晴れ時々走れ

マラソン、トライアスロン、人生について

別大マラソン2019②故障明けでベスト!

あー、しんどい。身体がしんど過ぎて眠れないので、布団の中でブログ更新。

人生悪いときが続いても、必ず良いときがやってくるわけで、昨日がそんな日でした。待てば海路の日和あり、止まない雨はない、人間万事塞翁が馬などなど、古くから言われている通りです。

 

別府大分毎日マラソンでベストタイムを更新しました。ついでに、ここ数年、大きな目標にしていた2時間45分も切れました。我ながら会心のレースで気持ちが昂ぶっています。寝られないのはそのせいでもあります。

 

ここに至るまでの状況は控えめに言っても酷いものでした。別大に向けて準備を始めた9月からの練習量は5か月で800km。1か月平均で160kmは少ない距離です。しかも11月に肉離れをやってしまい、その後は治りかけてはプチ肉離れを繰り返しです。2週間前にようやく痛みがなくなったものの、まだ時折、ガクッとお尻から先の力が抜ける感じがあります。

 

スタートラインに立てただけ儲けものでした。そうしたなか、無欲で走り始めるのですが、3kmくらいで汗べっとり。この日の大分の最高気温は18度と季節はずれの陽気です。で、思いのほか序盤からペースが上がっていきます。すると気持ちもだんだんと強気になります。せっかく走ることができるなら、無難なレースなんて詰まらない。いま、挑戦できるチャンスを与えられたことを天恵として大事にしよう。

 

ハーフを過ぎてもギアを落とさず、25〜30kmで一番速いラップを叩き出しました。さすがに35km過ぎて脚が攣り始めます。高温多湿でミネラルが失われたんでしょう。周りのランナーも同じようでした。例年になく歩いている人が多かった印象です。

 

実は最近、仕事で情け無い思いをしました。いい年をしてうまくいかない。空回りする。迷惑をかけちまう。恥をかく。Daniel Powter のBad dayに慰めてもらう日々。

 

汗まみれで鼻水を垂らしながら、その悔しさを思い出してはエネルギーに変えました。

 

さらに握りしめた紙コップやジェルの袋の尖った先を指に押し付け、鋭い痛みで苦しさを紛らわせます。村上春樹さんが記していた言葉を思い出しました。

Pain is inevitable,Suffering is optional.

物理的な痛みは避けられず耐えようがないが、精神的な苦しみは自分次第。レースも人生も同じです。

走ることについて語るときに僕の語ること (文春文庫)

走ることについて語るときに僕の語ること (文春文庫)

 

 

そんなこんなで脚が売り切れて苦しい、苦しい7kmあまりを耐えてフィニッシュ。競技場の芝生のうえで両脚が攣って悶絶しながら、生きる喜びを素直に感じました。しんどさと情けなさがあって、嬉しさがある。

 

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