天王寺の最後のコアラ、

「アーク」のお別れイベント

が去る9月28日に行われました。

 

そのイベントの動画を見たのですが…

 

牧園長がおっしゃった「アークは男盛り」 

ということばにぎょっポーンとしました。

 

コアラの寿命は野生下では10歳、飼育下では17歳とされています。

(参考 『ZOOっといっしょ② 東山動植物園公認ガイドブック』(2017) )

 

また、「淡路ファームパーク イングランドの丘」のブログには、

「コアラの1歳は人間でいう約5歳程にあたる」とあります。

 

アークは再来月12月に13歳になります。

13×5=65

今は、63、4歳??
 

加えて、コアラは雌より雄のほうが短命です。
 

…アークはおじいちゃんじゃ???

少なくとも初老だよね。。


日本の動物園では、ブリーディングローン契約に基づく移動という名目での

明らかに繁殖に適さない個体の移動、追い出しがあることは周知の事実です

 

アークは2歳半くらいでメルボルンの動物園から来て、

天王寺でスピカとの間にタラオを儲け、

スピカ亡き後、淡路ファームパークにブリーディングローンで貸し出され、

淡路ファームパークで、ソラとダイチを儲け…。

アークは十分に、繁殖に貢献したと思います。

 

やっと、ブリーディングローンの年季が明けて天王寺に戻ってきて、

後は、天王寺のすばらしい環境の中で、市民の皆さんに可愛がられて、

ゆっくり余生を過ごし、長寿記録を目指す…という本来の話だったと思います。

 

移動先とされるイギリスのロングリートサファリパークですが、

昨年10月にオーストラリアのアデレードから、

初めてコアラが来て、今年の春から公開しているようです。

 

昨年10月14日付でアップされた動画には、

 

オーストラリアから到着したコアラは

「若い雄1頭と雌4頭」と表示されており、

この仔たちは、「性成熟していない」とされています。
(読み間違いがあったらごめんなさいですが)

 

1年経って、雌たちが(2、3歳になって)性成熟したのか??
(*雌の1頭は生まれつき腎臓が悪くて死亡したそうです。)

 

ともあれ、仲良く暮らしている若い個体たちの中に、

アークおじいちゃんが行かされる行くわけです…。

 

コアラはウイルス感染が深刻な問題と聞きます。

(本当に、先方さん、日本のコアラを望んでいるんでしょうか??)

 

また、アークとうちゃんは、かつては、数百種類あるユーカリの中で、

数十種類しか食べない「偏食」の個体だったそうです。

(環境が変わると、偏食が予想されるのですが…。

先方さん、そんなにユーカリの種類、なさそうだし…)

 

いずれにしても、

アークは、3頭の仔をなして、現在12歳と言う

「大事にしなければいけないコアラ」だと思います。

 

(アークの仔、タラオが3歳で、ソラが5歳で亡くなり、

東山でマックスが4歳、ピースが6歳で亡くなっていることを考えると

雄のコアラが長生きするのはかなり難しいのでは??)

 

そんな貴重な、そして市民に愛されているアーク…

本当の意味でのアークの幸せ、「動物福祉」を考えて欲しいと思います。

 

 

追記 : レトロウイルスについて

 

2007年に国内のコアラの感染が疑われ、

2009年に「日本国内の動物園で飼育されているコアラの約9割が、

コアラ特有の白血病やリンパ腫の原因とされるウイルスに感染している」

と新聞発表されました。

 

現在、

大体のコアラはレトロウイルスを保有し、体調が悪かったり、強いストレス

を感じた時にそのウイルスが引き金となって、何らかの病気を発症し死に

至るケースが多い。

発病してから死ぬまでが早い。

とされているようです。

 

 

園のアイドルは、ずっと園のアイドルでしょ音符

僕は東山のアイドルだよブルーハーツ