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2018年12月2日、航空自衛隊百里基地で恒例の航空祭が行われました。垂直尾翼に描かれたオジロワシのマーキングで有名な第302飛行隊は、F-4EJ改ファントムIIによる最後の航空祭。

F-35に機種改変の際には別のマーキングが採用されるため、飛行隊ではオジロワシをフィーチャーした特別塗装機を2機用意。オジロワシとの別れを惜しむファンたちの目を楽しませました。

F-4 ファントムII(McDonnel F-4 PhantomII)は、アメリカ合衆国のマクドネル社が開発した艦上戦闘機である。アメリカ海軍をはじめ、多くの国の軍隊で採用された。愛称はファントムII(Phantom II)。

アメリカ海軍初の全天候型双発艦上戦闘機として開発され、大型の翼と高出力のジェットエンジンを双発で装備し大きな搭載量を特徴としている。当初の機種番号は海軍ではF4H、アメリカ空軍ではF-110だったが1962年にアメリカ軍の軍用機の命名規則統一によりF-4となった。

ベトナム戦争での活躍から多くの西側諸国に採用され、各国の要求に応じて様々な派生型が数多く作られたことより冷戦期の代表的な機体となった。数々の実戦戦績や各国へのセールスの成功も含めて傑作戦闘機と評価され、マクドネル社の発展の原動力としてその名を世界に広めた戦闘機とされる。

現在、F-4はF-15Jへの更新や部隊の改編、老朽化により徐々にその数を減らしている。2016年現在、日本でF-4を戦闘機部隊で運用しているのは茨城県百里基地の第7航空団第301飛行隊・第302飛行隊の二個飛行隊となっている。

F-4EJ改はF-4EJ国産機の機体寿命延長と能力向上を目的とした改修を行った機体。
1980年(昭和55年)からF-4EJの延命・能力向上研究を開始し1981年(昭和56年)度に改修設計作業を開始した。1982年(昭和57年)2月20日に航空機構造保全プログラム(ASIP)検査方式による機体寿命の延長と戦闘能力の向上が可能であると判断し、昭和57年度に07-8431号機を三菱重工へ引き渡し改装、1984年(昭和59年)7月17日に初飛行、12月13日に航空自衛隊へ引き渡された。