ごみ捨てマニフェストの話 | 好感度ゼロ上等のクセが強い不動産ブログ

ごみ捨てマニフェストの話

築古物件を購入して収益化するとき、最初にやるのが残置物の処理ということが多いです。

要するにゴミ捨てなんですが、これは事業用ごみ、産業廃棄物ということになります。

このごみ処理費用は極力安く抑えたいものですが、案外責任重大なことであることは知っておいた方が良いです。

 

ゼネコンの人には「捨てるものにカネ使っていられるか!」と吐き捨てるように言う人がいます。

まあ気持ちはわかりますが、これが統括安全衛生責任者の発言として公になった場合、その人は解任される可能性が高いです。産廃処理は排出者、つまりゴミを出した人に責任があり、それが違法に処理された場合、支店長が捕まることがあるからです。ゼネコンの支店長クラスといえば取締役級です。サラリーマン社会において、自分のせいで組織のトップの手に手錠がかけられたなんてことになったらもうオシマイです。

 

産廃はマニフェストという7枚綴りの紙で管理されます。もっとも今は電子マニフェストがほとんどですが、やることは一緒です。

産廃処分はとにかく排出者が自分の出したごみのゆくえに責任を持つことが大前提となっていて、まず処分場までの運搬が適法になされたか、そして処分場で適法に処理されたかをマニフェストをきっちり追いかけ管理することで最後まで確認する責任があります。

 

個人の方だと、ネットでなるべく安いどこの誰とも知らないゴミ業者に頼んで持って行ってもらうことが多いと思います。そしてその時にマニフェストなんて切らないと思うんですが、これ、万が一、どっかの山の中で不法投棄されていたゴミの中に自分の名前の入った封筒なんてあったらケーサツに捕まる可能性ありますよ。

 

なので、あまりにも安い業者さんに頼むときには適正に処分するのかどうか心配になりますね。

最近、戸建の残置物処分を業者さんに頼みましたが、2人で2トン車2台で来て、パンパンに詰め込んで、今度は自分のところに戻ってまたゴミを下ろして分別して処分業者に有償で処分を外注したりもするでしょうからそんなに安いわけないんです。車両代、人件費、外注処分費、販管費、適正な儲けなど考えたらある程度の金額以上になるであろうことは想像できるはず。

どう考えても安すぎると思うところに発注するということは不法投棄に加担してしまう可能性もあるわけで注意が必要です。遵法精神に著しく欠けたやつらも多い業界なんで気を付けて!

 

 

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