問題のある子供なんて存在しない | 毒親・モラハラ問題 親子療法協会 
問題のある子供なんて存在しない

影宮です。
随分と春らしくなりましたね。

今日は、

「問題のある子供なんて存在しない」

という話です。

「子供の問題行動及び心理的病理の発生要因は親にある」

という事実です。

これは親の虐待行為だけに限らず、

・親夫婦の対立が原因となった家庭環境の悪化

親夫婦が対立する(DV、モラハラ、仮面夫婦)ことによって、家庭内の空気が常に緊張感に包まれるようになり、子供にとって家庭が安息を得る場所ではなく、抑圧をため込む場所になってしまっている。

・親自身が親としての役割を理解していない

親としての大きな役割に、「子供がリラックスして過ごせる家庭環境を用意する」というものがあります。この親としての役割を理解せずに、(子供は親に従属するもの)と考えている親の場合は、子供を自分たちの都合で振り回す、また感情のはけ口と利用したり、親と子の境界線が曖昧になり、その結果として子供は(子供らしく過ごす時間)を持つことができずに、親に対する抑圧を無意識に心の奥底に閉じ込めてしまうようになり、そのことが原因となって、成人した後に何らかのつまづきがきっかけとなって、心の病を発症することがあります。

・親の心理的ネグレクト

育児放棄などのネグレクトだけでなく、子供の存在に目を向けずにいることも育児放棄と同等の虐待行為になります。

例えば、

・仕事ばかりに気を取られて子供にまで注意が行き届かない
・夫婦間の対立するばかりに子供達に目を向ける余裕を失っている親
・DVやモラハラによって配偶者(配偶者の親)の顔色を伺うことばかりに意識が集中し、子供まで配慮が行き届いていない家庭

なども、この心理的ネグレクトが常態化した家庭とも言えます。このような家庭で育った子供は、喜怒哀楽が乏しく、感情表現に苦手意識を抱え、コミュニケーション能力に著しい問題を抱えることがあります。また親との感情の交流が少ないことが原因となって、他者と結びつく際に最も重要となる(信頼・安心感)という感情の結びつきの大切さを理解することができずに対人関係で常にトラブルを抱えることがあります。(DV、モラハラ加害者の家庭環境に多いパターン)

肉体そして精神的な暴力のようにわかりやすい問題行動(また干渉)だけでなく、直接的に子供が関係をしていない上記のような親夫婦の関係性の問題も子供の心身にダメージを与え、問題行動を引き起こす大きな要因になります。

「メンタルの問題を抱えている人の多くが家庭内不和を抱えた家庭で育っている」

この事実を深く親自身が受け止めれば、子供がメンタルの問題を抱える可能性は随分と減るのではないかと私は考えます。

「問題を抱える子供を作り出したのは親である」

子供が問題を抱えているという結果から、親の夫婦関係に逆算をして行くことで、子供の問題行動の原因が見えてくることもあります。

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