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2020年01月12日

自衛隊M80普通弾:減装薬の箱(Carton of JGSDF 7.62mm NATO)

みなさま、明けましておめでとうございます。
保釈中の被告人カルロス・ゴーンの密出国、アメリカによるイラン革命防衛隊のソレイマニ司令官の殺害とその「報復」としてアメリカ軍が駐留しているイラク空軍基地へのイランによる弾道ミサイル攻撃、ウクライナ籍旅客機をアメリカ軍の巡航ミサイルであると誤認してイランが撃墜、それにつき誤認撃墜などではなく技術的トラブルによる墜落事故であるとの当初の主張を一転させたイラン当局・ロウハニ大統領に対するイラン国民の抗議デモ、台湾総統選挙で対中強硬派・与党民進党の現職蔡英文氏の再選…と結構インパクトのあるニュースが年末年始に続いていますが、新年をいかがお迎えでしょうか。

私はといえば、残念ながら年末ジャンボは当たりませんでした。時間と労力を資本側に売ることによって得られるお金で生活をしなければならない境遇から抜け出すことができませんでした。
気持ちを新たに今年も徒然なるまま、思いつくままに戯言を弄してまいりますが、よろしければお付き合いください。

私のコレクションの対象のメインは米軍のWWII時の一般歩兵装備品と米軍制式銃器のアクセサリーですが、その「アクセサリー」として所謂ダミーカートの蒐集をしてきました。で、今回の2020年・令和2年初めての投稿ネタとして、昨年の後半にオークションで幾つか興味をそそられ、落札できたモノの中から陸上自衛隊の「M80 普通弾・減装薬」の「箱」をもってきました。

↓これがその陸上自衛隊(Japan Ground Self-Defense Force)の「M80 普通弾・減装薬」の「箱」です。
1行目「A122JA」のA122はDODIC(「防衛省規格改正票 弾薬用語」では「弾薬識別番号」とされていますが、そもそもはカートリッジの種類やカートン入りなのかクリップ付きなのかベルトリンク連結されているのかバラなのか等を示すアメリカ国防総省(DoD:Department of Defense)アイテムコード(Item Code)です)で、「Cartridge, Caliber 7.62mm, NATO, Ball, M80」、所謂「M80 7.62x51mm NATO弾」を意味します。後ろの「JA」はJapan(日本)の意。つまり、「日本製M80弾」の意です。
2行目の「7.62mm, M80 普通弾:」は今触れた「A122JA」の訳文です。
3行目「減装薬・20発」の「減装薬」とは、欧米人規格であるNATO規格よりも装薬量を約10%減らして反動を少なくして、体格の小さい日本人に合わせたモノであるという事です。
4行目の「ロットAO-224」は製造者とロット番号を示しており、AOは「旭精機工業株式会社 本社工場」を表します。
5行目は製造年月です。1974年4月製の意です。
自衛隊M80普通弾:減装薬の箱(Carton of JGSDF 7.62mm NATO)
「米軍のWWII時の一般歩兵装備品と米軍制式銃器のアクセサリー」をコレクションのメインとしているおっさんが何故自衛隊モノを?とお思いの方も多いでしょうが、米軍の制式銃器はWWⅡ後の日本の警察予備隊、保安隊、自衛隊に貸与された経緯があり、その結果当然使用する弾薬規格が共通化され、上のキャプションでも触れましたように、つまるところ自衛隊のモノと米軍(広くは冷戦下での西側NATO陣営)のモノとは同じ規格であり、自衛隊の装備品には今のところあまり興味の無い私ですが、使用弾薬に対しては親しみを感じるのは不自然ではありませんで、たまたまオークションに出品されているのを目にして落札した訳です。

↓箱底面。単純にペタペタと貼り合わせた形とはなっておらず、切れ込み・差し込み構造になっています。そんなに手の込んだものにする意味は何でしょうか。
自衛隊M80普通弾:減装薬の箱(Carton of JGSDF 7.62mm NATO)

↓オークションでもしっかり説明がありましたが、実は中身は自衛隊仕様・旭精機工業製造のA122JAではなく…
自衛隊M80普通弾:減装薬の箱(Carton of JGSDF 7.62mm NATO)

↓1969年若しくは1970年製造の、製造者コード「IVI」、即ちカナダのケベック州ヴァルカルティエのIndustries Valcartier Inc.製のM80 7.62x51mm NATO弾でありました。民生品ではなくNATO規格弾であることを示す丸十マークがあります。あ、右の方に「RA(Remington Arms)」製が一つありました。
自衛隊M80普通弾:減装薬の箱(Carton of JGSDF 7.62mm NATO)

↓箱の内部。底には凸型の中敷きがありました。
自衛隊M80普通弾:減装薬の箱(Carton of JGSDF 7.62mm NATO)

↓中敷きです。箱の中でカートが整列するように?エライ手が込んでますね。
自衛隊M80普通弾:減装薬の箱(Carton of JGSDF 7.62mm NATO)

↓中敷きを取ると底の部分の切込み・差し込みの具合が分かります。糊でペタッと貼る手間が無いですが、切込みを入れて差し込む手数とどっちが好パフォーマンスなのでしょうか。
自衛隊M80普通弾:減装薬の箱(Carton of JGSDF 7.62mm NATO)

↓箱裏面です。上蓋を開く際に指を掛けやすいように上辺中央がが弧型にカットされています。
自衛隊M80普通弾:減装薬の箱(Carton of JGSDF 7.62mm NATO)


以上、2020年最初の投稿でした。いかがでしたでしょうか?他にも若干自衛隊絡みのモノがありますので、またあらためて見て行きたいと思います。

それでは今年も健気にコツコツと蒐集に勤しみ、隔週正午の投稿に勤しみたいと思います。ご覧いただき有難うございました。






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