「即位礼正殿の儀」テレビでご覧になっていた方も多いのではないでしょうか(^^)
予想通り、まさに平安絵巻の雅な世界でした
しかも即位礼正殿の儀の直前に雨が上がり、陽がさしてくるというミラクル☆
埼玉の方では虹がでたそうですよ
まさに日の天子様ですね
さてさて♪
天皇皇后両陛下のお召しになっていたご装束に注目が集まっていましたが、わたくし昨日の記事でだいぶ説明不足だったなぁと思いまして、今日は少し詳しく書かせていただこうと思います。
〈天皇陛下〉
まず『黄櫨染御袍(こうろぜんのごほう)』ですが、昨日もご紹介した通り、天皇陛下以外は着用が許されない色の御祭服です。
黄櫨染とは、黄味の櫨(はぜ)と赤味の蘇方を染料に用いた暗黄赤色です。
裂地は固織物で、桐・竹・鳳凰・麒麟を四角にまとめた紋様が織り出されています。
この地文の由来は、瑞鳥である鳳凰が竹の実を加えて桐の木にとまったという中国の故事に、瑞獣である麒麟を加えたものです。
黄櫨染御袍は即位礼のほか、年頭の四方拝をはじめ宮中三殿の祭祀でお召しになっています。
次に『帛御袍(はくのごほう)』
これも嵯峨天皇により定められた純白の練絹の御袍で、即位礼当日の賢所大前の儀および大嘗祭で頓宮より廻立殿に渡御のときにお召しになります。
黄櫨染御袍・帛御袍のときに着けられる冠が『立纓(りゅうえい)の御冠』となります。
そして『笏(しゃく)』
音は「こつ」ですが「骨」に通ずるため「しゃく」としたといわれています。
色々な形がありますが、天皇陛下の神祭用は
上下ともに角があるもの
上の角は神に対し、下の角は臣下に対する心の正しさを表したものです。
現在では容姿を整え心のひずみを正す定木とされ、今日では天皇陛下をはじめすべて木笏です。
履き物は『挿鞋(そうかい)』
神職が履く浅沓(あさぐつ)に似た、木製で錦を貼った履物を着用されます。
〈皇后陛下〉
『十二単』
五衣(いつつぎぬ)・唐衣(からぎぬ)・裳(も)からなります。
手に檜扇(ひおうぎ)を持ち、伝統的な「おすべらかし」の形に結った髪に釵子(さいし)と呼ばれる金色のかんざしを挿します。
『檜扇』とは装飾具で古くは団扇のことでした。平安時代中期に束帯が成立して、その懐中する持ち物となったのが起源と推測されています。
この他、御祭服には実にたくさんの種類があり、全てご紹介するとトンデモ長くなってしまうので、今日はこの辺りで〆としたいと思います
皆様のご参考になれば幸いです☆
※神社本庁の資料を元に記事を書かせていただきました
神社本庁神社検定壱級合格認定番号
130070600014 宗教編
101080600017 祭祀編
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