ウイルスとの戦い。

ついに日本でも新型コロナウイルスの
一日の新規感染者が100人を超え始め、
4月7日東京、神奈川、埼玉、千葉、大阪、兵庫、福岡
7つの都府県に史上初の緊急事態宣言が出されました。
効力は来月6日までの一か月ですが、
今後の情勢によってはさらに延長になる可能性もあります。
欧米の感染スピードは一桁以上多い伸び率だったので、
現状は感染ピークを抑えることにある程度成功していると思いますが、
欧米のような強制力をもつロックダウン(都市封鎖)は行われず、
これまでと同様に外出自粛を要請する事しかできません。
この点を懐疑的に見る人もいます。

ロックダウンを行わないのは
政府が経済補償を渋っているからだという批判が聞かれますが、
そもそも日本は戦後、戦争を放棄し
戦前にあった治安維持法戒厳令のような
国民の権利を制限し、政府の権限を強化するような法律は無くなりました。
それが戦後日本の選択だったのですが、
普段「憲法を守れ」と叫ぶ左派界隈が
ロックダウンを主張していることにちょっと違和感を覚えます。
安部独裁だ、戦前回帰だと言いそうなもんですが…
こうした法律上の制約もありつつ、
国民の経済活動と防疫とを天秤にかけた結果、
玉虫色の緊急事態宣言となったのでしょう。
国民一人一人の衛生観念と協調性に委ねられたとも言えます。
しかしながら志村けんさんの感染と死去の報道を始め、
芸能界でも老若男女関係なく感染が広がっており、
若年者でも重篤者が確認されたことから
一般人も身近な危機感を感じるようになったのではないでしょうか。

普段、スーパーで勤務していますが、
最初の小池都知事の外出自粛要請の時こそ
オイルショックの再来かのように
日常品の買い溜めなど混乱が見られましたが、
感染者の爆発的な増加にはならず、じわじわと増えているので
極端なパニックには陥らず今は沈静化しているように感じます。
買い溜めのストックがあるのか
またはコロナの影響で職を失った、仕事ができないという状況下で
政府やメディアによる買い溜めに対する注意喚起もあり、
必要以上の買い物で散財することを警戒しているのかもしれません。
生活必需品を取り扱うスーパーやドラッグストアは
一時的に潤っていますが、
緊急事態宣言による感染症対策で
多くの教育、飲食、商業施設が休業に追い込まれており、
日本経済全体には大きくマイナスです。

映画館や劇場など多くの娯楽施設も休業し、
ドラマやアニメ、
テレビ番組も制作中断を余儀なくされている所があります。
ただでさえ外出できないストレスを抱えているのに
娯楽がなければ心はどんどん荒んでいくでしょう。
しかし幸いにも今はネットがある時代です。
娯楽はただ与えられるものではなく、
自ら参加し作っていく事ができる時代なので、
これを機に大企業から個人クリエイターの時代になっていくのかもしれません。

武漢から広がった今回の新型コロナウイルス感染症は
中国におけるチェルノブイリ原発事故となり、
ソ連同様に中国共産党が衰退に向かうきっかけになると予想するのですが、
世界各国で今回のコロナ流行は「戦争」になぞられています。
しかしスペイン風邪の流行が第一次世界大戦を終結させたように
感染症があらゆる戦争を終わらしてきたという側面もあります。
米中貿易戦争イギリスのEU離脱など
ここ数年は相次いで経済のブロック化が進められており、
武力を伴わない新しい戦争が行われつつ、
2017年北朝鮮危機から続く米朝の水面下での攻防や、
アメリカの核合意離脱から始まり、
司令官の殺害で急激に緊迫化したイラン問題では
戦争秒読みとまで言われていましたが、
コロナで全てぶっ飛びました。
全世界がそれどころじゃなくなったのです。
いや、今まさにこの時が
第三次世界大戦の真っただ中なのかもしれません。
戦争形態は時代により変化してきました。
国対国から国対テロリストとなり、今や人類対ウイルスです。
ある意味では戦争形態が一周したような気もします。
こうした感染症さえ、
陰謀論通り人為的に拡散された生物兵器なのだとしたら
人類は本当にどうしようもない存在ですが、
例え、そうだとしても国同士が利害を超えて協力し合わなければ
ウイルスを撲滅することはできません!

年内に国内外で新型コロナウイルスの問題が片付き
2021年に延期になった東京オリンピックが無事開催されれば
日本にとっては東日本大震災10年の節目であり、
世界にとっても人類がコロナに打ち勝った歴史的な式典となります。
始まりあるものは必ず終わりが来ます。
今はその時を信じてじっと我慢の時です。

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