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ここで、透析ブロガーとしても名高い「よしいなをきさん」以下、僕や僕の妻も登場し、透析患者の就活についてバンザイさんが描いてくれております。

で、先日、僕のフェイスブック投稿でもこの就活の話題で多くの方が盛り上がってくれました。(作者のバンザイさんもこの件をフェイスブックで取り上げてくれました)

中でも、いち早く就職エージェントを利用し現在も超有名企業で頑張っておられる先人のリンリンさんがとても的確なコメントをしてくれてますので、参考にしていただけると良いかと思います。


就業における外線電話エピソード


2019年5月7日より、現在の某銀行で働き始めました。

職務としては、営業店審査案件のデータ取込みからデータ入力、精査、信用情報取得までを担当しております。

信用情報を取得して営業店にデータをお返しした後、営業店では営業店融資審査を行います。

という事で、融資審査が絡んでますので間違いが許されません。

他にも、僕の部署は外線電話が鳴ってしまう部署でもあります。

入社の際に
「電話応対については配慮します。」という事でしたが、僕の方で、
「テレアポ経験もありますし、クレーム対応経験もございます。配慮不要です。」と申し伝えました。

実際、通常の仕事では営業店担当者との電話でのやり取りは普通にあるのですが、中途採用障害者雇用の方については、場合によっては(発声、発音等に障害のある方など)電話に出なくて良いという配慮があります。

僕の場合は、入社3日目くらいから普通に電話に出てました。(支店からの電話です)

ただ、外線電話ともなると話は別です。

クレームの電話という場合もありますので、担当として外線電話に出られるのは僕の部署の上席と統括という事になります。
うちの銀行を代表して出るような電話ですからね。
ネット上でのホームページに出てる番号にかければ、鳴るという部署ですから。

僕のデスクの電話機も最初は外線が鳴らない電話機だったのですが、今年3月に外線も鳴る電話機に変わりましたw

という事で、外線電話対応者の末席に加えられる事になった訳ですな。

とは言っても、序列が決まってますので、僕はナンバー4です。(優先順位が決まっております。)

上席、統括、中堅社員、そして僕、派遣の大前春子の順です。

ナンバー4なので、基本、上席や統括がお休みの日などの昼休みくらいしか、電話に出られそうな機会は無いと思われます。

まあ、それでも抜擢と言っても良いですな。
元々新卒でこの銀行に入り、その後、病気や事故などで障害者雇用に切り替わった方は別として、中途採用の障害者雇用枠で入社した方で、外線に出させてもらえたという人は業務センターにはいませんからね。

ただその後、4月から2か月間、自宅待機になったりもありましたので、結局1度も外線電話に出る事はなく、今日まで来てしまいました。


先日、その日は統括が出張、中堅社員が夏季休暇という状況でしたので、外線電話順ナンバー1が上席、僕がナンバー2になっていました。

昼休みは上席と交代となるため、僕が早番で上席が遅番(コロナ対策のため11時~、12時~、13時~の3交代制になっております)と決まりました。

なので、13時~14時の間は外線電話担当順で僕が真っ先に出る事になりますなぁw

しかし、この日の13時~14時は外線電話が1度も鳴らず(-_-;)

「おし、今日も外線電話に出る事はなさそうだな( ^ω^)・・・」と安心してました。

夕方4時頃でしょうか?

おっ!
外線電話がなった!

あら、・・・というか、上席が席にいないじゃん!
(いつもなら席を外す時は声をかけてくれるんですが、この日はたまたまなかった。)

おわっ!
僕が出なきゃ!

すっかり安心していたため、油断して緊張してしまうというハプニングが!

「お電話有難うございます。東京中央銀行、業務センター、長町が承ります。」

あか~ん、声が緊張で震えてしまって、彦六師匠になっとる!(2call以内に出なきゃならないのに、焦って3call鳴らしてしまった!というのも緊張のきっかけになりました。)

周りの同僚たちが笑っとるぞwww

「現在の審査の進捗状況についてのご質問ですね。失礼ですが、お名前をフルネームでお伺いしてもよろしいでしょうか?」

とにかく声の震えを取ろうと思えば思うほど、震えてしまうのですなぁ。

「〇〇様ですね。本店営業部次長の半沢直樹が〇〇様の担当をさせていただいておりますので、半沢の方からご連絡を差し上げるように手配しておきます。今日、何時ごろにおかけすればよろしいでしょうか?」

震えを取ろうとするので、声がどうしても大きくなってしまい、業務センター(かなり広い)の端の方まで僕の声が聞こえてたそうです。

「分かりました。それでは18時頃ご連絡を差し上げるようにいたしますので、よろしくお願い致します。本日はお電話有難うございました。長町が承りました。」


( ´Д`)=3 フゥ
冷や汗出た。

相手が良い方だったので対応は出来たけども、声があれだけ震えてしまうとなぁwww

普段、一切緊張しない僕なんですけどね(-_-;)
完全に油断してた!

「あれ、長町さんが外線に出た! と思ったら、すげえ声が震えてるんだもの!」と、その日の仕事終わりには笑い話になってました(-_-;)

本店の半沢さんと融資代理に連絡を入れて、一件落着。

初の外線電話でほろ苦いデビューとなりました(^◇^)

SSS2


就活は明確なビジョンだ!


翌日、本店営業部の半沢次長から電話がかかり、
「どうやら長町さんは外線電話対応中に声が震えたそうですね~。倍返しだ!」と、言われてしまいました~(-_-;)

いや、何を倍返し???

えっ、まさか、出向?
電話で声が震えただけで?

さすが東京中央銀行!
大和田常務に言いつけるぞ。
何といっても僕は「香川」出身だからな!

(お分かりだとは思いますが、本文中の「大前春子」、「東京中央銀行」、「半沢直樹」、「大和田常務」の部分はフィクションでございますm(__)m)



さてさて、こういったエピソードが話せるのも、無事、ハローワークから就職が出来たから話せる訳でして。

再三、再四、不採用を繰り返して後の採用でしたんで、心が折れかかっていました。

今回の就職で僕は大事なものを見つけた気がしますね。

就活は僕みたいな年代の者にとっては時間に限りがあるので、しっかりビジョンを持って臨まなければ難しいな・・・という事です。

新卒者ならただ漠然としていたとしても何とかなるかも知れません。
が、この歳では、もう戦場ですな。

●自分自身が、どういう仕事をしたいか?
●どういう企業で働きたいか?
●この会社で自分がどのような事で戦力になれるのか?

こういうことが明確じゃないと厳しいです。

また、それをやるために今の自分に何が必要か? という事も大事です。

必要なものが足りない場合は、そこから始めなければなりませんね。

働かせてもらえれば頑張ります! やれと言われた事はしっかり責任をもってこなします! みたいな返答では、誰も採用はしてくれません。

ここで働きたい!
この会社の力の一翼になりたい!
自分自身を高め、会社と共に大きく成長していきたい!
自分のこの分野のスキルなら、御社で必ず戦力となり貢献できます!
というような事を真摯に言える人にならない限り、僕のような経歴に問題のある人間は採用してもらえませんね。

意欲とか情熱みたいなものでしょうか?

「いつから来れますか?」のような質問があった場合、最良の答えは、
「では今から働きます! 何をいたしましょうか?」と腕まくりをすることです。

そういう意欲があれば、絶対にどのような人でも合否のライン上には乗っかると思います。

更に、就活なども一種の縁だと思います。

やはり、会社に通い始めてすぐにも自分の居場所が作れる会社もあれば、なかなか馴染めない会社もあります。

馴染めない会社では苦痛・ストレスも多いでしょう。

なんか、今の会社は僕は行くべくして行った感がありますね。

ハローワークからの紹介で応募し続けて落ち続けていた中、それまで敬遠していた(条件面で合っていなかったため)銀行・金融系企業にチェレンジしてみようと思った訳です。

しかもそのタイミングで、在宅血液透析移行が決まったという利点もあり、一気にチャンスが巡ってくるのですな。

決まる時は早いもので、応募から1週間で連絡があり、その翌週には面接となり、面接翌日に採用が決まりました。

面接で就業先に伺った時に、玄関にゲートがある! と驚きました。
まるでハリウッド映画に出てくる大企業みたいに、社員証をかざして入るゲートがあるんですよね。
ここで出退管理が行われております。
ちょうどね、電車の駅などの自動改札のような感じでしょうか?

そういや、僕が20代の頃は、タイムカードを押して出社、退社時もタイムカードを押すというのが基本でしたな(*'▽')

しかし、今はそんなものはいつの間にかなくなってました。

そんな物凄い玄関の会社に入れちゃう訳ですからね。

「確かに私は、病気で入退院を繰り返し、多くの会社を転々としております。こういう人材を採用しても長続きしないのではないか? と感じるのは当然と思います。しかし、本当に病気が厳しかったんです。そのため、度重なる転職となってしまったのです。でも、逆に言えば、たくさんの会社で働き、様々な業種、様々な人間関係の中で働いてきました。経験は豊富です。電話も対人関係も問題ありません。在宅血液透析で元気になった今、体調面でも問題がありません。ようやく全力で働ける状況を作り出せました! そしてこれまでの経験を存分に御社で発揮したいと思います。」

まあ、面接で最後にこう言った訳ですな。

後々、聞いた話ですが、この時の僕の前任者はコミュニケーション能力にやや問題があったそうです。
それもあって、次はコミュニケーション能力が高い人材を取ろうと決めていたそうです。

(^◇^)
そこに、僕が面接に行ったら、採用になるわな。

しゃべり倒したった!

まあ、まだ明確なビジョンへの到達は終わっておりません。

進撃第2弾はこれからですが、命が尽きるその一瞬まで次の1歩を模索し続けたいなとも思います。


気が付いたら道ができ、いつのまにかたどり着いてた


僕は誰がどう働こうが、働くまいが、その人の価値は別のところにあると思っていますので、「仕事をする」という部分にだけ焦点を当てる気はありません。

というのは、誰でも自分自身の土俵というものがあり、その部分においては人より抜きに出ている訳です。

という事は、何かでは勝てても、何かでは負けるかもしれない。

誰にも価値はあるという事です。

何をやらせても世界一などという人は存在しません。

いかに偉大な科学者であっても、ボクシングで現役時のマイクタイソンに勝てる人はいないでしょう。

いかに偉大なプロ野球選手であっても、ウサインボルトより足の速い選手はいません。

価値は人によって変わるという事が理解できないと、これからの人生は正しく歩めませんよ。

要は、自分自身が持っている価値を高めるという姿勢が大事な訳であって、仕事か否かはまた別問題です。

頭は良くても人を不快にさせたら世界一みたいな人もいれば、頭は悪くても人柄が良く、大勢の人間が集まってくる場合もあります。

足は遅くても絵を描かせたらピカ一の人もいますし、しゃべるのは下手でも文章を書かせたら誰もが読みたくなるという人もいます。

その中で明確なビジョンを持ち、自分自身を高めるチャンスはいくらでもあります。
もしかしたら、今は我慢の時かも知れません。
でもいつか必ず道は開きます。

どうやら人生においては流れのようなものがあります。

バイオリズムのようなものでしょうか?

それが就労にもある訳です。

進むべき時と、忍耐強く踏ん張る時がありますね。

例えて言うなら、そこにどうしても行きたい企業があるとします。

しかし、そこは「事務経験5年以上」という採用の必須条件があるとする。
この場合、事務経験が5年に満たなければ採用されないですよね。

だったら、事務経験を積んでくる必要がある。
ここが我慢の時かも知れませんね。

少なくとも、
「自分はその経験が無いから、そのビジョンは諦めよう!」などと思ってしまうような性格であれば、永久に自分の通るべき道へとたどり着けませんよ。

通らなければならない道であれば、その道がいかにいばらの道であってもその道へと1歩を歩みだせる、その勇気が人生を変えていくのです。

そういうのを多くの透析患者さんたちの背中を見る事で、僕は気付かされました。

2006年7月18日、僕は人工透析を受け始めました。

そこから丸14年が経過し、いよいよ15年目へと突入する事になります。

その後、「透析患者の逆襲」というブログを書きましたが、当時は2015年でまだ透析10年目でした。

あれから、香川県腎恊の理事を依頼されたり、恋人が出来たり、透析が1回6時間になったり、結婚したり、在宅血液透析で自己穿刺したり、就職したりと、えらく人生が変わってしまいました。

全てはそうしたいと心に思う事から始まりました。

もちろん簡単だとは思いませんが、やってみて過ぎ去った過去を思い返すと、そこまで苦労したかな?
意外とあっさり達成できた気がします。

ビジョンが明確にならないことをやってもなかなかうまくいきませんが、やりながらビジョンが固まってきたおかげで上手に流れをつかむことが出来きました。
なので簡単に出来たように錯覚するのかも知れません。

そしてやってるうちに向こうの方から勝手に道ができ、ただ目の前にできた道を歩いていたらたどり着いてしまった! みたいな感覚があります。

恐らく多くの人が、同じような感覚に見舞われたことがあるはずです。

気が付いたら、思いのほかうまく行ってた!

それは明確なビジョン(心の中でこうしたいという強い気持ち)があったからだと思いますが皆さんはどう思うでしょう。

1通のメッセージがソーシャルに送られていました。

「私も透析を受け、自信を失い、何をする気もなくなり、家と病院への通院の毎日でした。それがトシさんのブログに出会い、何かうずうずしてしまい、7年ぶりに仕事に就くことが出来ました。28社目でようやく採用になりました。有難うございました。透析も現在は5時間のオンラインでやっています。」

という、短い文章でしたが、こういう出会いもまた、その人の道にあったものでしょうね。

僕のブログを見ても腹を立てるだけの人もいたかもしれませんが、こうして自分を前に進められたという人もいました。

僕自身もそうなんですよね。

皆さんを見て成長してきました。

あら、透析してても結婚できるんだ、あら、透析しててもフルタイムの仕事が出来るんだ、あら、透析しててもそんなに元気に明るく過ごせるんだ。

そういう方々に多く出会えたおかげで、自分にも出来るのではないか? と思ったのが全てでした。



さてさて、僕も今の仕事で1年が経過し、スキルが上がってきました。
こなせる件数も増え、仕事量も増え、僕が自宅待機となった時、先輩に
「長町さんがいないのは痛い!」とまで言ってもらえるようになりました。

いてもいなくてもどうでも良い人材で無くて(´▽`) ホッ

進撃第2幕への道はまだまだ先ですが、今後もワクワクしながら進んでいこうと思います。

なんかね、仕事、面白いわ。
いい感じになってきたかも~。

最近は、融資申し込みのデータ取込み(受付)がうまくなって(不備等の事故なくやれているので)、うちの部署では1番になってきたかな。
なので、同一労働同一賃金の問題で皆に教える立場になってきてます。

ここで、登場するのがWordとExcelですな。

今、仕事の合間を見ながらデータ取込みのマニュアルを作っております。
注意すべき項目が多岐にわたるので、失敗すると大事故につながります。
これをなくすための、状況別対処法をExcelとWordを使って作り始めました。

ん~。
なんか、ブロガー時代の経験と、自宅待機時にExcelを少しかじったことで、幅が広がって来たなと思います~(*'▽')



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