夏の九州は毎週どこかで豪雨が降っている気がします。

海が濁ってなければワンチャン釣りに行ったろーと平日から虎視眈々と釣行計画を立てるちゃぶけんでございます。

しまむら アウトドアフィット」も着やすかったのですが、水道の蛇口から水を勢いよく当てると一瞬で水が浸透してくる結果でした。

それに飽き足らず、釣りに使えてもっと素晴らしい撥水パンツを求めて作業服専門店の「ワークマン」に行ってみた。

滑らないシューズ好きの私からすると作業靴コーナーな魔界。近寄ったら歯止めが効かないので作業服コーナーをメインに物色して来ました。ですが、結局靴コーナーで衝動買いしたのは内緒
撥水商品ありすぎて選ぶのが困難レベル
どれが新作でどれが定番商品か区別がつかないレベルで商品が並んでいますね。数年前のワークマンからすると破竹の勢いを感じてやまないです。

撥水コーナーと明確に区分けされている訳ではないので、たくさんの商品の中から撥水性があるウエアをお宝探ししなくてはなりません。

気が付けば冷たい新素材のアンダーウエアだったりに目移りしているんですが、これがまた楽しみの一環でもありますね。

そうこうしてやっと見つけた撥水機能パンツがコレ
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裏地のシーム加工も徹底的
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ジーパン生地ですが防水&伸縮でめっちゃ良さげではないですか。

耐水性や透湿度など普段使わない数値も記載されて実力のほどが伺えることができます。

耐水圧とは

耐水圧とは、生地に直径10cmの水の柱を立て、生地に染み出してきた際の水の高さを数値化したものです。単位は「mmH2O」と表記します。たとえば、体重75㎏の人が濡れた場所に座った際の水圧を防水するなら、耐水圧約2,000mmH2Oが目安です。 耐水圧10,000 mmH2Oの場合、円柱10cmの水柱で高さ10mとなります。

耐水圧300~500 mmH2Oでは、小雨程度の降水に耐えることが可能です。一般的に傘がこの程度の耐水圧があります(小雨以上の雨でも浸水しないのは、表面の撥水加工と広げた生地の張力によるものです)。そして耐水圧1,000~2,000 mmH2Oなら通常の降水程度、耐水圧1,500~3,000 mmH2Oなら、いわゆる大雨程度の降水でも問題ありません。耐水圧3,000 mmH2O以上は、台風などの打ちつける雨でも機能します。

なお、経済通産省の検査機関では、傘やレインウェアの性能は500~1,000 mmH2Oで十分だとの発表していました。とはいえ、作業者の環境やどのくらいの性能を求めるかでも数値は変わり、野外活動の場合は10,000 mmH2O以上、登山など命に関わる現場では20,000 mmH2O以上は必要です。 ちなみに濡れた場所へ膝まずいているときの圧力は、約1,1000 mmH2Oあります。

出典:レインウエアの機能【モノタロウ】

透湿度
とは
透湿度とは、合羽内の水蒸気を合羽外へ排出する性能を数値化した概念です。単位は「g/m2・24hr」と表記します。衣服内の水滴になる前の蒸気状態の汗を、生地1平方メートルあたり24時間で何gの水蒸気を排出するのかという度合いを表したものです。 たとえば、透湿度が「2,000g/m2・24hr」であれば、24時間で1平方メートルあたり、約2000g分(約2kg/9)の水蒸気を排出する性能があります。
出典:レインウエアの機能【モノタロウ】

ワークマンの防水デニムパンツのスペックは
・耐水圧10,000mmH2O
・透湿度5,000g/㎡24h

すなわち、経済通産省が野外活動で少なく見積もっても10,000mmH2Oあればそこそこ快適だよと言っている数値、パンツ内の蒸気も1日5㎏逃がせますといった本格的な数値が示されて防水パンツだということがわかります。2Lのペットボトルが2.5本分湿気を通すとなると凄い性能ですね。

小難しいことはこのくらいで実際に防水デニムパンツを履いて釣りに行ってきました。

ストレッチなので立ち座りが多い釣りでも快適
釣りと言ったら、釣り道具箱やバッグから釣具を取るために、しゃがむ動作がどうしても多くなります。

魚が釣れた際もしゃがんで針を外したりするので、衣服のストレッチ性能は非常に重要な機能です。

今まで釣りで着ていたゴアテックスなどの本格的なレインウェアではそのストレッチ性が低くて動き辛さを感じる場面もありました。

ですが、最近のスーツでもユニクロの感動パンツを始めストレッチ性がある着心地が良いウェアが流行っていますね。

そこで、待望のストレッチ性能が追加された撥水性があるパンツが出てきて私大変喜んでおります。
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海も渓流も使いまわし最高
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起伏があり歩きにくい磯場でもストレッチ性があるのでサクサク移動出来ました。

渓流もそのまま川にジャブジャブ入ってしまったり。川から上がったら裏返しにして乾かすと普通のデニムより遥かに速乾です。
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雷魚・バス この日は長崎~福岡の各地で浸水被害が出るスーパー豪雨でしたが浸透する気配もなかったです(驚)
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とはいえ、浸透性が5㎏/日の高性能とはいえども、履き終わったあとは洗濯するのがベストですが、短時間の使用なら裏返しにして風通しが良い場所で干すようにしています。

難点があるとするなら2点
防水機能が高性能なのは豪雨化での使用で体験出来ましたが、その反面で副作用も感じられた点が2点ありました。

1.用を足すときにファスナーの裏にある△状のシートが邪魔すぎて「ちゃぶけんjr」が出せねーじゃないか!ちょっと漏らしたじゃないか。減点50点
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2、長めの裾。店員さん曰くブーツや長靴を履くことを前提に少し長めに設定してあるのだとか。
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気になる方は、裾の長さを補整できますとのことでしたが、釣りで長靴やブーツを履くのでデフォルトの状態で買って来ました。

まとめ
晴天の日と豪雨の日で履き比べてみました。晴天の日も暑いことは暑いのですが、雨の可能性があるときは防水デニムパンツ一本で大丈夫です。(真夏を除く)

メリット
  • 低価格でゴアに匹敵する防水性能 
  • ゴアより気が楽なのでコンクリで座れる
  • レインレインしていないからそのままお店に入れる
  • レインウェアにありがちなサスペンダーがないから圧倒的に楽!
デメリット
  • 裾が長い
  • 用を足すときは決して慌ててはイケない
  • ややファット気味のデザインなので今後の改良に期待
わたくし的には、トータルしたらゴアテックスのパンツ履くより防水デニムパンツ派です。

コンクリや磯場の岩での生地の擦れダメージを気にしないで座れるのが超が付く高ポイントでした。

秋のショアジギ最盛期は活躍間違いなしです。