百人一首のキモ「決まり字」とは | 絵本700冊に囲まれた子育て

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「天才少女」と呼ばれる我が子の子育てが、あなたのヒントになれば嬉しいです。
(2016年5月現在およそ1000冊ありました。)

「決まり字」とは上の句と下の句の組み合わせが決定する文字です。

「◯◯と聞こえたら、XXの札を取る」というように。

全部を風流に覚えている必要はないのです。
(いずれ覚えますが)

 



例えば・・・

「ふくからに あきのくさきの しをるれば 

 むべやまかぜを あらしといふらむ」

上の句が「ふ」で始まるのは100首中この1首だけなので、「ふ」を聞いただけでこの歌だとわかります。

そして「ふ」という一文字で決まるので「一字決まり」といいます。
 

 


では下の句が「む」で始まるのはこの一首でしょうか?

いえ、「む」で始まる下の句はもうひとつあります。

「あひみての のちのこころに くらぶれば 

 むかしはものを おもはざりけり」

つまり「む」で始まる取り札には

「むべやまかぜを・・・」と

「むかしはものを・・・」の2つがあります。

だから、上の句の「ふ」が聞こえたら、下の句「む」だけで判断せずに
下の句「むべ」を取ればいいのです。

 

ちなみに実際は、「ふ」を聞いてから「むべ」を探すのでは遅いです。

「むべ」の場所を確認しておき、「この『むべ』の札は「ふ」と聞こえたら取る」というようにスタンバイしています。
(百人一首初心者の私のやり方です)


このように、上の句と下の句の組み合わせが決定する文字を覚えていきます。

 

これが決まり字です。