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看護師はいつ辞めるのが良いのだろうか?という考察

2019年08月23日 | 看護師になってはいけない

看護学校で専任教員をしていると、在校生が辞めるという話と、既卒生が辞めるという話が話題になります。

 

むしろ、後者の「既卒生が辞める、辞めた」という話は教員としては身にしみるようで、「看護師を辞める前」に相談に来る学生は少なく、「辞めたこと」も、次の就職先に提出する、卒業証明書や成績証明書を学校に申請に来た時に発覚するのみにとどまります。

 

「看護師」という国家資格は持っていると、永久資格であるため、今のところ免許更新みたいな制度はありません。

しかし、今後は免許更新制度や免許更新講習などといった、自動車運転免許のような金儲け事業が始まるかもしれません。

 

「持っているだけで、使っていない人が多いのが日本の免許」だと私は感じていますが、その中でも看護師免許は潜在看護師が2016年の段階で71万人を超えています。

これは「職場環境」が悪いのでしょうか?

それとも「養成学校、大学」が悪いのでしょうか?

 

自動車学校を例にとりましょう。

自動車運転免許を取得するためにある、「自動車学校」。

そこで実地試験を合格すると、公安委員会の運転免許センターで筆記試験を受け、90点以上なら、各都道府県公安委員会より、「普通自動車免許」が交付されます。

つまり、自動車の運転を「業務」としてみなし公安委員会が運転を許可しますよという証明書が発行されるシステムですね!

車はランニングコストはかかりますが、便利な乗り物で、都心に住んでいても、家族で1台は保有していると、子供の送り迎え週末の買い物など重宝します。

しかしながら、様々な理由で「免許を更新はしているけど、実際に車の運転はしていない」というペーパードライバーは存在しています。

保険会社の統計では免許保有者の15%がペーパードライバーであるそうです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(自動車免許に関するアンケート ~免許所持者の15%がペーパードライバー

自動車・交通 自動車免許 自動車 運転 2016.03.28)


自動車免許に関するアンケート ~免許所持者の15%がペーパードライバー


設問
あなたに当てはまるものを選んでください。
あなたは現在、普通自動車免許を持っていますか?
普通自動車免許を取得してどのくらいですか?
現在の免許証の色(区分)はどれですか?
ご自身で自動車を所有していますか?
どのくらいの頻度で運転をしていますか?最も近いものを選んでください。
今後、自動車免許を取得するつもりはありますか?
自分が運転する、家族が運転するとに関わらず、自動車は生活するうえで必需品だと思いますか?
基本データ
調査方法:インターネット調査
調査期間:2016年01月09日~2016年01月09日
設問数:8問
サンプル数 1000

性別人口構成比
性別 男性 女性 合計
度数 728 272 1000
設問抜粋
Q2.あなたは現在、普通自動車免許を持っていますか?
持っている86.3%、持っていない13.7%

Q4.現在の免許証の色(区分)はどれですか?
グリーン(初回更新前)4.2%、ブルー(違反運転者、または取得後5年未満で初回更新を受けた者)29.2%、ゴールド(優良運転者)66.6%

Q6.どのくらいの頻度で運転をしていますか?最も近いものを選んでください。
どのくらいの頻度で運転をしていますか?
ほぼ毎日35.2%、週3~4日16.1%、週1~2日22.7%、月に1~2回6.7%、数ヶ月に1回3.1%、年に1回1.4%、それ以下(ペーパードライバー)14.7%

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(転載ここまで)

自動車学校は通常30万円程度、研修期間は2か月で免許取得まで行きます。

しかし、それでも15%の人がペーパードライバーとなり、免許更新の度に更新手数料を支払っていると考えると、「返納してもいいのかな?」とも感じてしまいます。

さらに同サイトでは運転免許証の必要性について調査した結果以下のグラフの通りであったと報告しています。

25%つまり、4人に1人が車を必需品だと感じていません。

仕事で使う人以外にとって、車はお金のかかる物であることは間違いありません。

 

何が言いたいのかというと、看護師免許も同じことがいえそうだということです。

マイナビ看護では、厚労省統計から、現在の看護師の就業者数は150万人、働ける年齢で、免許だけ持っており、看護師として働いていない人、潜在看護師が71万人と調査しています。

 

単純計算して、150万人+70万人=230万人の看護師がいるとして、働いている(免許を使っている)のが、60%程度。

だとすると、看護師としう職業は、免許をとっても3人に1人は働かない仕事だということ。

潜在看護師ってなにしてる?看護師を辞めたら幸せなのか聞いてみた

上記サイトでは、潜在看護師の復帰セミナーに誘導するサイトであるため、調査内容はかなり抽象的な内容です。

結婚して辞める事ができた看護師の仕事をしていない、主婦が多いと思います。

あと、臨床で私が感じたことは、心を病んで看護師を離職する若い女性が多いため、そのまま精神障害者になってしまうケースもあります。

下手したら、面接なで突っ込まれるのが嫌で、看護師免許を持っていることを隠して、バイトや他の職種に就職しているのかもしれません。

看護rooというサイトでは医療・介護の現場でも、看護師免許取得していることを隠して、助手やヘルパー枠で働いている人がいるという書き込みがあります。

看護師だけど、看護助手として働いている人いますか?

こちらの書き込みをみると、「利用者の日常生活のお世話は好きなんだな」と感じます。

でも、病棟の看護師の仕事はしたくないんでしょうね。

「給料ヘルパーや助手と同じでよい」と書き込みあり、

「だったら、別に看護師免許なんて取得しなくてもよくないか?」

と感じます。

では、なぜわざわざ「看護師」でなければならないのか?

「ブランド」でしょうね。

 

ブランドバッグは、原価が500円もしないのに、10万円、20万円します。

それはなぜでしょうか?

有名人、芸能人、スポーツ選手が使っているため、有名人と同じものを使うことで自分も有名人になれると錯覚しているからです。

つまり、マスコミや教育、社会が「イメージ」を強烈に植え付けているのです。

「看護師」に対するイメージについて調べてみると、「シンカナース」というサイトでは、看護師イメージはメディアや社会のコンセンサスで形成されていると書かれいています。やはりイメージ作りをしているだけのようですね。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(「看護師」という”イメージ”と”現実”との狭間で 2017年3月18日)


「看護師」という”イメージ”と”現実”との狭間で
看護師は人気職業・・・でも

「看護師さんなの、偉いわね」

「看護師の仕事って大変でしょ」

 

看護師として働いていると1度は言われた経験があるのではないでしょうか?

 

女子小学生の「なりたい職業ランキング」で常に上位に位置づけている看護師。

また、3月14日に発表された「子どもに就いてほしい職業ランキング」でも看護師は3位にランキングしました。

その理由としては「手に職をつけてほしいから」というものが挙げられるようです。

 

一方で、看護師になったものの、離職する看護師も多くいるのも事実です。

「こんなに大変だなんて」「疲れた・・・」

なりたくてなった

就いてほしい職についた

でも辞めていく・・・。

「なりたい」「就かせたい」と考える彼らの中にはいったいどのような看護師像が浮かんでいるのでしょうか。

 

看護師のイメージは誰が作る?

世の中は卒業式シーズン真っ只中。

SNSや新聞からは看護学校や看護大学の卒業式の様子をうかがい知ることができます。

そこでの看護学生の描かれ方は「寄り添う」「優しい心」といった”優しさ全面押し”な表現です。

もちろん優しさも寄り添いも看護師に必要な要素であることは確かです。

しかしそこに看護師が持つ科学的な視点や鋭い観察眼が描かれることはまれです。

医療者ではない記者によって描かれる場合、彼らの中にある看護師像・医療者像が影響する可能性を考慮する必要があるでしょう。

そして毎年「看護師の卵たちが巣立つ春」といったマスメディアが生み出したお決まりの看護師像・看護学生像が描かれ続けるのです。

働くほどに現実を理解した看護師、一方でイメージを維持し続ける市民。

両者のギャップは深まるばかりです。

優しいけど患者さんの心身の変化に気づかない看護師

厳しいけど常に患者さんを観察して心身の変化の予兆に気づく看護師

「どっちの看護師に看護されたいですか?」

こんなことを聞かれることもあります。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(転載ここまで)

専門学校で教員をしていると「辞めさせてあげる」ことも大切な仕事になります。

辞めたほうがいいと感じる学生は

一番に、「やる気がない学生」です。

なぜかというと、看護学校の講義や実習に「やる気がない」のは、本人が納得していない、他に好きなことがあることが多いからです。

つまり、「嫌々来ている」のがわかるからです。

本人は、絶対に認めませんが、話を進めていくと、「実は他にやりたいことがある。しかし、そっちでは食べていけるかどうかわからない、安定していないから、家族に勧められて、看護師免許を取りに来た」

と実に素直に話す学生は多いです。

私が良く学生に話す2つのことがあります。

1つ目は、「臨床に出る、就職したらどうなるか?」という話です。

「嫌々でもとりあえず看護師免許を取得して、臨床に出ると、はっきり言って仕事のハードさについていけない。

・朝5時起き、7時出勤、20時退社は当たり前、当然残業代なし。

・夜勤明けは、昼間で残業は当たり前。

・家に帰っても疲れているけど、頭は冴えているから切り替えできない。気が付くと翌日出勤日。

これが2年間は続く。

仕方ない。看護師は、職人の世界だから、「自己学習」と「仕事は盗め」なんだから。

 

2つ目は、「学校、大学で3年間、学費300~400万円以上払って、時間的、金銭的に成果が出るか?」

ということです。

もし、自分にやりたいこと、興味があること、時間を忘れて没頭できることがあるならば、そのことについて、3年間、300万円投資したら、どれだけ成果がでるでしょうか?

さらに、通学時間、制服代、教科書代などを合わせれば、500万円近く投資することになります。

看護師免許をとれば、確かに働くことはでき、金を稼げます。

しかし、一生その仕事をしていかなくてはならないとなると、実際の離職率や勤続年数から鑑みて、本当にその仕事を一生の仕事にしてよいのか?という話になります。

自分の人生を終える時、「あー、これで良かった」と思えるような1日、1日を今から進んでいくのなら、「ただ安定しているから、ただ就職先に困らないから」という理由だけで、自分がやりたいことを後回しにして「とりあえず、資格取得。やりたいことはそのあと、仕事をしながらでもコツコツやればいいや」という生き方はあまりにも不幸だと思います。

 

やりたいことがあるなら、やりたいことで食べていけるまで、モノになるまで限界まで努力すべきです。

フリーターするなり、その業界に住み込みで働くなりして没頭すべきです。

若いうちに、必死に自分の夢や希望を追うべきです。

仮に自分のやりたいことがモノになる前に、「病気や交通事故で死んだ」としても、納得できる人生ではないでしょうか?

それを、「ただ安定のために、ただ世間体のために、やりたくもない看護師免許取得のための勉強をだらだらしている状態」で交通事故や病気にでもなって死んだとしたら、あなたの人生はどうなるでしょうか?

 

もう一度、自分の人生とは一体誰のものなのか?

を確認してほしいと伝えます。

 

確かに、看護学校や大学を卒業し、試験に合格てしまえば、「国家資格は取得できる」のです。

しかし、それが一体何なんでしょうか?

 

「生活のお世話をするのが好き」

「高齢者のお世話やお話するのが好き」

だったらいいのです。

しかし、「TDLに遊ぶのが好き」「ゲームが好き」

など本当に時間を忘れて没頭できるものがあるならば、それらのものを究めることを優先する人生を選択したほうがどれだけ有意義でしょうか?

「3年間、TDLの研究や紹介、プロゲーマーになるための努力をしていても身にならなかったら怖い」

だったら

「3年間嫌々でも看護学校で勉強して国家資格さえ取れば、とりあえず仕事はあるし食べていける」

という考えになるかもしれません。

しかし、3年あればかなり物事は進みます。

しかも、自分の好きな事を3年間没頭して、究めようとするのですから、行き詰っても、辛くても「心の底から頑張れる」のです。

うつ病になる人というのは、「させられている=義務的な人生を生きている人」「主体的に生きていない人」が罹患するものです。

「好きな事じゃないから、努力の限界がわからない」ためエネルギー切れを起こすのです。

「自分が納得するまでやる」という人生ならうつ病になるわけありません。

(だって、自分が納得するまでやる体質の人だったら、結果が出なくても、あきらめつくでしょ?)

 

専門学校は40人入学すると、同期の15~20%は留年するなり退学していきます。

学年としては留年組とミックスされて40人前後の卒業生になります。

しかし内訳は同期生32人、先輩期生8人合計40人なんてこともあります。

 

しかし、道半ばで看護師をあきらめたほうが幸せだと思います。

本当に、お世話するのが好きだったら、ヘルパーでも、介護ボランティアを休みの日にすればいいだけです。

 

大学はもっと悪質です。

100人同期生の学生がいても、98人から99人、ほぼ100%卒業していきます。

金と時間を取って、資格を与える。

4年間、学費が600万円、、、。

 

しかし、臨床に出れば、すぐに辞めていく。

そして、2:1の割合で潜在看護師になっていく。

 

その現実は伝えなず、とりあえず、卒業させてしまう。

どれだけ罪作りな業界なのでしょうか?

 

潜在看護師の割合が3人に1人ということは、看護師に向いている人は志願者の中で3人に2人、逆に向いていない人は3人に1人しかいない職種なのです。

しかし、これは単純な計算ですから真偽はわかりません。

もう少し厳しく見積もって、2人に1人は看護師に向いていないのです。

それは仕方ありません。

マスコミや世間の作るイメージだけで志願してくのですから。

 

私たちは自分の人生をどのように生きれば幸せなのでしょうか?

「看護師になれば安泰で幸せになれるのでしょうか?」

人生の取扱説明書を持たずに生きるのはつらいです。

行き詰っているのなら、以下の人生の取扱説明書をよんでみてください。

 RAPT有料記事284(2018年6月11日)我々人間がこの世に生まれてきた目的は、霊魂の救いと成長のためだ。

RAPT有料記事246(2018年1月29日)正しいゴールを設定した上で努力してこそ、後悔のない人生を生きられる。

 

看護師はいつ辞めるべきか?

(実は、人生の目的がわかっているひとは、辞めることはありません。)

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