山んばあさんとむじな/いとうじゅんいち:作・絵/徳間書店/1996年
村のいたずら坊主の4人組は「暗くなるまで遊んでいると、むじなが、化けて出るから、明るいうちに帰らんといかん。」と、いつも山んばあさんにおこられても、うら山をなわばりにして、わるさばかり。
ある日、四人組が、暗くなるまで遊んでいると、かぞえてみると、どうも一人多い。
山んばあさんから、むじながでたんじゃといわれても、四人組は、そんなこと、きいちゃいない。ところが、いつものように日がおちて、あたりがみえにくくなったころ、どこからともなく、くしししし・・という声。
また一人多いと一本道を逃げ出していると、いきなり道が消えて、田んぼに落っこちると田んぼのドロが、もくもくっと、もりあがり大むじなに。
竹藪に 逃げるとササボウズがとおせんぼ。沼に落っこちると 沼にすんでいる どんこが四人組を飲み込んでしまいます。
はっときがつくと、あたりには、おばけがウヨウヨ。
四人組の運命は?
「とうぶんしずかになるわい」と、にたっとわらう山んばあさんの正体は?。
いたずらっ子四人組が、かえるを火あぶりしたり、へびでひな鳥をいじめたりという冒頭は衝撃的ですが、いまこんないたずら坊主は、いるでしょうか。
怖い思いをした四人組、おとなしくなったかな?