時間の外  ~since 2006~

気ままな雑記帳です。話題はあれこれ&あっちこっち、空を飛びます。別ブログ「時代屋小歌(音楽編)(旅編)」も、よろしく。

拓郎とビートルズから同一人物の名前が出た頃。その名は・・・!

2019年08月17日 | 音楽活動

 

私が吉田拓郎さんを初めて知ったのは、まだ私が音楽にのめりこむようになる前。

自分の部屋にあったラジオを当時私はよく聞いていたのだが、ある時、ラジオのCMで妙な曲が流れてきた。

それまでのヒット曲というと、たいがいバック演奏がついていたのだが、その曲にはバック演奏がついていなくて、ギターの弾き語りであった。

それまでにもフォークと呼ばれる音楽ジャンルでのヒット曲はあった。例えばシューベルツの「風」など。でも、それらには一応バックがついていたし、コーラスなどもあった。

だが、いきなりラジオから流れてきたその曲は、単にギター弾き語りの曲であった。

それこそ拓郎さんの「今日までそして明日から」であった。

 

弾き語りだから、スカスカのサウンドだったのだが、そこがかえって新鮮に聞こえた。

今考えると、弾き語りの音源がよくシングルになったもんだと思うが、それは今のシングルのサウンドを聴き慣れているからかもしれない。

 

また、その曲は歌詞もメロディも風変わりに思えた。それまでのフォークや歌謡曲とは異質なものを感じた。

当時のラジオでは、さかんに拓郎さんのその曲をCMで流していた。

初期の拓郎さんがいたのはエレックレコードだったが、エレックは社運をかけて宣伝していたのだろう。

なにせ、拓郎さんはエレックの第1号的なミュージシャンであり、そこがエレックの出発点だったから。

 

初めてその曲を耳にした時、私は特別に良い曲、、、とは思わなかった。

かといって、嫌いでもなかった。

ただただ、妙な歌・・・そんな印象。それが私の拓郎さんへの第1印象だった。その時点で、拓郎さんのファンになったわけではなかった。

でも、印象深かった。少し気になる存在・・・それぐらいのことは思ったと思う。

 

その後私は、ビートルズと出会い、本格的に音楽へのめりこむようになった。

クラスでビートルズが流行っていたのだ。

ビートルズはすでに解散していたけど、クラスの何人もが「後追い」でビートルズファンになっていき、その中に私もいたわけだ。もう、熱中した。

 

それまで漫画が私の1番の趣味だったのだが、ビートルズとの出会いによって、私の1番の趣味や関心事は音楽になった。

で、ビートルズのアルバムを1枚づつ集めるようになり、聞き続けていたある日、歌謡曲のチャートに拓郎さんの「結婚しようよ」がぐんぐん登ってきた。

軽快な曲で、サウンドも歌詞も、それまでの歌謡曲とは一味違うものだった。

この曲は一発で好きになった。歌詞も新鮮だったし、陽気な曲であることも大きかった。

拓郎さんの名前を聞き、「あ、以前、妙な歌を歌ってた人だ」と思った。

更に追い打ちをかけるように拓郎さんは「旅の宿」をヒットさせ、これまた気に入った私は、拓郎さんのアルバム「元気です」を買いこみ、完全に拓郎さんにもハマった。

「元気です」は最高のアルバムだったから。何度聴いたことか。

 

また、当時拓郎さんが「バイタリスフォークビレッジ」というラジオ番組を持っていたのも私にとっては大きかった。よく聞いていたから。

 

こうして、ビートルズと拓郎さんが同時進行で私の中で爆発。

で、ビートルズと拓郎さんの共通項として私の中でボブ・ディランが浮上。

というのは、元ビートルズのジョージハリスンがバングラデシュ救済コンサートを開催したことがあったからだ。

そのコンサートはライブアルバムも出たし、映画にもなった。

ジョージが主宰し、リンゴスターやクラプトン、ディランなどの豪華メンバーが出たコンサートだったので、大きな話題になったし、私も気になった。

そのライブアルバムを買った友人の家でそのアルバムを聴かせてもらい、映画版は映画館に見に行った。

 

そこに登場したディランは誰よりも拍手が多かったのだ。「主催者のジョージよりも拍手が多いじゃないか。これがディランか・・・」と思った。

一方、当時日本では拓郎さんがさかんにディランファンであることを公言もしており、その結果、拓郎さんからもビートルズ関係からもディランの名前が私の耳に飛び込んできたことになった。

で、自然の流れというか、当然のごとく、ディランが私の心に大登場。

まるで拓郎さんとビートルズ(特にジョージ)の双方から、ディランを聴け!と勧められてるような気がした。

 

私が初めて聴いたディランの歌声は、前述のバングラデシュ救済コンサートの映画だった。

その映画の中でのディランの歌声は、少し鼻にかかったような声ではあったが、けっこう聴きやすかった。

もっとディランを聴いてみようと思ってとりあえず当時のベスト盤を買ったのだが、その1曲目が「風に吹かれて」だった。

それを聴いた時、「え?これでいいの?」と思った。

弾き語りのスカスカサウンド、吐き捨てるような(?)歌い方、そしてダミ声。

なんだか、少し練習すれば誰でも出来そうな出来に思えた。。

「これでいいなら、自分にもできるかもしれない」と、当時の私は思ってしまったわけだ。

で、せっせとギターで曲を乱作し始めた。

 

ビートルズや拓郎に比べたら、ディランのアルバムは私の中で第1印象は少しとっつきにくかった。

でもせっかく買ったんだし・・と思って何度も聴くうちに、好きになった。

メロディも好きだったし、歌い方も好きだったし、歌詞が高尚に思えたのもよかった。

 

ビートルズ、拓郎、そしてディラン。この3大ミュージシャンが私の音楽趣味にのめり込むベーシックになった。

この3大ミュージシャンを本流として、その後次々と色んな他のミュージシャンに出会うことになった。中には、私の中で、その後支流から本流に合流したミュージシャンは何人もいる。

たとえばジャンゴ・ラインハルトやマイク・オールドフィールド、ビーチボーイズ、イーグルス、山下達郎、ケメ、佐渡山豊など。もちろん他にもいる。

 

私の作った曲を聴いて、「だんぞうの曲には拓郎やディランの影響は感じることはたまにあるけど、ビートルズの影響はあまり感じないね」と、たまに周りの人に言われたことがあった。

それは多分、アコギでの音楽活動での私の曲を聴いたからかもしれない。

拓郎やディランはアコギのイメージは強いからね。

自分としては色んなミュージシャンから影響は受けてるので、入り混じっているとは思う。エレキを持ってバンドに曲を持ち込んでいた時は、けっこうビートルズの影響は曲に出ていたと思っている。

 

あと・・ビートルズは、私の中でバンド活動では精神的な影響も大きかった。

そういう、楽曲に現れない影響も大きい。

 

 

 https://www.youtube.com/watch?v=M4LxDBCVEc8

 

 


コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 記憶の中の「謎エリア」 | トップ | 「夏休み」が教えてくれるもの »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (鮎川愛)
2019-08-17 22:41:31
だんぞうさんにとっての「原点」とも言うべき内容ですね。


私も、吉田拓郎さん、ボブ・ディランが弾き語りを公式版にしていることは驚きました。

正直、弾き語りは、特にギターの場合、本当に物足りなさを感じますからね。

私も、唯一無二、心底から愛する都内某所ライブハウスにて数多の弾き語りを観てきましたが、退屈なのです…。

もちろん吉田拓郎とボブ・ディランという超一流プロフェッショナルとアマチュアを混合してはいけませんね(笑)


その弾き語りも、元より超一流ミュージシャンだからこそ、格好つく訳です。


ところで吉田拓郎、ボブ・ディラン、ビートルズ。

だんぞうさんにとっての「原点」、この三者を軌道として音楽活動もされていらっしゃるのですね。


私も中学生・高校生時代は、エルヴィス・プレスリーとビートルズ(特にジョン・レノン)は、「神様」でした(笑)


男の子は、学生時代に容易にバンド活動やソロ活動もしやすいですが、女の子はそう簡単には行かないのです(泣)

先ず女性だけでメンバー集めが意外と難しい…。

ソロをやるにしても、社会人ならともかく、学生時代となると「男子生徒が下心で接近してくる」「野外は絶対に危険、両親にも止められる」始め、本当に難しいのです。


そういう理由で、私は洋楽ロックンロールやポップスを心から愛しながらも、自分では全く表現できること無く、欲求不満がたまる青春時代でした(笑)

Unknown (だんぞう)
2019-08-18 08:26:42
ビートルズに出会う前も歌謡曲やグループサウンズ(いわゆるGS)は好きでしたし、鼻歌で歌は作ったりしてました。

でも、はっきりと音楽が一番の趣味になったのは、やはりビートルズが大きかったです。

それだけなら洋楽一辺倒になったかもしれませんが、拓郎にもハマることで、洋楽と邦楽の両方を追いかけるようになりました。

トドメはディランでした。

昨今は女の子バンドは増えてる気はします。
昔よりは今のほうがガールズバンドは作りやすくなってるかもですね。
ギターを背負って歩く十代の女の子は、最近よく見かけます。

ガールズバンドには下心を持って近づいてくる男は多いとは思いますが、逆にそれを利用してるガールズバンドもいると思いますよ。
集客という意味で。
そのへんは、ある意味ガールズバンドの武器にもできるのでは。

コメントを投稿

音楽活動」カテゴリの最新記事