アメショー コチカの FIP 猫伝染性腹膜炎 完治の記録<標準治療>

2014年生後3ヵ月でFIPウェットタイプを発症後、標準治療で寛解。治療過程とその後の日々の記録。

10年後のFIP再発疑い、陰性でしたがリンパ腫発症。このブログはこれで終了します。

2024-02-21 17:18:45 | ペット
昨年10月、コチカが10歳になった時、ちょうど猫の平均寿命が伸びていることが
メディアで注目されていたこともあり、まだまだ若いし、15歳ぐらいまでは
生きてくれるだろうと根拠なく楽観的に過ごしていました。

ただ、抱っこを嫌がるようになり、それまでは帰宅時にただいまと抱っこして
すりすり、を日課にしていただけに、抱き上げようとするとシャー!は
いくぶんか寂しい気持ちになるものでした。

その原因が関節炎だと分かったのは、毎月爪切りに連れて行っている
動物病院で、腰のあたりを触ると痛がることから、レントゲンで発覚したのでした。

その時はまだ、コチカが童顔のせいもあり、
FIPの初期から面倒を見てくださっていた院長先生に
「コチカちゃんもおばちゃんになったわねぇ」と、
笑い話のようにみんなで笑って終わった、そんな感じでした。

それから、注射と飲み薬で関節炎は収まったのですが、
次第に食欲が落ち、特にカリカリはあまり食べなくなり、
「好き嫌いが出てきたのかな、困ったものだ」ぐらいにしか思わず、
ずっと食べてきたロイカナでドライフード難民になっていました。
病院で使っているドライのサンプルをもらったりもしましたが
食指は動かず、でした。

そして年があけ、お正月のお膳を囲んでいるときに、
割と大きなケポ(嘔吐)があり、さらに食は細くなり、
1月中ばにトイレトラブル(これは私が全面的に悪く。トイレの砂の補充はしていたものの
砂の全取り換えを怠っていたため、コチカが嫌がって
中でできないと、入り口で漏らしてしまいました)で
念の為病院で行き、この時はまだトイレが汚かったから膀胱炎になったのかも
ぐらいの医師の見立てだったのです。

それから10日ぐらいだったでしょうか?いよいよ食べなくなり、
ロイカナのウェット少しとクリスピーキッスの小袋を一つ食べたはいいのですが
即、全部戻してしまい、それからは一切何も食べなくなったのでした。
この時もまだ私は「お腹がすいたらそのうち食べるだろう」という
とんでもなく呑気だったのですが、単身赴任中の夫に電話で相談したら、
(その日は日曜で病院は休みだったため)
「一応明日病院に連れて行ったら?院長先生に診てもらおう」
ということになり、翌日、1月29日に院長先生の診察を受けました。

その時のことは今も忘れられません。食欲不振の様子を聞いた後
腹部への触診で、「何かできてますね」と。
即腹部エコーとレントゲン。
検査が終わった後、画像を見せられて、
「腸がうねうねしている横に、腎臓大ぐらいの腫瘍ができています。
リンパ腫だと思いますが、FIP再発の可能性もあります。
コチカちゃんはウェットタイプですが、ドライで再発することもあり
その場合も水が溜まったり腫瘍ができたりします」と、
FIP判定の検査に出すことを勧められました。
この時点ではまだリンパ腫かFIPかはわからなかったので
双方に備えたステロイドと抗菌薬注射を受けました。

その週の金曜日、FIPは陰性であることがわかり、
いよいよリンパ腫に対応していただくことになるのですが、
まず初めに言われたことは、「この子の体力と年齢から言って
全身麻酔には耐えられないので。MRIによる確定診断も
組織の一部をとる検査もできないでしょう。
ステロイドを投薬して経過を見るしかありません」
というようなことでした。

それから一週間毎日投薬と給餌に通い、一時はダメかと思われたけれど
自力でフードを食べられるところまで持ち直したので
1週間が終わったところで、ステロイドの飲み薬を出していただき
それから2週間、自宅で介護、様子を見ることになったのでした。

今の時点でその2週間には数日残っており、
ただ状態が良くないので明日にでも病院に連れて行こうと思っていますが、
正直に言って、すでに緩和ケアに近くなってきています。

病気の種類が違ってきたことと、これから先は看取りの心構えが
必要になりそうなこととで、このブログは今回で終了させていただきます。

FIPを克服したことで、致命的な病気にもうならず、天寿を全うできるだろうと
思っていた私が浅はかでした。

残された日々を、なるべくコチカが辛い思いをしないように
本ニャンがして欲しいことだけをして、穏やかに過ごさせてやりたいと思います。

長年に渡り、お読みいただきありがとうございました。

10歳になりました。FIPは再発していません。

2023-11-14 20:13:10 | ペット
おかげさまで先月・10月27日、コチカは10歳の誕生日を迎えることができました。

実は、少しお腹を壊していて、誕生日の直前に血便があり、
本ニャンは気が立っていてとてもキャリーには入れられなかったので
便だけ持参で病院で検便をしてもらったところ
「特に重篤な菌は見つからないですね。急に寒くなったから冷えたのでしょう。
暖かくしてあげてください」とのドクターの言葉。
「人間は血便が出たら大変ですけど、猫にはけっこうあるんですよ」と。

予備にもらっている下痢止め(ディアバスター)でおさまりました。ホッ。

そして迎えた誕生日当日。

人間であれば、ご馳走でお祝い、なのですが、
コチカ食べて良いものが限られているので、
大好きなチュールで10の文字を作り、お祝い。

おめでとう!!!!

後日談がありまして、毎年誕生日のタイミングで血液検査をして
健康状態を確認しているのですが、
今回は中性脂肪の値だけがとても高く、脂肪分の多いフードを与えていないか
フードのパッケージの表示の見方を教わって、帰宅後チェック。

コチカのフードは、ずっとロイヤルカナンで、今は避妊去勢済み7歳以上のドライと、
アメリカンショートヘア用ドライをそれぞれ3分の1、3分の2と、パウチを少し
水分補給のために与えているのですが、アメリカンショートヘア用のドライが
脂肪分14%以上と高いことが発覚。
速攻中止し、今後は脂肪分の表示を必ずチェックしてフード選びをすることに。

それから、おまけのように、腰と膝の関節炎も見つかって、
まだ重症ではないのでと、週一の注射を4回打ってみて様子を見ることになりました。

猫の10歳は人間なら56歳(花王のHPによる)。
何らかの病気は覚悟していましたが、
とにかくFIPは再発していない、そのことに本当に安堵しました。

コチカももう立派なシニア猫。
体を労わりながら、ゆっくり、まったり、一緒に時間を過ごしていこうね。


もうすぐ10歳

2023-09-19 19:24:52 | ペット
こんにちは。飼い主です。
久しぶりの更新です。目にとめてくださり、ありがとうございます。

今年の夏は異常な暑さでしたね。しかも6月からずっと暑さが続いて、
エアコンフル稼働でした。

おかげさまでコチカは元気です。ただ、8月はさすがに食欲が落ち、
トッピングを工夫して、なんとか体重の減少は免れました。

そして、、、、来月27日、10歳の誕生日を迎えます!

月一で健康診断を兼ねた爪切りなどのグルーミングに
連れていっている動物病院の院長先生にもうすぐ10歳になることを伝えると
「初めは『育つかしら?』なんて言ってたのにね」と、
目を細めて喜んでくださいました。

来月の誕生日のタイミングで、恒例の心臓のエコー検査と血液検査を
お願いするのですが、10歳になるとフードも10歳以上のものに
変わるし、1年1年が「無事次の誕生日を迎えられますように」と
祈りのような日々を過ごすことになると思います。

それでも、1歳まで生きられない」と言われたコチカが
10歳の誕生日を迎えられそうなのは、何よりもうれしいことです。

お祝い、何にしようかな?

フードのトッピングを始めました。

2023-05-23 21:36:00 | ペット
いつもコチカブログを読んでくださり、ありがとうございます。

コチカはもうすぐ9歳と7ヶ月。この10月には10歳です。

暑かったり寒かったり、気温の変化が大きい今の時期でも、
たまにウンチが柔めになるぐらいで、
病院でもらってきて保存している粉薬(ディアバスター)をフードに混ぜると
すぐ元に戻って安心させてくれます。

ただ、最近は、もっともだなぁと思うのですが、
ずっと食べているフード(ロイヤルカナン)を残すようになってきて、
もしかしたら飽きてきたのかなと思い
(人間だって5年以上同じものを食べていたら飽きますよね)
ドライにはフリーズドライの砂肝ミックス(添加物なし)、
ウェット(パウチ)には、同じくおやつで出している
鰹の水煮を少し混ぜたら、食欲復活。

一安心でした。

コチカは9歳3ヶ月。元気です。

2023-01-26 20:16:52 | ペット
ずいぶん更新が滞ってしまいました。
コチカは元気です。
おかげさまで昨年10月27日に、9歳になりました。

10年前のいまごろ、コチカは我が家にやってきました。
それからのドタバタは、このブログの最初の方に
詳しく書きましたが、FIPとの戦いの日々も今は昔、
すっかり、日向ぼっこが好きなシニア猫として
のんびりマイペースで暮らしています。

数年前に、軽度の心筋症が見つかり、半年に一度
専門医によるエコー検査を受けてきましたが、
昨年の誕生月の検査では進行もしておらず、
「この子はもう9歳なのだから今後の検査も年に一度で良いでしょう」と言われ、
もちろんFIPの再発もなく、
この月曜日には恒例のワクチン注射も済ませました。

たまたま体力があり運にも恵まれた子猫が
我が家に来てくれた、それだけのことかもしれませんが、
毎日、仕事から帰ると足元にすりすりして抱っこをせがむコチカとの日々が
願わくば1日でも長く続きますようにと、祈るばかりです。


cpkが高いと言われました。

2022-05-10 21:53:28 | ペット
半年に一度の心臓のエコー検査を受けてきました。

エコーでは現状維持、特に悪化しているところはなく、
引き続き経過観察が必要だが投薬や治療が必要な状態ではないとの
診断でした。

同時に血液検査も受けたのですが、
こちらは、cpkの数値が2000を超えていて異常に高いとのこと。
cpkは筋肉や骨格に壊死の部分があると高くなる数値なので
血液検査ではいつも気に掛けられている値です。

前回半年前の検査では、原因が軽度の心筋症気味であるところから
きているからと、心臓のエコー検査も受けたのですが、
今回はそちらは異常がなく、血液検査のcpkだけが高いと。

なので、一過性のものかもしれないけれどと、数ヶ月後にまた
cpkだけを調べることになりました。

FIPのキャリアだと血液検査のたびに心配が増えるのですが
本ニャンは、子猫の時から可愛がってもらっている
助手のお姉さんに検査後はずっと抱っこしてもらっていたとかで
とってもご機嫌。飼い主にはめったに抱っこさせないのにと
外面の良さがバレた今回の検査通院でした。

8歳5ヶ月。コチカは元気です。

2022-03-30 19:58:04 | ペット
しばらく間が空いてしまいましたが、おかげさまでコチカは元気です。

とはいえ、7歳の健康診断ー血液検査で見つかった軽度の心筋症は
引き続き経過観察が必要になり、半年に一度、心臓のエコー検査を受けています。

それ以外は、快食快便快眠、若い時のようにすぐにおもちゃでじゃれたりはしなくなりましたが
たまに調子のいい時は、トンボのじゃらしを咥えてきて、振って欲しいにゃ、と。

そうそう、去年の秋、気温が下がり始めた頃、腰を痛くしたようで、
1週間痛み止めの薬を飲んでいたことはありましたが、
一時的なものだったようで、ほっとしました。

8年前、FIPを発症したときは、獣医師に1歳まで生きられないと言われましたが、
今は、ここまで来たら10歳は超えて欲しいわね、と言われています。

仕事を終えて帰宅、リビングのドアの内側まで迎えにきて
すりすりするコチカを抱き上げるのは、何にも変えがたい幸せな時間です。

FIPも薬を上手に使って快癒する猫ちゃんが増えてきているようですね。
治らない病気ではなくなってきたこと、本当によかったなと思います。

8歳になりました。FIPは再発していません。

2021-10-28 20:03:41 | ペット
昨日、10月27日、コチカは8歳になりました。

昨年の誕生日の血液検査の結果を受けて、この1年、
フードは低脂肪のロイヤルカナンの「避妊去勢済み7歳以上」のドライをメインに
アメショ用の同じくドライを少々、それに同じロイカナのパウチ「インスティンクティブ7歳上」を
1日2回与えています。

それから、一番気をつけるようになったのは、おやつ。
ペットフード売り場に行くと、美味しそうなおやつが並んでいるので
つい目移りしていろいろ与えていたのですが、内容成分を見ると
脂肪分が高かったり添加物がいろいろあったり。

なので、おやつも、数日に1回のちゅーる(ミニサイズ)を除いて
ささみをゆでたスープか、「無一物」という魚か鶏肉をただ茹でただけのものだけにしました。

その結果、コレステロール値もさがり、気をつけるのはcpkだけになり、
定期的に心臓のエコーの検査をして様子を見ていきましょうということになりました。

体重もこの1年、ずっと3.25kg〜3.35kgで安定していて、
この春に2度急な下痢に驚きましたが、それ以外は
FIPの再発もなく、おだやかに暮らしています。

FIPは高価な治療薬が手に入るようになり、快癒する猫ちゃんも増えてきているのは
本当によかったと思います。と同時に、ムティアンが手に入らなかった時に
3ヶ月で発症して、普通の動物病院の標準治療で快癒し、
8歳を超えてた今も元気でいる子がいることもお伝えしたいと思いました。

7歳時検診の詳細について

2020-11-24 20:34:58 | ペット
先月投稿した、コチカの7歳時健康診断の結果とFIP再発の疑い、
そして精密検査の最終結果についてまとめてみました。
Facebookへの投稿のコピーですが、このサイトにたどりついてくださった方の
何かの参考になればと思います。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

【ご報告&拡散希望】

私は先月7歳になったばかりのアメリカンショートヘアの女の子と暮らしています.

生後3ヶ月であるペットショップからうちに来てすぐ、彼女は、猫だけがかかる、
コロナウィルスの突然変異が原因のFIP(猫伝染性腹膜炎)を発症しました。
当時はまだ特効薬もなく、抵抗力の弱い発育中の子猫の場合は
ほぼ1歳までに命がつきると言われた深刻な病気です。

幸いに腕のいい獣医師にあたり、コチカは回復しました。
それ以来7歳になるまでずっと、食欲不信やトイレトラブルもない
健康そのもの(に見える)日々を過ごしてきました。

飼い主として、見た目に心配なことがなくても、
7歳になったら一度健康診断を受けさせようと決めていました。

とくに深い考えがあったわけではなく、ペットショップやネットでキャットフードを探した時に、
どのメーカーからも同じ銘柄で7歳以上に向けたバージョンが発売されていたので、
人間の成人病検診と同じように、猫は7歳が体調の変わり目なのかなと
なんとなく思った、そんな軽い気持ちからでした(猫の7歳はヒトの44歳にあたるそうです)。

なので、健康診断の結果も楽観していました。
FIPキャリアではあるけれど、見たところは健康そのものだし、
このまま何もなく自然に10歳を超えてくれるだろう、そう思っていました。

結果は、自分の呑気さに愛想がつきる、そんなショックを伴うものでした。
まず、心筋症が疑われる炎症の数値が高い。
緊急の検査として、Pro BNPという簡易キットでの精密検査を受けました
。結果は陰性でしたが、それではcpkという心筋と骨格の炎症を示す数値が
2000を超えている(通常は2ケタ)ことの説明がつかない。
なので、更に、専門医による心臓のエコー検査を追加で受けることになりました。
そして、久しぶりに聞いたあの病名、「コチカちゃんはFIPもありますからその検査もしましょう」と
(FIPはコロナウィルスの暴走によって自己の免疫が破壊される病気なので、
血管が通っているところならどこに炎症がおきても不思議ではないのです)。

新たに採血をし、心臓エコー検査の結果と併せた判定が下るまでの間は、
生きた心地がしませんでした。

結果的にFIPは陰性で、心筋症の初期であることから、今後は半年ごとに
心臓のエコーをとることになりました。
コレステロール値も高いので、今後は低脂肪のフードへの切り替えもしていくことに。

以上が、我が家の猫の7歳時健康診断の顛末です。
要精密検査となったときは焦りましたが、今思うと、心臓にリスクがあること
(猫の死因の半分以上を占める腎臓は大丈夫でした)、
フードは脂肪分をチェックする必要ができたこと、
そして何よりもFIPは克服できている、この3つがわかったことは
今後を考えるととても安心できるものとなりました。

長くなりましたが、猫と暮らしているみなさま、
ぜひ、愛猫が7歳になったら、健康診断を受けるようおすすめします。
身近に猫飼いさんがいる方も、お節介かもしれないので無理のない範囲で
、血液検査で健康リスクが見つかった我が家のケースを教えてあげてください。
どこも悪くなければ安心だし、何かしら気をつけるところが見つかれば
それは猫ちゃんの長生きにつながる素晴らしいヒントになりますから。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

FIPは陰性でした

2020-11-13 20:26:07 | ペット
先月の7歳の誕生日をきっかけに受けた血液検査で
心筋症とFIP再発が疑われる数値(cpk2000超え)が出たため、
今週初め、心臓のエコー検査とFIP再発を調べる血液検査を
受けたのですが、今日の夕方、主治医より結果の連絡があり、
FIPは陰性だったとのこと。再発はしていなかったのです!

ただ、初期の心筋症ではあるため、今後は半年おきに
心臓のエコー検査を受ける必要があるとのこと。

あとは、コレステロールが高いので、フードは低脂肪のものを選ぶようにとの
ことでした。

やはり猫にとって7歳は体の変わり目。
今後気をつけることもわかったし、
健康診断を受けて本当によかったです。