バイオリンの響きに大きな影響を与えるのは弦
弓を持ち、弦をおさえ、美しい音色を奏でるバイオリン
そして、羽生結弦の身体全てから音が流れ出す
指先からも
軌跡からも聞こえてくる
どこまでも音を意識し、ジャンプの成功率よりも優先しているように思う
これほどまでに見ていて気持ちの良いプログラムを演じられる羽生結弦選手
そんな羽生くんのINとPEが8点台だったことにただただ驚いたよ…
驚いたよね?
インタープリテーション:音楽のリズム,特徴,内容を個性的で創造的かつ純粋に氷上の演技へ移し換えること
パフォーマンス:スケーターが氷上で音楽と構成の意図を示すにあたり,体の動き,感情の表現,知性の表出が十分にあること
↑
いつだって、こなしてるよね
ということで、少しルールを見ておきましょう!
演技構成点(PCS)
スケーティングスキル(SS:スケーティング技術)、
トランジション(TR:要素のつなぎ)
パフォーマンス(PE:動作/身のこなし)
コンポジション(CO:振り付け/構成)
インタープリテーション(IN:曲の解釈)
転倒が1回あるいは重大なエラーが1つあった場合,下記を最高点とする.
スケーティング技術,トランジション,構成: 最高 9.75.
パフォーマンスおよび音楽の解釈: 最高 9.50.
転倒が複数回あるいは重大なエラーが複数あった場合,下記を最高点とする.
スケーティング技術,トランジション,構成: 最高 9.25.
パフォーマンスおよび音楽の解釈: 最高 8.75.
これが今季のPCSに関するルールですね
また今季から書かれたPCSに関する追加の諸注意は↓になります。(スケ連のHPがリニューアルして日本語の説明が今はないです。英語のみはこちら)←なぜ、日本版を載せないのかが私には不思議でならない…
19-20のPCSにおける重大なエラー
プログラムが中断されるものや技術的なミスで,構成および/または構成と音楽の関係の健全性/連続性/流れるような美しさに影響を与えるもの
全ての選手に適応される
羽生くんは転倒はないですね
そうなると、重大なエラーが複数なければINとPEは8.75以下にはならない
ジャッジ7人のうち
PEに8.75を付けたのが6人(2番ジャッジ以外)
INに8.75を付けた人が5人(1、5番ジャッジ以外)
ということは3人はどちらかでPEとINに9点以上つけたということです
(重大なエラーが複数ないと思っているんですよね、あると思えばつけないはずです)
4人は8.75を付けたから重大なエラーが複数あったと考えているんですよね
ここで問題になるのが、重大なエラーとは何なのかということです
ステップアウトを重大なエラーとしたのかどうかは、これだけではわかりません
7人中3人は9を付けているんですからね
19-20のPCSにおける重大なエラー
プログラムが中断されるものや技術的なミスで,構成および/または構成と音楽の関係の健全性/連続性/流れるような美しさに影響を与えるもの
↑
分かりづらいよね!
※ちなみにアンダーローテションは演技の流れに影響を与えるものではないため、重大なエラーには含まれないそうです(ツイッターで複数の方がそう書いていました。ガイドラインにも書くべきですよね。URで着氷の流れが止まることもある。やっぱり書き方に問題があると私は思います。エッジエラーならまったく流れに影響は与えないでしょうけど、URはないとは言えませんからね)
GOEの方が分かりやすい↓
GOEに関する追加の諸注意
※下記のエラーがあった場合,評価のスタートとなるGOEは +2 を上限とする.
転倒,両足着氷,着氷時のステップ・アウト,正しくないエッジ,ダウングレード判定(<<),音楽に合わないステップ・シークェンスやコレオグラフィック・シークェンス
GOEで言うとマイナス5が付くのは転倒とSPの要素抜けだけ
ステップアウトはマイナス3~4←明らかに転倒と差別化している
PCSは、転倒あるいは重大なエラー
重大なエラーって何でしょうね!
ISUはこれを明確にするべきだし、ジャッジたちに徹底させるべきですよね
今までに何度もコンマの点差で優勝を手にした選手、逃した選手がいるんです
もうひとつ書くと、やっぱり分からないのが転倒ジャンプのGOEです
下記のエラーがあった場合,評価のスタートとなるGOEは +2 を上限とする.
転倒,
評価のスタートを+2を上限とする
ということは転倒しても必ずマイナス5ではないということですよね
マイナス3もあるということになるよね
ACIのキーガンのFSの転倒もオールマイナス5ではなかった(昨シーズンもオールマイナス5でないGOEもあった)
羽生くんの転倒はほぼマイナス5だった
今季はそれもなくなりますよね?
ACIのショートの4Sは転倒+回転不足でマイナス5ですけどね…
回転不足の話は…また今度…
これ以上書くと長くなる(笑)
【岡崎真の目】羽生、着氷時かかとに重心乗りすぎ もったいなかった冒頭4回転
4回転トーループでは両方とも回転不足を取られた。少し回転が足りないぐらいのほうが後の流れがつくりやすくはあるのだが、こういう降り方をするとダメだということが分かったのは収穫。自分のことはよく分かっているクレバーな選手なので、十分に修正は可能だ。
↑
?
羽生結弦ら日本勢に影響は? 今季ルールと見どころを国際審判員に聞く
また、ルール改正はジャンプ一辺倒のプログラムで「跳んだ者勝ち」という傾向にストップをかけた一面もあったという。ジャンプの基礎点を抑えたり、GOE判定の幅を広げて演技構成点の得点増を図ったことで、音楽に合ったプログラムを表現できているかをしっかりと評価して得点に反映させようという流れができたからだ。
↑
しっかりと評価されてる?
う~~~~ん…
昨日の絵子ブログね
やっぱりね、私も黙っていられない
何度もブログでも書いてるけど、これは競技であって発表会ではない
そしてどの競技だって見てくれる人がいるからこそ成り立っている
だからこそ、いろんな競技でファンの声が声をあげ、競技は発展してきた
いろんな競技がルールを進化させながら発展してきて今があると思っています
他の競技では、ファンのブーイングもその場であるし、取り上げられるし、おかしな判定のこともTVでやってますよね
なぜフィギュアはおかしな採点について取り上げる局はないのだろうか?
もしかして、分かりにくいルールのせい?
でも、それならそう言って伝えてほしい
ただ流すのではなく、もっと掘り下げてほしい
岡部さんだってプロトコルを見ながら話しているのよね?
3Aに4を付けたジャッジに対しておかしいと言える立場の方よね?
もう、本当にお願いしますよ!
↑
今までだってずっとそうだった…
質の高い高難度プログラムを演じてきた
ルールを上回るものをやって来たのに、理解のできない点数を今までどれだけ見てきたことか…
そのたびに羽生くんは「もっと練習します」と言い続けてきたんだよ
今回もそう…
羽>結局、最高難易度でクリーンに滑んないといけないっていうのが1番だと思っているので。
自分が出来うるもので1点でも基礎点が高くなりたいっていうのは強くあるので。
ま、もちろんGOEで戦っていけるんだったらそれに越したことはないですし、そのGOEだけでは勝てないっていうのも世界選手権ではしっかり感じてますし
やっぱり難しいものと質のいいものの掛け合わせが必要だなっていうのはすごい思います。
私は、いまのままでは羽生くんの引退後にスケートを見続けるか分かりません。だって、理不尽すぎるから…今は羽生くんがいるからこそ、ルールも勉強して、ハンドブックと照らし合わせ、GIFを作る。これをやるのにどれだけの時間を割いているか…もちろん、羽生くんが好きだからこそ大変だとも思わないし、自分がやりたくてやっているだけ。でも、この作業を他の選手ためにできるかと言ったらできないです。そもそもルールを勉強し始めたのだって、羽生くんのすごさを知りたかったから。だけど、実際はすごさと同時に悲しみや怒りが湧いてきてしまった……
ガイドラインと言わず、明確なルールブックを作ってほしいし、他の競技のようにコーチやファンが声を上げられる環境をISUは作るべきだとおもう
どの選手に対しても同じラインでジャッジして欲しいし
ジャッジ教育も徹底してほしいって思います
今はSNSが発達しているんですよ…活用して!
私は趣味の発表会を見ているんじゃないんです
人生のすべてを懸けて戦っている選手たちの競技を見ているんです
本当にこんな採点…笑えない…
採点に対する裏付け、根拠を出せるようにしてほしいです
私はそう思うんです
なんか、年々ひどくなってきているよう感じるのは気のせいですかね…
どうか、改善されますように