どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

うりこひめとあまんじゃく

2020年07月07日 | 絵本(昔話・日本)

       うりこひめとあまんじゃく/堀尾青史・文 赤羽末吉・絵/BL出版/2020年

 

 1976年の復刊といいます。全国で伝承され再話も多くあります。

 ばさまが川でせんたくをしていると流れてきたのはうり。

 それは見事な 布を織るようになったうりこひめは、隣村の長者のところへ、嫁にいくことになりました。

 うりこひめが機を織っているところへやってきたあまんじゃくが「ちいとだけ とをあけろ。かためのたまだけ、あけてくれろ」と、戸を開けさせると、うりこひめを さらい 柿の木谷の木にくくりつけると、あまんじゃくは、うりこひめにばけ ばあさまのところへ。

 ばさまにだされた ご飯を見ると、あまんじゃくのうりこひめは がつがつ しゃぶりつきます。

 いよいよおよめいり。

 よめさんは「柿の木谷をとおるのはいや、梨の木谷をいっとくれ」といいますが、とんびは「いや、柿の木谷が みちがよい」、からすは「あーらら そのとおり」、にわとりは「こっここ このみちよ。」と先導です。

 柿の木谷をとおると、かなしい こえ。

 じさまも、みんなも もうゆるさぬと あまんじゃくを ひっつかまえて、むちゃくちゃに 萱の原をばひきずりまわす。

 うりこひめは、めでたく およめいり。

 あまんじゃくは 萱の原をひきずりまわされ ちだらけになって、とぼとぼにげていったので、そのちで 萱の茎は 今でもあかいわけじゃねえ。(というわけ)

 

 昔話に親しんでいたら、どこかで聞いたことがあるような要素がたくさん。しかし、各場面が さらりとしているので きがついたら 話し合ってみても面白そう。


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