猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

思ったのです-2

傷ひとつない両の手を

眺めては

血だらけだと嘆いているのに

 

涙ひとつ見せない両の瞳を

覗き込まれて

強い人だと謗られます

 

見た目だけでは伝わらないのに

見た目だけしか信じない

何者なのか

互いにはっきりさせようと

努めるほどに見失って

どんどん距離が開くのでした

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