室町時代に始まり、和服柄からインテリア装飾まで幅広く生かされている重要文化財の伊勢型紙。
この伝統技術の保存・伝承者で日展作家でもある六谷春樹さん(三重県鈴鹿市)が名古屋市内のカルチャーセンターなどで開く「六工房伊勢型紙教室展」の第16回展が、名古屋市民ギャラリー栄で催されています。23日(日)まで。
今年のテーマは着物文様と灯りの部屋。
市民ギャラリーの3つの展示室に、江戸小紋、宮小紋などといった文様や浮世絵美人をあしらった伊勢型紙の灯りがずらり。さらに型紙絵画や創作作品など、生徒たちが彫刻刀を手に創作した傑作が並び、小作品のチャリティーコーナーも設けています。
実技指導のコーナーもあり、六谷さん自身も彫刻刀の持ち方や彫り抜き方の基本を指導「あまり力を入れないで。入れなくてもきれいに彫れますよ」と手を動かしていました。