冬芽観察 ムクノキ、シラカシ、サンゴジュ R2.3.7と3.28 | nemophy photo-blog

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花などを記して残す雑記帳

市内の公共施設の敷地に形の良い樹形の落葉樹がありました。


ネームプレートがないため、「この木何の木、気になる木」の状態です。

 

広角レンズを持っていなかったので、スマホで撮影

 

ひこばえはありません。

 枝が横に伸びていたので、公共施設に設置されている外付けのスロープで2階に上がり、手すり越しに冬芽観察をしました。

 


これまで見たことのない冬芽でした。


 


冬芽の芽鱗には白色の毛が生えていますが、縁には毛がないため地色が濃く出て、濃淡のコントラストが地味ながらきれいです。


葉痕は、半円形~三角形で黒く、白色の維管束痕が3個あります。


これ、図鑑で見たことがあったなと思いました。

 

 

 

 

 

 

 

葉痕は黒くないものもありました。

維管束痕の3個ははっきりしています。

 

 

 

果実(核果)が残っていました。

これらの情報があれば特定できそうです。

 

 

 

帰ってから図鑑を確認して同定ができました。



ムクノキ

アサ科ムクノキ属の落葉高木

 

 下の写真は、3月28日に広角レンズで撮影し直したものです(反対側から撮影)。

 

 

 

老木では、幹が板根状に張り出すのも特徴と書かれていました。

板根の間から常緑樹のトウネズミモチが寄り添うように伸びていました。

 

 

 

 冬芽がほころび始めていました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

若葉も見えます。

 

 

 

熟さないまま残っている果実が見られます。

熟すと黒くなるはずです。

地域のシンボルツリーだと思いますが、市のホームページなどで紹介されていないのは残念です。

 

 

 

 もう1つ、手入れができていて樹形の整った常緑樹がありました。

 

 

シラカシ

ブナ科コナラ属アカガシ亜属の常緑高木

 

 

 

葉は、狭長楕円形で先端が尖り、葉縁は浅くて鋭い鋸歯がまばらにあります。

 

 

 

 

 

 

頂芽には頂生側芽を伴います。

冬芽は長卵形で細かい毛があり、互生する葉の付け根につきます。

 

 

 

 

幹はまっすぐに伸び、樹皮は灰褐色でなめらか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


公共施設の駐車場の生垣には、サンゴジュが植えられていました。


この木を見つけると、顔探しがしたくなります。

 

サンゴジュ

レンプクソウ科ガマズミ属の常緑高木

 

冬芽は、淡緑褐色、長楕円形で4~6個の芽鱗に包まれています。

葉痕は半円形~三日月形で、維管束痕は3個あります。

 

 

 

 短枝には顔が並びます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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