お疲れ様です。
しっかり疲れつつも動くのをやめたら死ぬサメのごとき生態の宇宙人妻エーコです!!
どうせ死ねば永遠にお休みできるので動けるうちに動いておこうと。
さて一方わが亭主『田子作主人』といえば、一日中厨房に詰め込まれて立ちっぱなしのためか私以上に疲労が蓄積している様子。
「こだわりすぎてる割に激安の弁当はもう作らん。」
「どうしたのですか突然?」
「18時間労働で週に1本のウイスキーしか貰えん仕事は面白くないから止める。」
「またその話ですか?疲れがたまってきたのですね。」
「そういう問題ぢゃない!セントラルキッチンでなく厨房製造にこだわってる某大手飲食店はついに他社の傘下に入ったし。価値が分かる人に、「こんなに手作りや美味しさにこだわった料理を作ってますよー」って伝わって実際の来店に結びつくまではあれだけの資本力や全国チェーンを駆使しても難しいという証拠だ。」
「確かに広報力という点では圧倒的にうちの場合は不利ですね。」
「それだけじゃない。原価が高く手間がかかる仕事=価値がある仕事というわけじゃないんだよ近頃の世間様にとってはな。まず安くないとダメだってこと。」
「雇用が増えたとか働き方が楽になったとか報道だけで実際に実感のある人なんかいませんしね。」
「ゆとりのある人ってのは桜を愛でるような人たちだけだよ。一般ピープルには経済環境は何も良くなってない。」
「ではお弁当をやめてどうするのですか?」
「飲食はお前が全部継承するはずだったよな?」
「いやぁ~指のアカギレさえなければ楽勝なんですけどねぇ。」
「お前いつもなんだかんだ言って苦手なことから逃げるよな?」
「そーゆーつもりは無いのですけどね。」
「まあいいや、完全に頭にきたから今から俺は考え方を変えることにした。」
「というと?」
「さっきの大手飲食チェーン店とうちは共通する何が問題だと思う?」
「お客の少なさ?」
「ロケーションは当店の場合は最悪だがあっちは好立地な場所に出店してるから違う。」
「では店長が気難しいとか?」
「俺の怒りの炎に油を注ぐつもりか?さっきほとんど答えを言っただろうが!!」
「あ、こだわりすぎ!?」
「つまり多品種少量生産のために回転率が下がるし提供速度が遅くなるってことだ。」
「なるほど!」
「飛び込んでくるお客に5分ほどかかりますよって言ったらすぐに諦めてどこかへ行ってしまうだろ、ここは?」
「そうなんですよね。近くのコンビニに移動してもそれ以上時間がかかるのに分からないのですかね?」
「コンビニに慣れすぎて手作りの料理がどれくらい時間がかかるのか分からないんだよ。」
「お肉に火を通すのだって時間が必要なのに不思議ですね?」
「だからうちも注文されたらパッと出せる料理を軸にすることにしたんだよ。」
「えー!あんなに食べてくれる人の健康を考えて頑張ってきたのに?!」
「こっちが考えたところで食べる人が自分の健康に関心がない以上どうしようもないだろ。だから俺はお節介をやめることにした。」
「じゃあ今のお得意様はどうするのですか?」
「お得意様だけは今まで通りオードブルもディナーも昼夜の健康弁当も続行するよ。」
「ではパッと出せる料理って何を提供するつもりですか?」
「カレーとハヤシライスと焼き芋だ。」
「カレーとハヤシライスは何となく分かりますが焼き芋って。」
「冬は焼き芋、夏はジェラートだよ。これならすぐ出せるだろ?」
「なるほど!トッピングに揚げ物を用意する訳ですね?」
「そーだ。と言う訳で揚げ物担当な!頑張れよ。」
「えー!!私はお肉を揚げるのはちょっと無理かも~」
「何だよ、もう『手をあげてる』のかよ!」
「上手く落ちが付いたのでこれにて!」
「こらーっ!逃げるなー!!」( `ー´)ノゴルァ
「アー忙し忙し」C= C= C= ┌(;・_・)┘(;・_・)┘スタコラサッサー
また、チェーン店よりは、個人の店を大切にしたい……。
そんな風に思っています。
現実は、厳しいこともありますが^^;
ただここ大分では富裕層は極わずかで本物にお金をかける人が少ないのも事実。
これを私は「大分県人はなんちゃって好き」と言ってます。
本物の○○よりも基本的に似てて価格が安ければソッチの方がいいや!!という気質なんです。
しかも並ぶのが大嫌い。
とてもせっかちなのです。
こんな県民気質に合わせて商売するのは結構難しいようです。