【ツール紹介】いつも同じパターンの誤字脱字を減らしたいけど治らない/誤字脱字を見つけるツール

【ツール紹介】いつも同じパターンの誤字脱字を減らしたいけど治らない/誤字脱字を見つけるツール

 パソコンで文書を作るとき、誤字脱字がつきものです。いつも同じパターンの誤字脱字をしてしまうこともありますよね。

 せめて、いつも同じパターンの誤字脱字くらいはなくしたい。そんなことができるツールを紹介します。

 私も文書を作成する仕事していまして、どうやって誤記を減らすか試行錯誤して、このツールを使うやり方にいきつきました。私にとって誤字脱字を減らすことは切実な悩みでした。

 このやり方を使えば、短時間で、いつもと同じようなパターンの誤字脱字を減らすことができます。

 誤字脱字チェックのような単純作業は、単純作業が得意なコンピュータに任せて、人間は別な仕事に集中しましょう、という話です。



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いつも同じパターンの誤字脱字を減らしたい

 私も仕事で文書を作成します。私が仕事で作成しているのは特許についての書面なので、特に誤字脱字が許されない。特許の書面の誤記にはクライアントも敏感ですから、あまりに誤記が多いと、事務所内での成績が下がり、クライアントからの仕事を失うということにもなりかねない。

 私にとって誤字脱字を減らすことは切実な悩みでした。

 でもわざと誤字脱字をするわけではないので、減らそうと思ってもそんなに減らないですよね。そういうものです。でも何もしないわけにはいかない。誤字脱字をへらさないと。

誤字脱字の原因はタイプミスや誤変換。同じパターンも多い

 誤字脱字の原因のほとんどは、キーボードのタイプミスや誤変換だと思います。そして、そのタイプミスや誤変換が修正されないまま相手に届いてしまうと、誤字脱字が見つかってしまいます。

 キーボードのタイプミスは、キーの押し間違い、押しすぎ(連打)、削除キーの押しすぎなどによっておきます。

 誤変換は、正しくない変換候補を正しいと見間違えて選択してしまうことや、入力ミスによって正しくない変換候補を選択してしまうことによっておきます。

 タイプミスや誤変換は、だいたいの場合、人によっていつもやってしまうパターンがあると思います。人間それぞれクセがあるので、しょうがないと思います。

 減らす努力は大事ですが、ゼロにはできないでしょう。

誤字脱字の探し方、発見の方法

 誤字脱字をなくすには、当たり前のことですが、誤字脱字を見つけて正しくすることが必要です。でも文書に含まれている誤字脱字を全部発見してゼロにすることは難しいです。

 チェックするための時間が限られているときは、なおさら難しい。

 チェックのための時間が十分にあったとしても、集中力が途切れるとなかなか細かいところ目が行き届かなくなります。人間がやるには限界があります。

人間には見つけられない誤字脱字

 中には、人間の目視では発見が不可能なレベルの誤字もあります。

 例えば「第ニ」が誤字。正しくは「第二」です。わかります?

 見た目にはわからないと思いますが、カタカナの「ニ」だと誤字で、漢字の「二」が正しいです。フォントによっては少しは識別できるかもしれません。

 もう一例。これはどうでしょう、「へビ」が誤記です。正しくは「ヘビ」。ひらがなの「へ」とカタカナの「ヘ」が同じに見えるので、人間には識別はおそらく無理でしょう。

誤字脱字の対策、機械の目で誤字脱字をチェックするツール

 このように、人間の目と精神力とを発揮して行う誤字脱字チェックには、精度に限界があり、あまり良くないと思います。

 そこで、機械の目を利用して誤字脱字を発見するのが効果的です。

 誤字脱字を人間に分かるように表示してくれれば、それを見た人間が誤字脱字を発見することができます。いつものパターンの誤字脱字ならパソコンで設定可能です。

 例えば、誤字脱字のところだけ色を変えて表示してくれれば、人間にわかりやすい。

 あと、誤字脱字には、確実に誤字脱字といえるもののほか、前後の文脈によっては誤字脱字かもしれないし、そうでないかもしれない、というものもあります。そういう誤字脱字の可能性の程度によって、色が変わればさらに便利です。

テキストエディタを使った自作の誤字脱字チェックツール

 このように考えて、私が考案して実際に使っている誤字脱字チェックツールがあります。

 このチェックツールを使えば、例えば、このような記載をした場合に、色を変えて表示してくれます。

 この図では、一行目は「第一情報と第二情報を取得する。」と書いてあって、「二」は漢数字の2です。これは問題なしです。

 二行目は、「第一情報と第ニ情報を取得する。」と書いてあって、「ニ」は「に」のカタカナが使われています。これが誤字です。ツールで確認すれば一目瞭然。これなら一瞬でみつけられますでしょ。

 目視ではこの誤字に気づくのはまず無理ですよね。逆に、このようなツールを使わないなら、どうやって見つけらるんだというレベルです。

 もう一例、実際の特許公報に適用するとこのような感じになります。

 いろいろなルールで色を付けて人間に分かりやすくしています。色がついているのが全部誤字脱字といういわけではなく、この中から人間が誤記を見つけるということになります。

 びっしりと書かれた文字を全部チェックするのは、かなり大変ですが、色がついているところだけならすぐにチェックできるでしょう。これが効果です。

誤字脱字が見つかって不利になる事態を少しでも減らす/最後の5分を有効に使える

 このツールを使えば、誤字脱字の色が変わって見えるので、単純な誤字脱字は一目瞭然に見つかります。ざーっとスクロールするだけで見つけられるので、文書全体を数秒で見渡すことができます。

 文書の提出締め切りまであと5分というときでも、誤字脱字を1個でも2個でも見つけて減らせば、あとで他人に誤字脱字を見つけられて自分が不利になる事態を減らせます。

 よくあるのが、最後の5分で文書の頭から読み始めて途中まで読んで、なにも発見できなくておわる。これだとせっかくの最後の5分がもったいない。あまり有効でないんですよね。。

文書全体の完成度を上げることにつながる

 このツールがあれば、単純な誤字脱字のチェックはこのツールにまかせてしまうことができるんです。

 人間は、その分の労力を文章自体の構造的な間違いや、意味のつながりのチェックに時間をかけることができるようになります。そうすると、文書全体の完成度を上げることができます。

 このことは、文書を作成する仕事をする人にとって大きなメリットです。精神的な負担を減らして、リラックスして仕事にはげむことができますよ。

今日のみどころ

 誤字脱字が見つかったらどうしようっていつも不安になていると、のびのびとリラックスして仕事ができないですから。

 決まったパターンの誤字脱字を見つけるような単純作業はコンピュータにまかせて、人間は人間にしかできない仕事に集中しましょう。