シンプルライフのお話の途中ですが、ちょっと気になることがありまして一つねじこみました。

 

それは電車の中で聞いた会話で、「いいかげんにしてよ!」ということがありまして💢

 

私はうさぎの生体販売をしているお店には一度だけ「臭い消しスプレー」を買いに行っただけで、その前も後もまったく出入りしていません。

 

それでも犬や猫を飼っている人が大型ペットショップへお買い物に行ったときに、兎コーナーでしばしば耳にしてきたことを怒りと呆れ半分で教えてもらったことが何度もあります。

 

そして、先日の電車内の母親と中学生くらいの娘の会話で、「あ~あ」と💢

 

共通しているのは、ペットショップ店員の口車「うさぎはおとなしくて、手がかからず、アパートやマンションでも飼いやすいんですよ」という安直でいい加減な言葉。

 

何も知らないお客さんに向かって言わないで欲しいわ!

 

きちんと正しくウサについて説明する店員さんもいますが、いい加減な売り方をする人が多数!

 

もちろん中には、ぬいぐるみのようにおとなしいウサさんもいますよ。

 

でも、まだ飼い始めて8ヶ月にしかならない私でも、飼ってみるとよくわかります。

 

うさぎって、感情豊かで好き嫌いも自己主張もけっこう強く、決しておとなしい生き物ではありません。

 

人間の子供や犬や猫と同様に、その子によって個性も違えば、とんでもない野生児もいますし、うちのましろ如月おもちちゃんのような爆烈ウサギ(少数派ですが)もいます。

 

子うさぎの時はおとなしくても、成長と共に「一家の主」に下剋上するウサさんもいます。

 

人間も動物も同じ、「型にはまった、こちらの言いなりになる大人しいぬいぐるみのような子」なんてほとんどいないんです。

 

確かにうさぎは鳴きませんが、足ダン(怒りや警戒で後ろ足をダンと踏みならす)、バタン寝(バタンと音がするほど勢いよく横倒しになって寝転がる。安心したりくつろいでいるときの寝方)、ケージかじり(退屈だったり飼い主に何か要求するときにする)、床や布のホリホリ(飼いウサギのご先祖は穴ウサギなので先祖伝来の本能)など、騒々しいこともやらかします。

 

気に入らなければ、トイレをひっくりかえしたり、トイレ内のスノコをくわえて引きずり出したり、水入れを倒したり、牧草入れを破壊したりと、けっこう暴れます。

 

室内でのへやんぽも必要ですし、その際は隙あらば隙間に潜り込もう、コードがあればかじろう、ありとあらゆるいたずらを小さな脳みそをフル回転させて企みます。

 

元気いっぱいの子ならば、室内をお尻フリフリ暴走し、時には壁やウサギフェンスに激突して大きな音をたてるのはザラ。

 

いえいえ、うちのましろちゃんに限ったことではありません。

 

付け加えますと、ましろ如月おもちちゃんは来た当初から避妊手術後の落ちつくまでの5ヶ月間、「こんな程度じゃなかった暴れ方」でしたわ(^_^;

 

うさぎは見た目はふわふわと可愛く、おとなしそうなイメージですが、もし本当に飼いたいと考えている方は、最低でも作者の違うウサギの飼育書を3冊は読んでみてください。

 

飼ってみると、見た目の可愛さだけではない、もっと深い可愛らしさのある動物だとわかりますが、無責任なセールストークに乗って安易に飼って、「こんなはずじゃなかった」と捨てる人が後を絶たないんです。

 

うさぎは食物連鎖の下位で捕食される動物です。

 

公園や山に捨てれば、それはカラスや猫や野生動物に「さあ、ご飯を置きましたよ、どうぞ食べてね」という意味です。

 

飼う前にウサギのことを知ってください。

 

犬、猫も同じですが、飼おうと決めたらペットショップという選択の他に、里親募集や保護施設からの引き取りも視野に入れていただけませんか?

 

クリスマスを前に、ペットをプレゼントということも増えますので、安易に購入する前にお願いします。

 

小さな命を愛してあげてください。

 

そして正しく愛するには、正しい知識が必要です。

 

私自身、今も反省することもわからないことも失敗もどっさりあります。

 

それでも何とか家族になったウサを幸せにしたいと思って、調べたり考えたりして、ましろちゃんと暮らしています。

 

完全な人間などいません。

 

だからこそ、それを肝に銘じて、小さな命と向き合っていこうと思っています。

 

 

 

 

 

うちの白ウサギは、公園に捨てられていたところを拾われた子です。

 

飼ったことはありませんでしたが、昨年から妙にウサギつながりでうさぎネットワークができていて、ウサギの飼育や生態のあれこれを耳にしてきて、それまでのウサギのイメージがすっかり壊れていました(^_^)

 

自分で飼うとは思ってもいませんでしたが、なぜか流れで飼うことに。

 

しかも当初は、ウサギ飼いの大ベテランさんが「玄人好み」「めったにいない」とちっとも嬉しくない太鼓判を押すほどの爆烈うさぎ(^_^;

 

ただ、今月でうちへ来てから8ヶ月になりますが、ずいぶん変わりました。

 

基本的に元気印、好き嫌いが激しい、という点は同じですが、フェンスや壁に頭突きや体当たりでアタックし、むちゃくちゃに暴走し、あちこちにスプレー(広範囲におしっこを飛ばす)やマーキングをするなどの行動はすべておさまっていますし、へやんぽ中もしたくなったらケージ内のトイレに戻ってすっきりしてからまた出てきて探索を再開します。

 

今にして思えば、最初の頃はこの子も必死だったのだと思います。

 

拾われたときはやせてお腹をすかせ、元の飼い主からちゃんとご飯をもらっていなかったようです。

 

さらに足の筋肉もあまりついておらず、おそらくケージの中に入れられっぱなしだったと考えられます。

 

歯の状態も悪く、堅いペレットやお菓子のようなものばかり与えられて、お野菜やチモシーをちゃんと食べてこなかったのがわかります。

 

すでにマイボーム腺機能不全症候群を抱えていましたから、瞼の裏がいつもゴロゴロして気持ち悪かったでしょう。

 

満足に食事をもらえず、ケージの中に入れられっぱなしで、突然公園に放り出されて、どれだけ怖かったか💢

 

アンディままさんに拾われて、ようやくお腹いっぱい食べさせてもらえ、へやんぽもさせてもらえるようになりましたが、ワンコがいるので少しは遠慮していたらしいかと(^_^)

 

4月にうちへ来て、「さあ、わたしの天下だ!」とばかりに弾けて暴れ回り、その反面、自分の居場所がなくなる不安でスプレーやマーキングを繰り返していたんじゃないかと思います。

 

ましろちゃんにとって残念だったのは、新しい飼い主は生やさしい女ではなく、教育的指導(疑似マウンティング)が炸裂し、根比べの挙げ句に「人間が一番、うさぎは二番」という序列ができあがり、ボスになれなかったことでしょうか(^_^)

 

でも、このおかげで、ましろちゃんは落ち着いてきました。

 

ボスになるということは群を率いる責任者ということで、動物社会でも重圧がかかるのだとか。

 

雌ということもありますが、№2の位置になったことで、「何かあったらボス(飼い主)に付いていけばいいんだ~」という安心感が生まれ、その結果本当の意味でくつろげるようになったのだと思います。

 

その後、発情期に入ってカクカク(女子でもする子はいます)やマーキングが頻発し、避妊手術後は入院のストレスとホルモンバランスの変化で暴れ(これは普通にあること)、一月後にはすっかり落ち着き、今は「甘えん坊・かまってちゃんの頭脳派いたずら元気印うさぎ」となりました(^_^)

 

以前の粗暴なふるまいはありませんが、元の性格が性格なので油断は出来ず、さらに獣医師さんもウサ飼いベテランさんも認める「頭の良い子」なので、こちらの意表を突くことをやらかしてくれます(^_^;

 

頭の良さを良い方へ使ってくれればいいのですが、たいてい「何してるのよ! キャー!」という方面に発揮しますから。

 

とにかく1番の欲求は「かまえ、なでれ」、2番目が「おいしいもの、ちょうだい」、3番目が「ケージから出せ」と、今のところはこんな感じです。

 

最初の頃のモフモフの可愛さよりも、今は「ましろ如月おもちといううさぎ」だから可愛いというように、私の意識もすっかり変わっています。

 

小さな大事な家族です。

 

この難しいウサギを飼うのに、いろいろな方々に助けられ、教えていただきました。

 

今もこの先もまだわからないことばかりで、先輩方や獣医さんや動物関連の専門書に助けられることでしょう。

 

人間以外の小さな家族が増えることは素敵なことです。

 

同時に、たいへんな面もたくさんあります。

 

その第一歩として、その動物のことを最低限知ってください。

 

ペットショップの店員は、売ることが目的です。

 

安易なセールストークに乗って、小さな命を安易に扱わないでください。

 

ましろちゃんが遊んだりお野菜をぱくついている様子を見ながら、ふっと思うことがあります。

 

最初の飼い主は、どうしてこの子を捨てたんだろう?

 

ましろちゃんは人間が大好きで、なでなでも大好きで、人間のすることを興味を持って観察しています。

 

最初からきちんとへやんぽをさせ、早めに目の異常に気づいて手当をしておけば、あんなに大暴れしなかったんじゃないだろうかと。

 

もちろん、年齢的なこともあります。

 

推定ですが、そろそろ三歳くらいになりますから、子うさぎ時代のめちゃめちゃな暴れ方はしない子が増えるらしいので、そのせいもあるんでしょうね。

 

中には8歳でも暴走するウサさんもいるようですが(^_^)

 

ケージの中でのんべんだらりとしている姿を見て、「私と暮らして少しは幸せだと思ってくれているのかな」と考えることも。

 

 

 

もしかしたら、もっと良い飼い主さんとの出会いがあったのかもしれませんが、うちへ来た以上は我慢してもらいましょう(^_^)

 

私が生きている限り、一緒に幸せに穏やかに日々を過ごせることを願っています。

 

まだ体調が悪くてダラダラと書き連ねましたが、見た目の可愛さや「手がかかりません」といういい加減な店員の勧めで、安易に飼い、「話が違う」で公園に捨てたりしないでください。

 

どうぞ、お願いいたします<(_ _)>

 

 

 

 

 

 

 

 

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