9月の事故による怪我の詳細を書いておこうと思います。
下に傷口の写真を載せているので生々しい写真が苦手な方はご注意ください。
事故は昨年の9月2日、栃木県の馬頭町付近でおきました。
モーターパラグライダーで高度約2,500mを飛行中エンジンから出火し、背中と腕に火が燃え移りました。
しばらくして火は消え、火傷したものの麻痺していて痛みは感じず身体は動いたのでそのまま滑空して休耕田に不時着しました。
着陸はスムーズにいったので骨折などの怪我はしていません。
その後救急車で宇都宮の病院に搬送され入院。そこで3泊した後さいたまの病院に移動しました。
傷病名は、第3度熱傷(背部/右上肢)・第2度熱傷(左上肢/右殿部)。
二回の皮膚移植手術、合計49日間の入院となりました。
退院後二日に一回のペースで通院していましたが、現在は1週間に一回に減りました。
傷の回復は順調でかなり自由に動かせるようになってきました。
生傷はほとんど塞がり、感染症の心配はほぼなくなってきたのであとはリハビリをがんばって皮膚が固着しないように気をつければ後遺症なく完治できそうです。
これからはむしろたくさん動いて腕の可動域を広げていったほうがいいので、そろそろパラグライダーを再開しようと思っています。
まずはエンジンを背負わず山から飛ぶ普通のパラグライダーでリハビリ飛行をします。
焦らずしっかりとリハビリをしながら、七大陸最高峰空撮プロジェクト再始動に向けて準備を進めていこうと思っております。
今回の事故は高高度に上がるためエンジンをパワーアップする特殊な改造をしていたのが原因です。
通常のモーターパラグライダーでこのような事故が起こることは普通ありません。
日本では前例がなく、世界的に見ても本当に稀な事例となります。
パラグライダー自体が危険なスポーツだということではないことをご理解いただければと思います。
下に事故後から現在まで記録として撮っておいた傷口の写真を載せておきます。
事故当日搬送先の病院での写真
埼玉の病院に移動し、手術をする前の写真
手術中の写真
手術1週間後の写真
現在の写真