スーツ実例紹介第25弾です。
オノの洋服で3回にわたる仮縫いののち仕立てあがったものです。
すでに行きつけであるお店の良いところ取りをしたようなデザイン、仕様にしてもらいました。
・特に鋭くしてもらったラペル(下襟)のピーク
・フレアな袖と裾
・構築的なショルダー
・拝みボタンのフロント1つボタン
生地はスキャバル(ベルギーの生地商社)のSuper130'S。濃紺無地です。
スキャバルはイギリス製の生地を多く扱っていますが、これはレアなイタリア製。と言ってもイタリア生地によくあるような艶々の生地ではなく、シルキーで上品な艶があるものです。
スキャバルの生地は光沢とハリを両立しているという点でフランスのドーメルに近い存在だと考えています。当然異なる生地がラインナップされていますので、その時々で使い分けをしています。
裏地(旭化成のキュプラ100%:AK1800)、本水牛ボタンは持ち込みです。
圧巻はその仕立て。
しっくりくる着心地はハンドワークの多さにあるようです。ボタンホールもほとんどの部分で手縫い。ラペルは当然のように八刺しです。
その他にも丁寧な仕事が垣間見えます。
詳細は次回に。