綺麗事ばかりの物語 | ゆだぽんの♬虹色オーラ♬ブログ

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お寺や神社巡りで感じた事や、不思議な話・オーラについて…などなど書いています。

先週末からの外出自粛要請で、お家で過ごされた方も多いのではないでしょうか(^^)
お子さんやお孫さんに本を読み聞かせるよい機会でもあります♪

私は息子たちの通っていた小学校で、6年ほど学校図書のボランティアをしていたのですが、自分が子供の頃の学校図書とは色々な面でだいぶ違ってきていますよね本

図書活動をしていて気がついたことなのですが…昔話(日本のも世界のも)昔の内容とだいぶ違っているものが多いんですね。

今の昔話は
死なない・殺さない・反省を促す
という風に残酷なシーンを無くしています。(本によっては表現が違うものもあります)


昔の「かちかち山」

いたずら狸を捕まえたおじいさんは狸を縄で縛り出かけました。おばあさんが一人で狸汁の支度をしていると狸がしおらしいことを言うのでついつい縄をほどいてあげるのですが、油断した隙に狸に殴り殺され狸にみそ汁(婆汁)にされてしまいます。おばあさんになりすました狸は、帰ってきたおじいさんに婆汁を全て食べさせて逃げます。

おじいさんは悔しくておいおい泣き、事情を聞いたうさぎが狸に仕返しし、狸の背中に唐辛子を塗り、背負った薪に火をつけやけどをさせます。最後に狸は騙されて乗った泥舟と一緒に川に沈んでしまいました。

婆汁ってガーン


現在の「かちかち山」

狸の縄をほどいてあげたおばあさんは狸に殴られ怪我をしてしまいます。
おじいさんから事情をきいたうさぎが狸をこらしめ、最後は反省をさせてめでたしめでたし

という内容になっています。


昔の「さるかに」

猿に青い柿を投げつけられたカニのお母さんが死んでしまい、カニの子どもたちが猿に仕返しをして、最後に猿は臼に押しつぶされ、カニのハサミで首をちょん切られてしまいました。。。


現在の「さるかに」

猿に柿を投げつけられたカニのお母さんは、甲羅が割れる怪我をしてしまいます。カニの子どもたちは猿に仕返しをし、猿は謝りめでたしめでたし〜♪

となっています。

その他にも

グリム童話「白雪姫」

白雪姫は、毒リンゴを食べさせて自分を殺そうとした魔女を、王子との婚礼の席に招き、炎であぶって焼けた靴を履かせて死ぬまで踊らせた。


イソップ童話「オオカミと少年」

「オオカミが来た!」と何度もうそをつき、周囲の大人をだました少年。最後は本当にオオカミが現れるが、少年は誰からも信用されず、食べられて死んでしまった。


本来ならこのような結末になるのですが

現代の話は原本とはだいぶ違っているようです。


「だ〜れも死なない」

これが良いのか悪いのか⁇


綺麗事ばかりの物語。

これは心理学上、子どもの心の発達に影響することが分かっているようです。


現実世界では人は簡単に死ぬ事もあるし、良い人ばかりではない


悪役が逃げおおせてしまい安心できない

何でも一言謝れば無かったことに


この世には残酷なこともある


残酷な物語は、これらの現実に子どもが本を通して免疫をつける、適応し立ち向かう準備となる

子どもは子どもなりの想像力の中で、狼や魔女などの悪役を怖がったり、戦ったりして乗り越えていく 

ために必要なのではないかと、個人的には思っております。




昔話には、現代にも通じる色々な知恵が織り込まれています。

この自粛期間にぜひあらためてご一読されるのも楽しいですね☆
新たな発見があるかも⁉︎



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