春. 夏. 秋. 冬. 河童の散歩

八王子の与太郎河童、
つまづき、すべって転んで、たちあがり・・。
明日も、滑って、転んで・・。

彫刻師は人気商売。高鳥天満宮

2018-08-07 21:28:33 | 関口文治郎/神社仏閣

寺院は、
国家が官学の寺院として建て
僧侶が主体となって大名や豪族を捜して建てるか、
出家しない一般の民衆が信仰のために金を貯めて建てるか。

群馬県に入ると、小さいお堂の傍に、田んぼの一角に、
住家の傍に、道の端に、数基の墓石が目立つ。
供養のお寺が少ない時だった。

人は
形のあるものに、安心の親近を感じてしまう。
畑を耕し日暮れ、地蔵に手を合わせ無事の今日に安息する。
生活にゆとりができると、在俗の信者に、
祠の造営の意思が芽生え、
年番名主が、建立のために金を募る。
近在(武州)に住んでいた人たちの、
集めた金は、宮大工、彫師に払う金。
身なりは粗末であっても、
1750年代から活躍した上州花輪地区の彫師にとっては、
大事な施主。

半端な腕では、日光東照宮を拝観して、
目の肥えた人たちには、さげすまされる。
棟梁に選ばれた
彫師、鑿の冴えも一際違う。
次の仕事の為にも、手は抜けない。


喜多川歌麿・webから

浮世絵師も人気、鼠小僧も人気、役者の見得も人気商売。
世界は、アメリカが独立戦争を起こし、
ナポレオンが植民地戦争に精を出し、
日本では、他国との戦いは無く、上州花輪村の彫師、
鑿の切れ味、刃先を指の腹で探る。


2代目常八、63歳、人気絶頂期、年寄りにして人気うなぎ上り、
休む暇なく、彫り続けている。
邑楽郡板倉町、雷電神社近く、👇「高鳥天満宮」

👇 社殿彫刻の修理。
奉賛者御芳明。
数枚他県、横浜、桶川、栃木、加須の地名を、
記録しているものの
地元板倉町の人たちの名前の札が架けてある。


👇 2代目常八、63歳傑作の海老紅陵、龍の透かし彫り。







👇 梅。ここは菅原道真が、臣下に建てさせた神社。


👇 本殿の後ろに小さい祠の壁障子の彫刻。

 

 


👇 数を間違えたのか、行くところがなくて・・
  門番になってしまった。
(神社にしてこちらのほうが洒落ている)




 

 

 

 

写真 高鳥天満宮は2018.8.1


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