時間の外　 ~since 2006~

最近、芸能人が旅に出て、現地で地元の一般人と触れ合う番組、多い気がする。

例えば「こころ旅」「充電させてもらえませんか」などなど。

「こころ旅」では火野正平さんが自転車で、「充電」では出川哲郎さんが原付で旅に出て、旅先を走って現地の一般人とふれあう番組だ。

太川陽介さんと蛭子能収さんが路線バスの乗り継ぎで目的地を目指す旅番組も。

こういう「旅」という形式でなくても、散歩という方法で町などを散歩して一般人と触れ合う番組もあり、そういう番組はもうだいぶ長く続いてきている現状もある。

亡き地井武男さんの「ちい散歩」、加山雄三さんの「ゆうゆう散歩」、高田純次さんの「じゅん散歩」などの散歩シリーズ（？）などが代表例。

もっとも、加山さんの場合は、けっこう遠方の街を散歩することもあったっけ。安曇野とかね。

他にも、タカアンドトシさんや、サンドイッチマンさんが、地方で路線バスでサイコロの目だけ乗車して、あとは歩きで移動して、現地人とふれあう番組もある。

所ジョージさんの番組では、ダーツの旅や「秘境駅シリーズ」というのもある。

ともあれ、そういう番組が以前から今に至るまで存在しているということは、そういうスタイルの番組は根強い人気があるのだろう。

実際、私も、そういう番組は好きだ。

その芸能人の側面を見せられる時もあり、面白かったりもする。

そういう番組を見ていて、私が特に楽しいのが、普段芸能人が歩いていそうもない田舎に、ある日突然有名芸能人があらわれた時の地元人の反応。

例えば、東京の六本木あたりなら、芸能人が町を歩いていてもおかしくないし、意外でもない。

だが、辺鄙な田舎にある日突然有名人がいたら、六本木あたりとは全然違う。

それが辺鄙な田舎であればあるほど、面白い。

そういう番組を見てて、ふと思うことがある。

日本人の大スターが、ある日いきなり田舎に現れても驚きなのだから、外国人の世界的な大スターがある日いきなり日本の田舎に現れたら・・・どうなるんだろうということ。

具体的には・・・昔、軽井沢にいきなりジョン・レノンが現れた時、地元の人はどう思ったんだろうか・・ということ。

イギリスかアメリカに住んでいるはずの、あの世界的な偉大なミュージシャンであり、スーパースターでもあったジョン・レノンが、ある日突然軽井沢に現れるなんて、誰も想像できなかったと思う。

もっとも、ビートルズを知らないぐらいの年配の人なら、ジョンがいきなり現れても、普通の外国人に見えたかもしれないが。

でも、ビートルズといえば、世界的に超有名なバンド。で、レノンはそのバンドの中心的な人物だった。

奥さんが日本人だったせいもあり、ジョンは日本でも相当有名だったはず。

軽井沢といえば、若者も多かったはず。

当時の若者ならビートルズぐらいは知っていたはず。

ジョンが軽井沢に現れた時の、若者の反応は一体・・・？？

びっくりしたと思うよ、さぞかし。

もしも当時私が軽井沢にいたとしたら、いきなり軽井沢にジョンが現れたら・・・目が点になり、すぐには事態が呑み込めなかったかもしれない。

ただ、軽井沢と言えば、地方ではあるが、避暑地としても有名な場所。

かっこうの観光スポットでもある。

奥さんが日本人だったことを考えれば、ジョンがそこにいたということを、百歩譲って理解できたとして。

観光地でもなんでもない、普通の田舎に居て、そこに世界的なスーパースターがいたら・・？

例えば、親族が住む田舎の山奥の農家に行って、人があまり普段通らないような砂利の小道や田んぼのあぜ道を散歩してたら、いきなりそこにボブ・ディランが深刻そうな顔をして空を見上げて、1人で佇んでいたら？？

・・・・

ありえん！！！（笑）。

さすがに、それはない（笑）。

というか、それはきっと夢に違いない。しかも、支離滅裂な夢に違いない。

もしくは・・相当な金をかけて、しかも相当なプロデューサーがしかけた「どっきりカメラ」に違いない。

さもなければ・・・それはきっと時空のひずみがあったのだろう。

いや、、、、それ以前に、ディランがそんなオファーを受けるはずもない(笑)。

 妄想、暴走、、、、。