日米欧揃ひ踏みなる夜業かな
夜業、言葉としてはもう死んでるかもしれないが、実態は依然として遺っている。
働き方改革とか言われて働くものにとっていい方に向かうかと思いきや、その実プロフェッショナル制度、裁量労働制だの、労働強化されるだけの時代。新自由経済制度がきわまった時代、自己責任主義がばっこし、労働者保護などどこぞの風と競争至上主義、市場原理主義がまかり通るこの国の大半の人はもう疲れ切っている。
国の制度を根本から見直さなければさらに格差拡大し、もう耐えられないこの国の将来が見える。
古い季語からこんなことを考えてしまう時代になったとは。
世界的に貧富の格差が開いているように思えてならない。
昔もそれは貧しく教科書もお下がりだったり衣類だって粗末なものではあった。
しかし大半が似たようなものでありあまり引け目を感じなかった。
親の収入が低いがゆえに能力のある子に教育の機会が奪われるのは許されない。
食べるのにも事欠く子どもがいるのはなお許されない。
戦後の貧しさとは根本的に違う気がしてならない。
このもどかしさ、一体何が原因で誰の責任なのか・・・
ベーシックサービス分野にまで競争原理を持ち込んだ竹中平蔵が、今度は年金を廃してベーシックインカム制度導入だと。人間の生きる権利を踏みにじるような頭の持ち主が、いまだに政権と結んで派遣労働者の賃金をピンハネするような甘い汁を吸っている。
もうここらで終わりにしないと。