こんにちは。
生徒が望む人生を手に入れる能力UPの学習塾 StudyGymの長山です。

無謀な挑戦ばかりをしていた高校時代の私。そんな私に『たった一つのあだ花』が咲きました➂。

自分より上手い後輩が入部。ポジション争いが始まる。

前回までのお話です　①　②

函館ラ・サール高校には毎年６月に速歩遠足という行事があります。約４０㎞の道のりを自力だけで歩きぬく大会、つまりマラソン大会のようなものです。

２年生の時は全校約７５０人の中で３１位。タイムは４時間３１分でした。長いので、ジョグでゆっくりしたペースで走っていたら、最後まで走れてしまいました。体力はそのくらいまでついてきました。

しかし、技術的にはまだまだで、１つ下の後輩（Ａと呼びます。）が入ってくると、その瞬間からポジション争いになりました。

Ａは練習試合にもすぐ起用され、レフトに入って最終回サヨナラヒット華々しいデビューを飾りました。

「俺いらねーじゃん・・・。(・_・;)」

自分は先輩だったけれども、実力は後輩Ａの方が上でした。

誰が見ても明らか。まずセンスが全然違う。
スポーツは実力本位の世界。学年なんか関係ない。

「ポジション取られちゃう。(;_:)」

それが嫌で、焦って我流の特訓を始めました。

やればやるほどダメになる高２時代の我流トレーニング

基本が何たるかが分かっていない人間が闇雲な特訓をすると、かえってフォームを崩してゆくばかり。

努力しているつもりなのにやることなすこと逆効果でした。
１年生の秋より下手になってゆき、監督から叱られることも多くなり、またそれが悔しくて悔しくてしょうがなかった。

Ａはその間もコンスタントに活躍し、監督やメンバーに認められてゆきます。レベルの差は大きくなってゆくばかりでした。

そしてついにその時が来ました。
２年の秋の新人戦、ポジションを争っていた後輩Ａが６番レフトでフル出場。

私はベンチで出場機会ナシ。
すごくショックでした。
『もう出れないのかな。』(-.-)

しかしそれは、監督の親心でした。
部活と勉強を両立する力のない私、にも拘らずいつまでも野球部にしがみついている私に、もう諦めて勉強に戻れ。今からならまだやり直せるから。というメッセージをくれていたのでした。

しかし、私は１年前のクリーンヒット、成功体験が忘れられない。
勉強も完全に落ちこぼれてしまった今、私はこの段階で部活をやめて、勉強に戻ることを選べませんでした。

これは自分に与えられた試練だ。
監督は試合に出たかったら成長しろと言っているんだ。
そうとしか考えられませんでした。

最終回に続きます。

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