こんにちは。渡邉利咲です。
先日、外出帰りにいつもと違う道を歩いていると、人通りのない民家が並んでいる場所にお饅頭屋さんがありました。
「あら、こんなところに。」と思って、団子でも買って帰ろうとお店に入ると、石油ストーブのにおいがしてきました。
「5月に石油ストーブ?」と思ったのですが、ずいぶん古い建物でしたので、壁や天井に染み込んだ石油ストーブの香りがしていたのだと思います。
私が小さい頃、家でも石油ストーブだったのですが、祖母の家に行くと長年つかっていた石油ストーブの灯油のにおいと仏壇の線香の香りが壁や天井にしみついて、独特のにおいがしていました。
冬の寒い時期、石油ストーブの前で暖を取ったときにほっとした幸せな気持ちは、数十年経った今でもはっきりと覚えています。
香りの情報はある種の記憶や感情を呼び起こします。
特定の香りが、それに結びつく記憶や感情がよみがえる現象をプルースト効果と言います。
例えば、私は国産の温州みかんの精油の香りを嗅ぐと、こたつを思い出します。
幼少期、冬になるとこたつに入ってミカンを食べるのが好きで、当時、お店では45リットルの袋いっぱいにミカンが入って200円くらいの値段で売られていました。
冬になるとミカンがおやつ代わりになり、暖かいこたつの中で食べるミカンは心も温めてくれました。
この思い出は、外国産のオレンジの精油では感じません。
身土不二という言葉にもあるように、日本人には国産のものが合うのでしょうし、さらに生まれ育った土地のものだと、より体に合うという人もいるようです。
今日も最後までお読みいただきありがとうございます。
素敵な一日をお過ごしください。
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