盆に御霊が帰って来るって嘘?

From:Satoshi Suyama

お盆には、海や川に行くものじゃないと
小さい頃よく言われた事を思い出します。

お盆というのは御先祖の御霊が帰ってくる頃だから
浮遊して迷った御霊が

いたずらをするなんて解釈や
成仏しない御霊が引っ張るとも言われてます。

それにしても、お盆の頃って水難事故が多いですよね?
霊と関係があるんでしょうか・・・

迎え火を焚いてこっちが我が家でございますって案内をして
御先祖様、どうぞお待ち申し上げておりますって行事は、

行われる家庭も最近では少なくなってきました。
あれって迷わずにお帰りくださいって意味らしいですが、

そもそもお盆に御霊が帰ってくるなんていうのは
仏教にないでしょ?だから嘘でしょ?

元々は神道にあった行事が迎え火送り火で
御霊をもてなすナスの馬などは神霊に献ずるお供えです。

これは、祖先祭祀という家庭の御霊祭りが
古来より神道にあったのもので、

ご先祖が私たち子孫をお護りくださるって発想も
すべて神道の考え方なんです。

しかし、仏教が伝来してきてから日本で布教するときに
仏法僧だけ拝んで読経しても布教のネタにならないので

元々日本にあった神道の祖先祭祀を
丸パクリしたって事なんです。

そこで、神道はエライです!
パクられても宗教戦争にならなかったのですよ。

なぜなら、
八百万の神と言ってあらゆるものに神は宿るという

観念から、パクられてもそれをあっさり許し
さらには融合させ、神仏混合までに至ってしまったんですね。

考えてみれば「盆」なんて盂蘭盆会と言って
日本の行事じゃないです。

それに、元々は7月15日が「中元」と言って
道教から影響を受けた神道の家庭の御霊祭りなんですが

お盆といえば月遅れ、夏休みなどと重なって
今では8月13日〜15日に行われていますよね。

元々あった家庭の御霊祭り「中元」は
今では単なるお世話になった人への

贈り物の日と解釈されるようになりましたね。
最近では、家族にまでお中元を送るって人までいます。

時代が降れば、解釈まで変わってしまい
中元の意味すら既に不明になってしまっているようです。

さらには、お世話になってます!っていえば
中元の一つも貰ってないで!って冗談まで飛び出す始末。

意味すらわからない人同士の会話には
ツッコミも出来ず、ただ情けなく思うだけですね。

日本人なんだから、せめて日本の行事は
理解しておくべきではないでしょうか。

このポイントがわかっているといないとでは
接する相手の信頼度も変わってくると思いますよ。

とはいえ、何でも知っているほど雑学王になる必要はありません。
ポイントさえ抑えて諸々学んでください。


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