時間の外  ~since 2006~

気ままな雑記帳です。話題はあれこれ&あっちこっち、空を飛びます。別ブログ「時代屋小歌(音楽編)(旅編)」も、よろしく。

「マブチ水中モーター」と、「空中モーター」

2020年02月20日 | 懐かしい系、あれこれ

マブチ水中モーター。若い方はご存知ない方もおられるとは思うが、年配の方にとっては「懐かしい」アイテムではないだろうか。

一世を風靡したアイテムだった。

どういうアイテムだったかというと、ウィキの紹介文を引用すると・・

「水中で動作するモーターと乾電池ボックス、スクリューと舵、模型に取り付けるための吸盤と挿し込み式のマウントなどからなる玩具」。

主にプラモデル用のモーターであった印象が私にはある。

 

これを、水に浮くプラモデルの下側に吸盤で装着し、マブチ水中モーターが付いたプラモをお風呂などで水(お湯)に浮かべると、そのプラモは水上を走るのだ。

プラモだけだと単にお湯に浮くだけだが、マブチ水中モーターを装着することで、そのプラモは水上を移動するわけだから、プラモで新たな機能を付け加えたような感じになった。

 

子供たちにとっては、お風呂場のおもちゃになった。

 

吸盤を外せば、単に陸・・・というか、部屋の中で鑑賞したり遊ぶプラモが、マブチ水中モーターを付けることで、風呂場でも遊べるようになったわけだ。

 

マブチ水中モーターは、1967年にマブチモーターから発売されたようだ。

発売当時、かなり話題になった。

私の町では、文房具屋で売られていた。

文房具屋ではプラモデルも売られていたので、通学路の途中にある文房具屋は、本屋やおもちゃ屋と並んで、子供にとっては花形店であった。

 

私の通った学校のそばにあった文房具屋では、このマブチ水中モーターは、店の出入り口近くの柱から吊られて売られていた。道路から目につきやすい位置であった。

売られてた場所から言っても、店の売れ筋商品だったに違いない。

 

かなり話題になってたし、私も購入した覚えがある。

船や潜水艦のプラモでも持ってたら、マブチ水中モーターを付けるにはもってこいであったろう。

私が持っていた船系のプラモは、南極観測船のプラモと、ジャングル大帝のイカダのプラモだった。

だが、南極観測船のプラモには、このモーターを付けた覚えがない。水中モーターを入手した時にはまだ持っていなかったか、あるいは無くしてしまっていたのもしれない。

ジャングル大帝のイカダのプラモは、イカダの上にレオが乗っている、安いモデルだった。

このジャングル大帝のイカダのプラモには、水中モーターを装着して遊んだような気はする。

 

気分的には、スーパージェッターに出てきた流星号のプラモでもあれば、それに水中モーターを付けて、水面を走らせてみたかった。

 

この水中モーターの画期的に思えた点は、プラモへの取り外しが可能で、色々なプラモへの付け替えができたことで、ジャングル大帝のイカダのプラモにつけて遊んだ他にも、当時持ってたソフトビニール人形にもつけた覚えがある。

そのソフトビニール人形は、・・確か「怪獣王子」だったと思うが、もしかしたらタイガーマスクのソフトビニール人形だったかもしれない。

ソフトビニール人形のお腹あたりに水中モーターを付ければ、その人形は水面を泳ぐ形になるだろう・・と思ったからだった。

 

そうすれば、普段「人形劇」みたいにして遊ぶしかなかったソフトビニール人形に、新たな楽しみを見つけることができる・・そう思ったのだった。

ただ、ソフトビニール人形は、文字通り「人形」である。

なので、船のようなプラモと違い、プラモの表面には凹凸みたいなものがあり、いまいち吸盤の付き具合が悪く、外れやすかった記憶がある。

 

 

それに・・ひととおり水面を走らせてみると、最初は面白かったのだが、ほどなくして飽きてしまったと思う。

風呂場で長く遊ぶより、早く風呂を出て、テレビアニメなどを見たかったのかもしれない。

 

そんなわけで、私の中の水中モーター熱は、さほど長く続かなかったような気もする。

 

 

とはいえ、最初のインパクトは絶大であった。

それまでただのプラモデルだったものが、新たな命(?)を与えられたようにも思えたのは大きかった。

 

その感じ方は、おそらく当時の子供たちの共通の思いだったのではないだろうか。

だから、大ヒットしたのだと思う。

 

水に浮くものなら何にでも装着でき、プラスチックの軽い桶や洗面器などにもつけられたので、水中モーターさえあれば、お風呂では色んなものが玩具になり得た。そのへん、応用性も高かったと言える。

 

 

また、「お風呂」と書いたが、もしも家に池がある子供にとっては、池に浮かべて遊んだりもしたのではないだろうか。

もっとも、あまり大きな池だと、大きな池の真ん中あたりまで水中モーター付きのプラモが行ってしまい、回収に困ったりもしたのではないか。

なにせ、リモコンなどで制御が出来るわけではなかったからだ。

 

とはいえ、発売されるやいなや大きな話題になったマブチ水中モーターは、その後しばらく製造され続けたようだ。

ただ、やがては・・・風呂や池にプラモを浮かべて遊ぶプラモの人気は廃れていったようで、1997年には製造が中止になってしまったらしい。

 

それでも1967年に発売されてから1997年まで製造され続けたのだから、なんだかんだで30年間製造され続けたことになる。

そういう意味では、中々息の長い商品であったことになる。

応用がきく・・・という特性も大きかったことだろう。

 

なんでも、子供時代に水中モーターで遊んだ世代から水中モーターの製造中止は惜しまれたようで、その声に応えるかのように、製造中止から5年後の2002年には、プラモメーカーの大手であるタミヤから復刻されたらしい。

また、2003年にはタカラトミー社から、船のプラモの付属品として水中モーターは付いていたらしい。

 

そういう意味では、細々とではあるが、マブチ水中モーターは形を変えて受け継がれているということだろう。

 

なにげに偉大なモーターではあるのだ。

 

ちょっとした「おもちゃの革命品」でもあったのではないか。

 

子供の頃、この「マブチ水中モーター」を見て、そのうち空中モーターみたいなものも発売されるかなとも思ったりした。

空中モーター・・・吸盤でおもちゃ人形などの背中に装着すると、プロペラが回って、おもちゃを空中に飛ばす・・・私が空想したのは、そんなモーターだった。

これは最近知ったことだが、ちょっと調べてみたら、マブチから「空中モーター」なるアイテムも、しっかり発売されていたようだ。

当時の私が気づかなかっただけかもしれない。

私が水中モーターが売られていたのを見かけたのは文房具屋だったが、さがせば同じ店で空中モーターも売られていたのかもしれない。

 

水中モーターで遊んだ私だったので、もしも空中モーターが売られているのを見つけたら、空中モーターでも遊んだかもしれない。

もっとよく探せばよかったかもね(笑)。

 

 


コメント (8)    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 寅さんはケンカで、相手の顔... | トップ | 体力を消費する曲 »
最新の画像もっと見る

8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (鮎川愛)
2020-02-22 04:04:37
実は私も、水中モーターをプラモデル艦船の底に付けて遊んだことがあります。

場所は海でした。

ただし水中モーターは、かなり高速だったので、艦船を砂浜・波打ち際から出航させてしまうと、すぐに沖まで出て、大海原へ消えていってしまいます(笑)


そのため、わざわざ私が沖の方まで行って、砂浜・波打ち際を目掛けて、出航させたのでした。


プラモデル艦船は魚雷艇?3隻(一番安価で、既に完成品でした)。

3隻いっせいに波を蹴って進む姿は、壮快でしたね(笑)


さて空中モーターがあれば、私も遊びたかったですね。

プラモデル航空機に空中モーターを付けて、離陸させるなんて、かっこいい遊びですよ。


ただし、どこまで飛んでいくのか?

どこかにぶつかって、プラモデル航空機が破壊されるのでは?


持ち主の手元には還ってくるのか?


水中モーター以上に、いろいろ心配ですけれどね(笑)
Unknown (だんぞう)
2020-02-22 08:24:59
え?
海で、ですか?!
それは広く遊べますね。
私など浴槽で遊んだくらいでしたから、範囲が狭い狭い(笑)。

水中モーターって、そんなにスピードありましたっけ?
私は狭い浴槽の中で遊んだ程度でしたから、速度まではあまり覚えてないのですよ。

海だと広いうえに、波の影響もありますから、モーターをつけた玩具の位置を把握しておかないと、行方不明になってしまいそうですね。

空中モーター、私も遊んでみたかったです。
Unknown (捨丸)
2020-02-23 12:44:33
水中モーター
私の一番お気に入りだったのはサブマリン707 に登場した707ジュニアに付けて遊ぶ事でした。
黄色いずんぐりしたボディソープに赤いペラ。
値段も安価で当時の私でも何艘か持つ事ができました。
近くに噴水があり、そこがもっぱら試走コースでした。

あとはサンダーバード4号とか原潜シービュー号のフライングサブなんかにもくっつけてたかな。
Unknown (だんぞう)
2020-02-23 17:12:49
サブマリン707、懐かしいタイトルですね。
確か、小沢さとるさんの潜水艦漫画でしたよね。
青の6号なんてのもあったような、、。

704ジュニアってのは、よくわかりません。
水中モーターは、プラモデルやソフトビニール玩具には、よく似合ってた気がします。

池みたいなのがある公園がそばにあったら、私も池で水中モーター玩具で遊んだと思います。
Unknown (捨丸)
2020-02-24 16:20:46
707ジュニアっていうのは、
707本艦の両舷側に収納されている単座の潜水艇です。主に少年達が乗ってました。

ちなみにフライングサブはシービュー号の底部に収納されている小型の潜水艇なのですが、名前が示すように空だって飛んじゃいます。

空中モーター・・・そんなのあったんだ。
当時は小学校そばにあった模型屋によく行ってたんですが、まったく気付きませんでした。

だんぞうさんが遊んでた怪獣王子のソフビの人形って、今や結構なお値打ちモノですよね(笑)
Unknown (だんぞう)
2020-02-24 18:32:01
サブマリン707には、そんなミニ潜水艦もあったんですね。
個人用潜水艦がもし本当にあったら、子供がのりこなすには、免許も必要かもですね。

そう、空中モーターは私もこの記事を書くまでは知りませんでした。
知ってたら、遊んでたかもしれません。

とりあえず、当時は水中モーターの方が話題にはなってたと思いますね。
Unknown (キャプテンゼロ)
2020-03-18 19:58:42
水中モーター‐‐‐ありましたね、なつかしい。
当時、少年向けの、模型とラジオという雑誌の広告を見て、近所の模型屋さんで買いました。
初代の水中モーターは、白と青の二色で、ボクは石鹸箱のフタやコップに吸盤で、くっつけてお風呂で遊んだものです。(小学生のころだった)
単三乾電池1本なので、お風呂で遊ぶには、ちょうど良い速度でした。

空中モーター
昔、模型屋さんで現物を見たことが、あります。(高価で買えなかった)
モーターは、マブチRE-14モーターくらいの大きさで、専用電池は超小型の充電式のニッカド電池でした。
現代のドローンのモーターやバッテリーと比べ、大きく重く、よほど機体を軽く作らないと飛ばなかったでしょう。
戦闘機のプラモのプロペラを回す、ミニベビーなんて小型のモーターも、ありましたね。
Unknown (だんぞう)
2020-03-19 10:09:55
水中モーター、一世を風靡しましたよね。
私は、学校近くの文具屋で買いました。その文具屋では、おもちゃ類も売っていたんですよ。

そうそう、水中モーターは吸盤でおもちゃにつけてたんですよね。
くっつけるおもちゃが、凸凹のあるおもちゃだと、吸盤の「付き」が悪くて、はずれやすかったもんでした。

空中モーターは、私は見た覚えがないのです。
そうですか、高価だったんですか。
ならば、仮に見つけたとしても、貧乏小学生には買えるはずもなかったですね。

ミニベビー・・・すいません、知らないのです・・。

コメントを投稿

懐かしい系、あれこれ」カテゴリの最新記事