here and now

海辺のカフカ

ふだん
小説を読む時間があったら
心理学関係の本を1冊でも多く
読みたいと思っている私だが

今から13年前の
2006年の12月は、違っていた

母が、余命1か月を宣告されて
私は、毎日、病院へ通う日々

そんな時
少しでも現実から逃れたくて
なんでもいいから
小説が読みたくなった

本屋の文庫本コーナーの前に立ち
偶然手にしたのが

村上春樹の「海辺のカフカ」

病院の帰りは、
ひとり時間が欲しくて
必ずカフェで過ごした

そこで読み始めた
「海辺のカフカ」は、
私に大きな力を与えてくれた

小説を読むだけで
私は、癒されることを経験した

あとに残された父とのつきあいでも

私が壊れないでいられたのは

カフカ少年のおかげ

いまも
ジムで筋トレする時は、
60代の初老のおばさんではなく
少年カフカになってる私

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