アーサー王のひひひひひまご/作・ケネス・グレーグル 訳・津森優子/瑞雲舎/2019年
伝説の英雄アーサー王のひひひひひまごのヘンリーは、誕生日の朝、ろばのナックルに またがり 冒険の旅に出かけました。
目指すは、火を噴くドラゴン、一つ目大男のキュクロプス、鳥の怪物グリフィン、海の怪獣リバイアサン。
「われは アーサー王の ひひひひひまごの ゆうしゃなり。おまえをたおしにきた!さあ、かくごを きめるがいい。たたかいの はじまりだ!」
叫び声は勇ましいのですが、怪物達は遊び相手にしか思ってくれません。
火を噴くドラゴンは けむりの わっか
一つ目大男のキュクロプスとは にらめっこ
鳥の怪物グリフィンはチェスのセットをとりだし
海の怪獣リバイアサンは、きげんようううううううううううう!と大声
ヘンリーはだれとも たたかえませんでした。けれども ともだちという おもいがけないものを みつけたのでした。
ヘンリーは六歳の誕生日に、冒険の旅にでていたのです。ここにでてくる怪物は、とってもチャーミングです。
アーサー王は伝説の英雄として映画などにもでてきますが、じつは実在の人物であったかどうかはっきりしていないといいます。