晴れ時々走れ

マラソン、トライアスロン、人生について

ランのコツ②ソッキンを使う

「不安定」な走りによって、楽しく気持ち良く走るために具体的にどうすれば良いかについて書いてみます。

 

前回のエントリはこちら。

harehashire.hatenablog.jp

 

「不安定」な走りで、私がかなり意識的に使っている部分は、腰骨の上、肋骨の下にある脇腹です。年を重ねてくると、なかなかやせてくれない、あの部分です。側筋(ソッキン)とも呼ばれますが、正式名称は腹斜筋です。

 

腹斜筋を上手に使うためには、肋骨を上げて、みぞおちを引っ込ませて、脇腹にスペースを広げます。チーターとか肉食動物が走っているときに、脇腹がひっこんでいるような感じです。この空間を利用して、腹斜筋に遊んでもらいます。

 

結果として肩甲骨が持ち上がり、腰が高くなり、全体の重心が上に行きます。金哲彦さんは走りのポイントの一つとして「肩甲骨に羽がはえたような感じ」と表現していますが、まさにそんな感じです。逆に肩甲骨を意識することで脇腹にスペースを作るのも良いかもしれません。

 

さて、重心が上がれば、自然と両足とも着地していない、空中にいる時間が長くなります。その時間帯に脇腹を右斜め前、左斜め前と交互にスライドさせていきます。注意点として地面を蹴ってはダメです。トントンと叩いて反発力を利用するだけです。意識はあくまで脇腹に。

 

この姿勢がとれるようなると、様々な「不安定」な体勢に移行しやすくなります。

 

練習方法では不整地のトレイルが良いです。不規則にステップを踏まなくてはいけないので、自然と「不安定」な走りになります。このとき、頭のなかでつぶやくのは、「ソッキン、ソッキン」。このリズムで左右の腹斜筋を交互に使います。

 

そして、舗装路に出ても「ソッキン、ソッキン」。ときたま、あえて、不規則なステップを入れて腹斜筋を意識させます。舗装路ではフォームが固まりがちなので、腕を振る位置をあちこちに変えて遊ぶのも良いです。

 

上り坂でも「ソッキン、ソッキン」。腹斜筋を路面に交互にかぶせるようにして登っていきます。下り坂でも「ソッキン、ソッキン」。腹斜筋をバネのように使って着地の衝撃を逃がしてあげます。

 

合い言葉は「ソッキン、ソッキン」。正確には「フクシャキン、フクシャキン」ですが、リズムが良くないので「ソッキン、ソッキン」。最近、マラソンは脚の運動ではなく、腹斜筋の運動なのではないかと思うようさえなりました。脚は添えもんです。

 

 

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