八柱の雷神 | ゆだぽんの♬虹色オーラ♬ブログ

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お寺や神社巡りで感じた事や、不思議な話・オーラについて…などなど書いています。

昨日はスサノオが雷神と同一視されている、という記事を書かせていただきましたが、「雷神」とされる神は他にもたくさんいらっしゃいますので、全てではありませんが今日はそちらをご紹介いたします(^^)


時代は遡り、八岐大蛇を退治したスサノオの親神である「イザナギ 」は、妻のイザナミと一緒に国生みに励んでいましたが、イザナミは「火之迦具土神(ヒノカグツチ)」を産んだ際に女陰を焼いて亡くなってしまいます。


怒ったイザナギはカグツチを「十拳剣=天之尾羽張」で殺してしまいます。


殺されたカグツチの血と死体から、数々の神々が誕生するのですが、その中の一柱が鹿島神宮の御祭神で国譲り神話でも有名な「建御雷之男神(タケミカヅチ )」で、このタケミカヅチも武神・雷神・地震の神として知られています。





イザナギ は、イザナミにもう一度会いたいと黄泉の国へ迎えに行きますが、イザナミは

“自分はすでに黄泉の国の食べ物を口にしており戻ることはできない、しかし黄泉の神に相談するので待っていて欲しい、ただし決して私の姿は見ないで”

と言い、黄泉の神のもとへ行きました。


いくら待っても戻らないイザナミが気になって、イザナミは約束を破り櫛の歯に火をつけて中を見てしまいます。


そこには体に蛆がわいた変わり果てた妻の姿が…


頭に大雷神・胸に人雷神

腹に黒雷神・女陰に咲(裂)雷神

左手に若雷神・右手に土雷神

左足に鳴雷神・右足に伏雷神


合わせて八柱の雷神『火雷大神』が生じていました。

 

驚き恐れたイザナギ は逃げ出しましたが、醜い姿を見られ恥をかいたと怒り狂ったイザナミは、黄泉の軍勢に醜女、火雷大神を率いてイザナギ を追わせました。


桃を投げ、黄泉比良坂に岩を置き、無事に黄泉の国から脱出したイザナギは

「筑紫の日向の橘の小戸の阿波岐原」

で禊をし、その際に誕生したのが

天照大御神・月読命・須佐之男命の三貴子です。


ー古事記よりー





イザナミに生じた八柱の雷神『火雷大神』ですが


大雷神…強烈な雷の威力

火雷神…雷が起こす炎

黒雷神…雷が起こす暗闇

咲雷神…雷が物を引き裂く姿

若雷神…雷の後の清々しい地上の姿

土雷神…雷が地上に戻る姿

鳴雷神…鳴り響く雷鳴

伏雷神…雲より雷光を走らせる姿


つまりそれぞれが雷が起こす現象を表す神と考えられています。


また「山城国風土記」によれば、この火雷大神の内の一柱『火雷神(ホノイカツチ)』は乙訓郡の社(乙訓神社)に鎮座し、後に丹塗矢に化身して、賀茂建角身命の子である玉依日売のそばに流れ寄り、賀茂別雷神社(上賀茂社)の御祭神である賀茂別雷命が生まれたとあります。


玉依日売と父親の賀茂建角身命は下鴨神社

子の賀茂別雷命は賀茂別雷神社(上賀茂社)

にお祀りされています。



さらに、この火雷神は怨霊とも結びついているのですが、それはまた明日にでも雷



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