収録アルバム未定曲

思い出のように

散々な経験に
痛めつけられたけれど
軽々と抜け出した
ツラしてみたけれども

優しさに飢えながら
厳しさを出さなければ
2人を保つ術はなかった

朽ち果てた
思い出のように
過去を忘れされたなら
思い出のように
今を楽しめたのなら
今だけを楽しむなら

大人になるってこと
今も認めたくはない
だけどあの日のような
素敵な僕はいない

更地に立つ時に
風が
連れってくれるさ
誰かが植えたそれを捨てたなら

朽ち果てぬ
思い出を辿り
朽ちぬ未来にできたら
思い出ではなく
今に変えられたのなら
今はまだ動けなくて

朽ち果てぬ
思い出のように
過去を全て抱けたなら
思い出のように
今を楽しめたのなら

思い出のように
いまを輝かせてゆこう
思い出を超えて
いまを輝かせてゆこう

思い出を超えて
いまを創り出してゆこう
思い出を超えて
新しいいまを築こう

いまもまた
思い出なら


楽曲解説

今年3月頃にできた楽曲。
タイトルを先につけて、メロディーと歌詞を足していった曲です。

勢いでつくった曲なので、特に歌詞に関しては自分でもよくわからないところもあったり。


ということで、自分で作った曲に対してするのはおかしいですが、自分なりの解釈をしてみると、この曲は「思い出」に縛られている主人公の苦悩と解放が描かれています。

「思い出」の中にある素敵な自分と、その「思い出」と異なる「現実」を生きる主人公。

そんな素敵な「思い出」が朽ち果ててしまえばいいのに、という思いが一つ。

「思い出」に縛られず今を楽しく生きられればいいのに、という思いが一つ。

そして、そのような「こうだったらいいのに」という思いを超えてゆこう、という思いが一番の主張な気がします。


「思い出」というのは、過去の肯定的な経験のことだと思います。

なぜなら、人間は往々にして、否定的な経験を「思い出」とは言わない生き物だからです。


しかし、人生には、肯定的な経験も、否定的な経験もあります。

肯定的な経験だけを思い出としたい気持ちはわかりますが、

否定的な経験を「思い出」から排除してしまうことは、

一種の現実逃避ではないでしょうか。


否定的な経験を忘れられず、根に持ち続ける人もいます。

何かを根に持ち続けるという行為には、否定的な経験を無かったことにしたいという心理が働いているのではないでしょうか。

それも、過去を打ち消しにしようとしているという意味では、現実逃避のように思えます。


現実逃避をしない一番良い考え方としては、

1. 過去の(肯定的な)経験を思い出とみなす
2. 過去の(否定的な)経験から逃げずに向き合う
3. 過去の(肯定的な)経験を自信としながら、過去の(否定的)な経験から逃げるのではなく、その経験を反省する中で、新しく、より良い思い出をつくりだしてゆく。

ということだと思います。


この曲はきっと、逃げたくなる現実から逃げるよりも、苦しみながら戦うことで得られる幸せを求めていきたいよね、という希望を表現したかったのではないでしょうか。


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