時は2月8日の晴れた日。
この日は先日お届けした、JR御殿場線電車の旅をした日でした。
そちらの記事は、こちらから
無事に御殿場線に乗り終わり、東海道線歩け歩けの旅・前回のリタイヤ地である大磯(おおいそ)駅にと向かいます。。。
が、しかし。。。熱海駅で乗った電車が特別快速。。。だったかな?
大磯駅に停まらないので、途中の国府津(こうづ)駅で乗り換えるつもりでした。
しかしなんでか間違えて、根府川(ねぶかわ)駅で降りてしまいました。
そこそこ混んでいる車内で、ぼーっとしているうちに漢字3文字の駅に着いたと気が付き、勘違い。
文字的には、全然似ていないのに間違えて下りてしまい、ここはどこだと焦っているうちにドアが閉まって列車はいってしまいました。
あーあ、次の電車は30分後か。。。
4つ先の国府津駅で下りれば、先発の各駅停車に乗り換えられたはずなのですが、まあ仕方ない。
景色の良い根府川駅からの海を眺めて、しばし待ちます。
そして、無事に到着、大磯駅です。
駅舎の跨線橋の上から、今来た西側を眺めてみる。
富士山は右手の山の影になっているようで、まったく見えませんでした。
いい天気だったのに残念。
改札を出ますと、ちょっと小さめのロータリーがあり、その向こうは観光客向けっぽいお店が並んでいます。
シーズンオフだからか静かでしたが、夏になるとにぎわうのでしょうか。
大磯駅は明治20年に、初代横浜駅(現在の桜木町駅の位置)から国府津駅までの開業時に同時開業した駅です。
歴史が古いです。
一緒の日に開業した駅は6つあり、これから私もたどってまいります。
もともとは駅を開業させる予定がなかったそうなのですが、その当時、海水浴は体に良いという考えが世の中にあり、医学者の松本順という先生の提案によって、海に近い大磯駅が開業したそうな。
塩水に浸かる、ということが健康に好影響と考えられていたそうです。
ロータリーを突っ切って、奥の方から駅舎をパシャリ。
この景色を、前回は電車に乗ろうと焦るあまりに撮っていなかったわけでございます。
よくよくみると、味のあるおしゃれな駅舎。
実際、関東の駅百選に選ばれているそうです。
駅前を走るのは、だいぶ見慣れた神奈川中央交通のバス。
この歩け歩けの旅で何度も神奈川県に来たおかげで、このバスのカラーもすっかりおなじみに思えるようになりました。
乗ったことはまだないけど。
こちらも大磯駅に来たようですな~。
古くから開けた土地らしく、田舎ののどかさがありつつも、バスの路線も多いし、便利なところのようです。
駅舎を撮りたいだけで目の前の道路を渡ってきたので、目的も果たしたから駅舎側に戻ろうかな。
しかし、そのまえに東側を見たら、なんかアーチがある?
気になったので行ってみる。
並びにあったのは、おしゃれなお店。
カフェだったかなあ…?マッサージ店的なところもあったのですが、ぱっと見、何のお店かわからないところもあったんです。
外観がおしゃれな分、わかりにくいという感じで。。。
ほんの少し先に、アーチありました。
この先へ行くと、海に続いているらしい道。
この時はいかなかったけど。
先に名前を出しました、嵐の一人と読みが同じ名前の松本順という人物は、幕末に活躍なさったお医者さんです。
もとは現在の東京都港区の出身だそうですが、晩年にここ、大磯の邸宅で病死なさったそうな。
千葉県出身の私的には、現・佐倉市にありました蘭学の塾・病院であった「佐倉順天堂」でも学んだことがある方だそうで、ちょっと親近感。
開国に揺れる日本において、14代将軍徳川家茂の侍医となって最期を看取ったり、新選組ともつながりがあったりといった人物だそうな。
明治になってからは大日本帝国陸軍初代軍医総監まで務めた方で、退役後に男爵の爵位を受けていらっしゃいます。
そんなすごい人が、長崎でオランダ人の軍医に師事していた際、海水浴は病気への効能があると教わり、各地を探して日本で初めてこの大磯に海水浴場を開設したそうな。
何でも、熱海の温泉に出かけた時に大磯にも立ち寄って、見つけたそうな。
距離けっこうあるのに、昔の人はすごいですのう。まだ東海道線走ってないころだよ。