四ツ谷駅は新宿区四谷にあるわけですが、実は一部、丸ノ内線のホームはほぼ、隣の千代田区にかかっています。
 
 
外堀通りを南へ向かいますと、すぐに何か見えて来ました。
 
工事の囲いの横にあったのは警察車両。
 
奥にある白い柵は迎賓館です。
 
訪れた時、迎賓館周りは工事中だったようです。
 
今にして思えば、天皇陛下の即位パレードのためにキレイにしていたのかもしれませんです。
 
 
左手には線路がございます。
 
地下鉄なのに地上に出てきちゃった、丸ノ内線ですよ。
 
 
丸ノ内線の線路は谷間にあり、道路の反対側は赤坂御用地という状況。
 
ここからは日本の中枢部を通り抜けます。
 
怪しい動きをしないようにしなきゃ~。
 
一般自動車も、むやみに駐車したらおまわりさんが飛んできてしまうかもしれません。
 
 
たしか、この通りを即位パレードが通ったのじゃなかったかな?
 
私は実家でテレビで見ていましたが、やはり美しいものでございました。
 
おとぎ話好きとしては、自分の国に皇族という方々がいて、このような光景を現代でも見せてくださるということは貴重だなぁと思っています。
 
 
 
いろいろ問題もありますが、そのような存在が居てくれる国はすごいと思うのです。
 
パレード当日はこの辺りは厳戒体制だったことでしょう。
 
赤坂御用地は皇居共々、自然が豊富なせいか、秋だというのに蝶々を見かけました。
 
珍しく撮影成功しましたぞ。
 
 
その蝶々が居た茂みの先には、丸ノ内線が走っておりました。
 
見事に舞台裏を見てしまったような気がする線路脇ですが、きっとあの一見ガラクタが積んであるような部分は、電車の中からはよく見えないのだろうな。
 
左手の方に四ツ谷駅のホームがあります。
 
 
上下線がすれ違う瞬間をパシャり。
 
向こう側には立派な建物が並んでいますが、庶民にとってはちょっと別世界かもしれませんです。
 
地図で見ますと、上智大学の各建物群のようです。
コチラはもちろん、四谷キャンパス。
だけど住所的には、新宿区四谷じゃなくて、千代田区紀尾井町。
 
日本初のカトリック教会系大学だそうで、起源はフランシスコ・ザビエルまでさかのぼるそうな。
ザビエルが日本人の道徳性や誠実性などに感銘を受けて、大学をたてることを希望したけれど当時はかなわなかったそうな。
 
明治になってその意思が後世の関係者によって実り、できた大学だそうな。
 
 
やがて線路はまた、道路の下へと潜ります。
というか、トンネルに入るように、隠れていきました。
横穴開いてるようなものですからね。
 
またも寄ってきた蝶々に釣られて線路が隠れたあたりを見ると、なにやらテニスコート?らしきものが見えます。
これも上智大学の敷地の一部だそうな。
 
真田堀というところで、江戸城外堀の一部。
真田藩が工事を請け負ったところだから、その名前が付いたそうな。
元は台地だったそうで、掘って作った人工の堀だそうな。
 
 
外堀通りを進むうちに、工事囲いでおおわれていない、迎賓館の部分が現れました。
 
中はよく見えるようでいて、絶妙に様子を伺いきれない木々や建物の配置がすごい。
以前にJR中央線の旅の際にも訪れましたが、あの時と違って、今は中を見物できるのですよね。
 
見学にはいろいろ決まりごとがあるので、興味のある方は事前に調べて必要な申し込みなどしてから訪れてくださいませ。
 
 
新宿だ、千代田区だ、と騒ぎましたが、南に向かった外堀通りと地下を走る丸ノ内線、と、似たような風に進む南北線は、ここから港区に入ります。
 
港区、ノーマークでしたわ、私。
丸ノ内線の旅で港区に入ると思っていなかったのであります。
 
丸ノ内線というと、新宿、千代田、文京の各区あたりを連想していたもので。
でもそういえば、「赤坂御用地」は港区でした。
 
さすがセレブな港区。
 
 
♪  ブーツを脱いで朝食を   西城秀樹