岸田文雄様 心中お察し申し上げます。~お公家様と土蜘蛛族の戦い~
岸田さん、今年は厄年???
広島3区や山口3区を見ていると、次期総選挙が、自民党内の戦い、権力闘争であることが透けて見えてくる。
野党は蚊帳の外。
幸福実現党は、次期総選挙は出馬しない方針。
岸田文雄さんのお膝元、広島県。
昨年の参院選の広島県選挙区(2人区)では岸田派の溝手顕正氏と、二階幹事長推しの河合案里氏2人が自民党公認となり、溝手氏は煽りを喰らって落選。
その後、案里氏は夫の河合克行氏(衆院広島3区)と共に、公職選挙法違反で逮捕。
さて、次期衆院選である。
広島3区の空席を埋めるため、自民党は候補者を公募している。
ところが公明党副代表の斉藤鉄夫氏が広島3区からの出馬の意向を表明した。
自民党が公認候補を公募しているにも関わらず公明党が早々と出馬表明?
岸田氏が了解しているわけがない。
連立与党として二人三脚の自民党がこの事を事前に知らないわけがない。
二階氏は当然知っていたのではないか。
本年も新型コロナ給付金一律10万円支給は、岸田氏の取りまとめた特定世帯への30万円給付を、二階・公明ラインがちゃぶ台返しした格好で、岸田氏の面目丸潰れだった。
そして、総裁選では、禅譲が約束されていたとされる岸田氏は二階派が菅氏をいち早く支援を表明するなどしたため落選。
広島県自民党県連は、昨年の参院選をめぐって、自民党本部との関係は悪化。小選挙区でも不穏な動きとなっている。県連は、党公認が出なくても、戦い抜くと鼻息が荒い。
まるで、55年体制の中選挙区の選挙のようだ。
そして、山口3区である。岸田氏と同じ宏池会の林芳正氏(参議院議員)。総理を狙う立場から衆院鞍替えは必須。
このまま参議院議員だと、群馬県知事の山本一太氏と同じく県知事へはじき出され、上がりとなりゲームオーバーとなる。
林芳正氏が山口県3区への鞍替えに成功すれば、伊藤博文以来山口県9人目の総理候補として求心力は一気に高まり、宏池会の代表も、岸田氏から林氏へバトンタッチという機運が、すでに生まれているが、高まる。
山口3区現職河村氏は、ご高齢。
岸田派の国会議員を存じ上げている。
その方曰く、
親分岸田氏は、想像以上にリベラル(笑)な方だが、義理人情に厚くいい人。重鎮の中でたった一人、自分の初陣に駆けつけてくれた。その恩に報いるために岸田派に籍を置いたという。
岸田氏は、海外育ちで、その貴族風のキャラクターは、日本土着の土蜘蛛族の敵意の対象となるのだろうか。
きっと、岸田氏は、厄除けお祓いを受けたいお気持ちとお察し申し上げる。
次期総選挙は、55年体制の中選挙区の時のような、自民党内派閥抗争が、小選挙区で繰り広げられる様相を呈してきた。
もはや自民党は正面玄関を閉ざしているという。
二階の裏口しか開いていないのだ。
魑魅魍魎が跋扈する政界。
派閥抗争の当事者達が、香港の若者たち、人権弾圧に苦しむウイグル人の悲劇に思いを寄せる時間は、多忙につき、ないようだ。
町人国家日本の現実である。