Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

屹度忘れられない春

2020-04-01 | 生活
花が咲いていた。今年初めて愛でる花だ。いつもはアーモンドの花盛りで気が付かないが、山桜だろうか。この春は忘れられない年となるに違いない。

パン屋では相変わらずマスクもせずにぺちゃくちゃ喋っていた。教育もなっていない、客も程度が低い。パン屋の女将も今何が大切かが分かっていないのだろう。入り口も閉まっていた。こちらは外で待たなくて済んだので構わないのだが、感染の要になるだろう。

森では今一つ調子が悪く最後に子供の自転車とその親父に抜かれてしまった。寒さで風邪気味になっている。元の感じに油断すると戻りそうになるのがこのコロナの特徴の様で、エイズのようだと言われる所以だ。つまり抗体が出来難いのか再び感染した様になってしまう。

細かなことを言えば色々とあるのだが、今やることは一つしかない。車中のラディオはこの禁止期間の効果についてのコッホ研究所の見解について報じていた。それは慎重ながらも楽観的な結果だったということで、復活祭明けまでこのまま経過を見るという事だった。つまり市民が真剣に対応していることが表れているという評価だった。

また今までは軽症でもテストをして陽性が出ていたので死亡率が低く出ているが今後は老人ホームなどに感染して行くので死亡率は高くなるとの見通しを示した。また今後はテスト回数を増やすことでの潜在的な感染数を把握したいということだったが抗体テストでは十分な精度が得られないという話しだった。同時に質問を受けて、韓国のようなトレースはドイツでは無理で、彼の国でそれが功を奏したならそうですかという話しだった。

これらを総合して浮かび上がるのは、フランスの外出禁止令も出さずに市民がコンセプトを理解することで感染率が下がっって来たということになる。実際ラインラントプファルツでも前日比で5.5%、5.7%と一週間前の15.2%から大きな変化となっている。この先数日の様子で効果がハッキリ見えるということだ。少なくとも地元の印象からすると明らかに集団抗体が出来上っていて頭打ちになってきた感もある。その証拠に十万人中128人はバーデンバーデンの152人に追い抜かれてしまった。

要するに連邦共和国内では時間差が可成りあるが、もしこれで医療崩壊を招くことなく、コントロールされた中で、国全体で早めに抜けきって仕舞えるとコロナ後のドイツ社会には大きな夢と希望が溢れることになるだろう。明らかに一ランク上の社会が形成されていくと想像できる。もう一息だ、光が見えてくるには。

バイロイトの音楽祭は予定通り真っ先に中止になった。衛生上の問題があり、音楽監督もコロナ感染が危ういとすると当然の判断だったろう。ザルツブルクの方は休み明けに云々と話していたが、結局五月末のデットラインまで繋いでいく様だ。延期の話しも出ているようだが、オペラが主体の音楽祭は日程調整が全く容易ではない。

ルクセムブルクからも5月10日までの中止のお知らせが入っていた。こちらはニューヨークフィルがシーズンを終えていたので分かっていたが、ヴィーナーフィルハーモニカーを入れて三日分の返金をして貰うことになる。残念至極である。



参照:
大戦以来のドイツの危機 2020-03-19 | 歴史・時事
コロナ対策違反罰金表 2020-03-30 | 暦

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