての繰り返しになるのですが、先述したようなレベルの業界ですから、自分が都度現場に立ち会わないと全然進みません。
「見積もり無料」というのが当たり前の風潮ですが、それは簡単な事案ならわかりますけど、建築見積のような細かくて手数がかかり、実際にたくさんの人が動いて作り上げるものがタダのはずがないのです。
なので、一限さんの見積もりは見積りすらしない業者さんっていっぱいいるでしょ。彼らなりに理由があるのですよ。仕事取れなかった時に協力業者に謝って回ることになるし、仕事で借りを作っちゃうことになるからね。よく知らない人のためにそんなリスク負うの誰だっていやでしょ。
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