ちょうど付近の地図があったので、パシャリ。
 
 
スマホやガラケーなどの画面の小さい方、毎度申し訳ないです。
 
見えにくいかと思いますが、ちょっとこれでご説明を。
 
私がいるのは赤い点線の、丸の内線の駅で画像右端に赤く現在地とあります。
 
碁盤目状に張り巡らされた道路の4つのマスはすべて、官公庁の建物だらけ。
国会議事堂の近くにあるここは、日本国が国として動くための大事なものがたくさんあるのです。
 
たどり着いた霞ヶ関駅は、昭和33年に丸ノ内線の駅として開業しました。
駅名は「霞ヶ関」ですが、住所のほうは千代田区霞が関。
 
誤字ではなく、地名は小さい「ヶ」ではなく、「が」になっております。
 
ほかに東京メトロ千代田線と日比谷線の駅があり、地図の真ん中でコの字型にホームが並んでいます。高さはそれぞれ違うと思うけど、どうだろう?
 
 
私は当時、テレビで見るだけでしたが、おそらくこの道路が戦場と化していたところだと思います。
横断歩道の向かい側にももちろん地下鉄出口があり、この道路の真下には東西に丸の内線、南北に日比谷線のホームがあり、南側のひとつ向こうの交差点に到達。
そちらの東西には千代田線のホームがある、という形です。
 
 
交差点から北のほうを見た図。
ここにも地下鉄出入り口。
 
どれも入り口としては小さいです。
 
平成7年3月20日、この駅は地下鉄サリン事件発生のために、終日営業停止となりました。
 
とはいえ、時は平日月曜日の朝ラッシュの8時過ぎ。
すでに運行していた地下鉄日比谷線、千代田線、そして丸ノ内線にオウム真理教の信者が乗り込み、神経ガスのサリンを散布しました。
 
少し吸っただけでも危険な猛毒で、当時はだれもよくわからないまま乗客がバタバタ倒れ、救助に向かった駅関係者や警察、消防の面々にまで犠牲者が出たというのは有名な話です。
 
前年平成6年6月27日に起きた「松本サリン事件」と同じ、毒ガスによる事件と分かったころにはすでに、該当するサリンを散布された車両は倒れた乗客たちを搬送したのちに運行継続してしまい、被害が拡大しました。
 
犠牲者は死者13人、負傷者は約6300人とのことです。
 
神経性のガスということで、今も後遺症に苦しんでいる方がいらっしゃると思います。
亡くなった方のご冥福と、今も悩まされている負傷者の皆様の改めてお見舞いを申し上げます。
 
自分も、その犠牲者になっていたかもしれない、他人事ではありません。
 
だから、後世にも伝えるべき事件のひとつと思い、触れさせていただきました。
 
 
いちおう、事件としては逃亡者もつかまり、裁判もあらかた終わったでしょうか?
解決ということになるのでしょうが、それだけでは終われない怖さがあります。
 
皮肉なのか何なのか、霞ヶ関駅を最寄りとする場所は、ここもあるんですよね。
 
通りを再び直進して、角度的には東南東へ。
 
横断歩道を渡ったら現れた次の建物はこちら。
 
 
裁判所でございます。
 
こちらは東京高等裁判所でございます。
関東甲信越の各地方裁判所や家庭裁判所からの上訴事件を取り扱う下級裁判所のひとつです。
同じ建物内には、簡易裁判所もありますよ。
 
その裏、北側には法務省がありまして、いわば、法の番人が多数いらっしゃる区画です。
 
 
通りすがりにガラス張りの掲示板みたいなところがあって、自由に入れるので突入してみました。
 
入ったとたんびっくりです。
 
ガラス越しに見える、たくさんのハンコが押された紙、紙、紙。
 
 
それは何百枚あるのだか、裁判所の塀の一部をへこませたところに表示されておりました。
 
これはここで行われる裁判の出頭命令とか、裁判の予定とかがそれぞれ書かれているようです。
 
傍聴を希望する人がこれを見て判断するのだろうか
 
基本的に裁判はたいていのものが誰でも見ることができるようで、あまりにも傍聴希望者が多いと整理券が配られるそうですが、基本的に事前申し込み無しで傍聴できるそうな。
 
テレビのニュースで、裁判所前に傍聴希望者が行列を作っているという映像を見たこともありますが、そういった有名事件以外にも、裁判所はさまざまな案件を取り扱っているわけですね。
 
中にはご近所さんと街の工事業者とのトラブルとか、そういった裁判のことを書いてあるものもありました。
 
特にこのコーナーの説明書きがなかったもので、たぶんこうだろうという予測含めて書いたので、違ってたらすみませんです。
 
 
掲示物の山の先には、門がありました。
 
警備の人が数人、厳しそうな顔で待機してらっしゃいます。
 
でも、たまたま向こうから来た通行人が話しかけたら、一人の警備員さんが柔らかい表情になって何か話していました。
通行人さんがお礼を言っているようなしぐさが見えたので、道を聴くか何かしたのかも。
 
でもまたすぐに、厳しい顔に戻った警備員さん、プロだ。。。!さすがだ!!
と、ひとりこっそり感心してましたです。
 
そして一人が通行人に対峙しているとき、残りの警備員さんの一人は二人をじっと見ていました。
 
場所が場所だけに、テロの対象になることもあるので、お仕事中は気が抜けないのでしょう。
ご苦労様です。
 
 
実際、昭和の時代にはこの建物内でのテロ事件が起きているらしいです。
 
なので、入り口には金属探知機が常備され、傍聴のためなどで入るときにも、しっかり手荷物含めて検査されるそうな。
 
この区画にはこれだけの公共施設が入っております。
すごいなあ・・・。
 
ちなみに最高裁判所はここではなく、道ひとつ北むこうの、千代田区隼町にございます。
近所だけど場所が別。
 
そして、この通りの反対、右側南側には、農林水産省がございました。
ちょっとほっとした。
 
 
てくてく歩いて、また交差点にたどり着きました。
 
丸ノ内線のホームはここまでのびています。
 
だから入り口ありますよ~。
 
正確に言うと、さらに道向こうの、木々がうっそうとしたところまでホームがあるようですが・・・。
 
いままでとまったく様子が違う敷地、現る。
線路は地下で、あの中に続いている。
 
ということで、 官公庁の並びからやっと抜け出し、次の地点へまいります。
 
♪ マイ・クラシック  佐藤隆