江戸時代・文政年間の川柳に出て来るツボの名前 〜「天窓」穴の話〜 | 西宮・門戸厄神 はりねずみのハリー鍼灸院 本木晋平

西宮・門戸厄神 はりねずみのハリー鍼灸院 本木晋平

鍼灸師、保育士、JAPAN MENSA(メンサ)会員/IQ149(WAIS-Ⅲ)、日本抗加齢医学会指導士、実用イタリア語検定3級。趣味は読書、芸術鑑賞、小説執筆(2019年神戸新聞文芸年間賞受賞)、スイーツめぐり、香水づくり。

東京の六本木にある和菓子屋さん「狸だんご本舗 榮むら」でもらってきた

「秋の和菓子」のパンフレットに、
江戸時代の文政年間の川柳が載紹介されていたのですが・・・


「鹿の子餅(かのこもち)釈迦の天窓(てんそ)の後ろ向き」


天窓 「てんそう」というツボの名前が使われていて、驚きました。


※字数の関係で川柳では「てんそ」と読みます。
建築関係の「てんまど」ではありません。
https://www.idononippon.com/blockcalendar/2013/07/31.html


鹿の子餅が仏像(お釈迦様)の頭の後ろ姿に似ているところを詠んだもの。
臨床では、ひどい肩こりや首こりの患者さまによく鍼を打つところです。


【天窓】
取穴法 胸鎖乳突筋の後縁、甲状軟骨上縁の高さで、胸鎖乳突筋をはさんで、人迎(胃経)と同じ高さに取る。※甲状軟骨上縁と同じ高さ。
筋・靭帯 広頸筋、胸鎖乳突筋
神経支配 筋枝:顔面神経(頸枝)、副神経・頸神経叢の枝/皮枝:頸横神経
血管支配:浅頸動脈


これを覚えないと「はり師」「きゅう師」の国家試験に合格できません。

受験生のみなさん、がんばってください。誰もが一度は通る道です。