空き家幸福論
大学時代の友人が本を出した。
「家いちば」の創始者がこのサイトを立ち上げるに至る考えについて述べたもので、不動産投資家向けというよりはフロンティアスピリッツ溢れる起業家向けの本かもしれない。
なにしろ推薦帯を書いたのが大前研一氏だしね、これはすごいことだ。
大学を卒業しても付き合いの続いているヤツは何人かいるけど、たまに会っても飲みながら近況報告だけで、なかなか卒業後にどのように仕事に取組み生きてきたのかを赤裸々に聞く機会というのはめったにない。
間違いなく建築クラスで落ちこぼれワーストスリーに入っていた彼と私。
お互いにあまりに登校しないので顔を会わす機会すらなくなり、卒業前から何をしているのかわからなくなっていたが、この本を読んであれからの30年をどう生きてきたのかよくわかり、少し感動した。
あのころはいい会社に入り、一生無難に勤め上げるのが良い人生とされていたし、実際、自分の同期のほとんどが今も新卒で入った会社にずっといるままだろう。
しかし、彼はスキルアップのために次々と転職を繰り返しては日本の不動産の最先端で自分の考えを深めていくという生き方をしていた。
正直、もっとちゃらんぽらんなヤツだと思っていたのでここまで建築と不動産について大局的に考えていたとはびっくりした。
今の若いにーちゃんが不動産テックと称してあれこれやってバカにされたり討ち死にしたりしているが、彼はこの業界の人間にしてはITにも通じており先例に縛られない男なので本当の不動産テックを実現してしまうかもしれない。
宅建業者でありながら不動産屋にシンパシーを感じていないので、もし本気で不動産テックをやり始めたら(というか「家いちば」はもうその一歩だけれど)考えを変えられない不動産業界人はきっと容赦なくヤツに駆逐されてしまうだろうな。
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